■ IMPACT.39〜東京格闘技フェスタ2023〜
日時：8月20日
会場：王子ベースメントモンスター
8月20日東京都北区JR王子駅より徒歩5分程離れた建物地下にある王子ベースメントモンスターはまさに地下格闘空間、モンスターの名の通り魔物が潜んでいた。
IMPACTナンバリングシリーズ第39回目にして〜東京格闘技フェスタ2023 〜と題打たれた当イベントは全28試合というロングラン興行となった。それは格闘王がかつて開催していた不良更生を掲げた格闘技イベント並の試合数であったが、蓋を空けてみれば全選手がアグレッシブに闘い抜き、3時間弱で大会終了という試合の激しさが物語っている。
また大会構成としては、MMA、キックボクシング、BOXFIGHT(ボクシング)、グラップリング、タイヤインパクト（タイヤファイト）、さらに将軍岡本、内田ノボル、冨宅飛駈、伊藤崇文、新井健一郎が参戦したプロレスマッチがマッチメイクされるなど、まさに”闘いのちゃんこ鍋”的な大会だったと言えよう。
そして、IMPACTレギュラー出演となってきた姉妹ユニットArisisの有泉香代、YASUYO、今回IMPACT初出演となるコスプレイヤー てんどんまる の3名がリング上の激闘に華を添えた。
【試合結果】
■第1試合（G−1 GP無差別級トーナメント1回戦 3分1R）
○長谷川秀樹（判定3-0）峯岸可弥●
※長谷川が決勝に進出
■第2試合（G−1 GP無差別級トーナメント決勝戦 3分1R）
○長谷川秀樹（ 15秒 腕ひしぎ逆十字固め）●イ・サンチョル
※長谷川が優勝
ねわざワールド品川代表長谷川秀樹が圧巻の強さを見せ優勝。
■第3試合（yz提供プロレスリングタッグマッチ 1/15）
○スーパーライダー＆ドラチャン・デル・ムンド（7分31秒 片エビ固め）佐野直＆安倍健治●
※ライダーキック
スーパーライダーが謎の猫型戦士ドラチャン・デル・ムンドとタッグを結成。佐野直&安倍健治の悪党タッグにスーパーライダーのライダーキックが炸裂し、勝負あり。
■第4試合（MMA 65kg以下契約 3分2R）
○渡邉光汰（判定3-0）MK10●
■第5試合（MMA 64kg以下契約 3分2R）
○市川剛希（1R2分48秒 TKO）高橋龍蔵●
※パウンド→レフェリーストップ
■第6試合（タイヤインパクト80−85王座決定トーナメント1回戦 30秒2R）
○カタナマン元帥（判定3-0）中川達彦●
※カタナマンが決勝に進出
■第7試合（タイヤインパクト80−85王座決定トーナメント1回戦 30秒2R）
○左禅丸（2R 17秒 KO）エビトリキング●
※左禅丸が決勝に進出
■第8試合（グラップリングタッグマッチ 無差別級 5分2R）
○クイックチョップ・リー＆田馬場貴裕（2-0）ユン・ガンチョル＆ZEAL●
①○田馬場（1R2分22秒 ダブルリストロック）ガンチョル●
②○リー（1R4分27秒 腕ひしぎ逆十字固め）ZEAL●
■第9試合（プロレスリングタッグマッチ 1/15）
○伊藤崇文＆マッチョ・マイケルズ（7分1秒 体固め）ノコギリ男＆クビアカツヤカミキリ男●
■第10試合（IMPACTルール 5分3R）
○新井健一郎（2R2分44秒 インディアンデスロックwithネックロック）HⅡ●
■第11試合（グラップリング 無差別級 5分1R）
○スーパー・エクストリーム・マシーン（1分20秒 膝十字固め）関澤寿和●
■第12試合（女子キックボクシング フェザー級 90秒2R）
○サトマネ（1R 51秒 KO）さんちゃん●
■第13試合（キックボクシング 71kg以下契約 2分2R）
○小芝匠（判定3-0）小林正弘●
■第14試合（タイヤインパクト 無差別級 30秒2R）
○ふみえもん（判定3-0）幕の内８歩●
■第15試合（タイヤインパクト 66kg以下契約 30秒2R）
○ケイタ！!（判定3-0）剣●
■第16試合（プロレスリングタッグマッチ 1/15）
○HIROSHI the MJ＆清水来人（8分28秒 体固め）田馬場貴裕＆ISAMI●
※ニールキック
■第17試合（プロレスリング 1/15）
○将軍岡本（5分38秒 片エビ固め）冨宅飛駈●
※カイケツ
■第18試合（キックボクシング 55kg以下契約 2分2R）
○ちゃいるど（判定3-0）とく●
■第19試合（キックボクシング 75kg以下契約 2分2R）
○金子圭太（判定3-0）SG●
■第20試合（キックボクシング 67kg以下契約 2分2R）
○川島和也（判定3-0）こりく●
■第21試合（MMA ライト級 3分2R）
○木口大輔（1R2分14秒 アームロック）道端剛史●
■第22試合（MMA 65kg以下契約 3分2R
○市川剛希（1R1分29秒 腕ひしぎ逆十字固め）ゆうが●
■第23試合（キックボクシング 無差別級 2分2R）
○田馬場貴裕（1R 45秒 KO）義武●
※フック
当日欠場となった西田操一の代役として田馬場が3試合目の出場。義武の重いローキックにパンチを合わせ勝利。
■第24試合（タイヤインパクト80−85王座決定トーナメント決勝戦 30秒3R）
○左禅丸（判定3-0）カタナマン元帥●
※左禅丸がトーナメント優勝。タイヤインパクト80−85初代王者となる。
カタナマンが身体を使って押し出す場面もあったが、左がパンチを使い分け勝利。タイヤインパクト初代80−85王者となった。
■第25試合（プロレスリングタッグマッチ 1/15）
○内田ノボル＆アンドー・ザ・ジャイアント（5分59秒 KO）ユン・ガンチョル＆田馬場貴裕●
※ハイキック
4試合目出場の田馬場貴裕が当日発表X ユン・ガンチョルと緊急タッグを結成。対するは元Ｋ−１戦士内田ノボル&殺人トトロ アンドー・ザ・ジャイアントの巨漢タッグ。ガンチョルが内田を寝技で攻略しにかかるも、田馬場がジャイアントのパワーにふっ飛ばされ、最後は内田がボディーブローからの渾身のハイキックで田馬場からＫＯ勝利。倒れた田馬場は暫く自力で起き上がることができずセコンド陣に担がれて退場となった。
■第26試合（トリプルメインイベント1 グラップリング・チーム・バトル 無差別級 5分2R）
○武士正＆ヨコワケ902＆徳☆正（3-0）ドン仲山＆KURO−OBI＆Mr.アトミック●
①○武士正（1分3秒 アキレス腱固め）仲山●
②○ヨコワケ（1分28秒 腹固め）アトミック●
③○武士正（2分11秒 腕ひしぎ逆十字固め）KURO−OBI●
ゴングが鳴るとヨコワケはアトミックを抑えにかかる。KURO−OBIがイマナリロールから潜るが徳正はディフェンスし、武士正と二人で仲山をテイクダウンすると武士正はアキレス腱固めで仲山を仕留める。その間にヨコワケがアトミックからタップアウトを奪い、引き込むKURO−OBIにヨコワケが上半身、徳正が足首を抑えたところで武士正がゆっくりと腕ひしぎ逆十字で捕獲し、A−TOYS組が勝利した。
■第27試合（トリプルメインイベント2 BOX FIGHT 75kg以下契約 3分2R）
○闘威（判定2-1）大澤空●
5月のIMPACT高島平大会で格闘家デビューし、6月の横浜大会では急成長を見せ勝利した大澤空がbattle bearの代表数多の地下格闘技大会にも出場している闘威と対戦。
リードジャブから踏み込んでストレートを当てる闘威に大澤もパンチを当てていく。若干クリンチが目立つ大澤であったが、互角に打ち合うものの、闘威がコンビネーションを見せ手数で上回り僅差の判定勝利を収めた。
■第28試合（トリプルメインイベント3 第2代IMPACT MMAライト級王座決定戦 5分2R/延長1R）
○三角宗（1R1分7秒 TKO）daisuke●
※パウンド連打→レフェリーストップ
※三角が第2代IMPACT MMAライト級王者となる。
トリプルメインイベント最終戦。空位となったMMAライト級新王者決定戦として行われたこの試合、daisukeはこれまでキックボクシング戦等の経験を経て今年5月にIMPACT初参戦でMMA勝利。6月の横浜大会で大澤空戦はボクシングルールで打ち合ちあうも敗退、7月の地下闘技場大会ではタイヤインパクトで“闘うラッパー”SANDMANに勝利した。
対する三角宗はIMPACT生え抜き戦士でIMPACT初期から参戦し、これまでに地下格闘技、プロ戦績合わせると100を越える。IMPACTでは同王座に昨年11月挑戦するも敗北、巡って今回チャンス到来した形となった。
遠い距離からローキックとカーフキックを放つdaisukeに三角はパンチの距離に行けない。daisukeの飛び込んでのストレートを避けて組んだ三角が外掛けからテイクダウン成功し、パスガードからマウントを奪う。片腕を潰しながら的確にパウンドを放つ三角。daisukeもディフェンスするも三角の勢いは止まらず、安藤審判部長は試合を止めた。これにより三角が第2代IMPACT MMAライト級王者に輝いた。
新チャンピオンとなった三角は「これからはdaisukeくんと二人で若い力でIMPACTを引っ張っていきますので、また応援宜しくお願い致します。」と大会を締めた。
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