9月17日(日)ミズノフットサルプラザ広島で、FBWファイヤープロレスが開催された。
広島で年1回の開催が恒例となっているファイヤープロレスに大仁田厚が参戦した。今年は会場がフットサルコートのため、鈴ヶ峰の山並みを背景に、人工芝の緑が映える開放的な会場での開催となった。
メインイベントは、
流星ロケット爆破&棺桶爆破&爆破バット トリプル電流爆破デスマッチ 時間無制限1本勝負の試合形式で、大仁田厚、雷神矢口、岡田剛史組 VS ミスター・ポーゴ、広島県廿日市市出身の宮本裕向、そして広島市在住のデビルマジシャン組の対戦となった。
立ち上がりからマジシャンがファイヤー攻撃で矢口を苦しめ、大仁田は序盤から立て続けに電流爆破バットの餌食となり、ポーゴ組優位の試合展開が続いた。
マジシャンが地元の意地を見せ、大仁田へキックを浴びせながらコーナーへ追い詰めると、電流爆破ロケットが発射。
一時騒然となるとほどの大爆破に、リング上の選手は身動きできず大ダメージを負った。
その後大仁田が、ポーゴに意表を突いた毒霧を浴びせ、すかさず矢口と息の合ったダブルエルボーでマジシャンにダメージを与えると、マジシャンを棺桶に押し込め、最後は大仁田が電流爆破バットで棺桶を爆破して試合を決めた。
試合後、棺桶から引きずり出されたマジシャンは大仁田に向かって「来年も用意しておくから。また電流爆破やろうじゃないか。だけど俺は最後にするよ」と、引退を仄めかす発言。
すかさず大仁田が反応して「みなさん!マジシャンはそう言ってるけど、俺は7回「これが最後」と言いました。」と自虐ネタで会場の笑いを誘うと、ポーゴ、宮本に担がれ満身創痍でリングを後にするマジシャンに、
「一度くらい広島のお好み焼きおごれよ!」と大仁田流のエールを送った。
試合後の大仁田は
「広島の皆さんはあったかいですね。プロレスを楽しんで、たくさん応援してくれる。マジシャンの応援団も多かった。プロレスを楽しむ土壌ができているのは嬉しいね。」と語った。
その後ふと真顔に戻り、翌9月18日に開催されるDDT名古屋国際会議場大会のアジアタッグ王座防衛戦について触れた。
「この間から首は痛いし、腕はまだ完治しない。だけどそれがどうした?俺の電流爆破の土俵で闘いを決意した秋山選手には、敬意を表します。何度防衛したかもう覚えてないけど、明日は秋山選手を電流爆破のマットに沈めます。」
と意気込みを語った。
9月18日(月・祝)に開催されたDDTプロレスリング「DRAMATIC EXPLOSION 2023」愛知・名古屋国際会議場大会の第5試合で行われました、アジアタッグ王座防衛戦で大仁田厚が敗者となり、ベルトを失った。
記者会見後に大仁田はひとりになり、思いを吐露した。
ー 秋山準、鈴木鼓太郎との試合内容について。
「なかなか手強い相手だった。
お前らに捕まったというより、有刺鉄線に捕まった。皮肉だよな、俺の代名詞みたいな有刺鉄線が、防衛を阻むんだから。」
ーアジアタッグを共に闘った、パートナーのヨシ・タツについては。
「またヨシ・タツ選手と組みたいと思えるタッグだった。ヨシ・タツ選手、毒霧かけてごめん。負けがあるから勝ちがあると伝えたい。」
ーアジアタッグのタイトルを失いました。
「まさか全日本プロレスじゃなくてDDTでロストするとはな。なにが起こるか分からないが、負けは負け。
だけどな。俺はあきらめの悪い男じゃ!
俺の手からベルトは移っていったけど、ベルトは貸しておくだけだ。必ず利子つけて返してもらう。」