マゴメドラスル・ガサノフが王座防衛!ACA 161

(C)ACA

 8月11日(現地時間)にロシア連邦モスクワで『ACA 161: Gasanov vs Abdurakhmanov』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインではミドル級王座戦が組まれ、王者マゴメドラスル・ガサノフがサラーム・アブドゥラフマノフの挑戦を受けた。王者ガザノフは13連勝中と波に乗っており、下馬評は王者が有利となっている。試合は2Rにダウンを奪うなど王者がスタンドで有利に試合を進め、アブドゥラフマノフはなんとかグランドに持ち込もうと必死で組みつくが、王者が対処してタックルを潰し、打撃でペースを握る。そのまま判定にもつれ込み、王者ガサノフが判定で勝利し、王座防衛を果たした。
 セミファイナルではヘビー級トーナメント準決勝が行われ、グリゴリー・ポノマレフ対ムハメド・ワカエフのロシア勢同士で激突。AMCファイトナイトで実績を積んでACAに乗り込んできたグリゴリー・ポノマレフと元ヘビー級王者のムハメド・ワカエフだが、下馬評はポノマレフ有利となっている。しかし、試合はお互いにテイクダウンを狙い、揉み合って、ワカエフが強引にポノマレフを倒した時に、ポノマレフが足をおかしな方向に捻り悶絶。怪我をしたので、パウンドをするワカエフをレフェリーが慌ててストップ。ワカエフがTKO勝利となった。
 またライトヘビー級トーナメントでは、元UFCのワーグナー・プラドとイーグルFCミドル級王者としてACAへ移籍して階級を上げたファリドゥン・オディロフが対戦。下馬評はオディロフだが、試合もそのままオディロフがテイクダウンして、グランドでスカーフチョークを極めて一本勝ちとなった。

■ ACA 161: Gasanov vs Abdurakhmanov
日時:2022年8月27日(現地時間)
会場:ロシア連邦モスクワ

<ミドル級王座タイトルマッチ>
○マゴメドラスル・ガサノフ(ロシア/王者)
 判定
●サラーム・アブドゥラフマノフ(ロシア/挑戦者)

<ヘビー級トーナメント決勝>
○ムハメド・ワカエフ(ロシア)
 1R 0分32秒 TKO
●グリゴリー・ポノマレフ(ロシア)

<フェザー級トーナメント決勝>
○アザム・ガフォロフ(タジキスタン)
 判定
●ヴァルタン・アサトリアン(ロシア)

<バンタム級トーナメント決勝>
○マゴメド・ビブラトフ(ロシア)
 判定
●ヴァザ・チプタウリ(ジョージア)

<ライトヘビー級トーナメント準決勝>
○ファリドゥン・オディロフ(タジキスタン)
 2R 2分46秒 スカーフチョーク
●ワーグナー・プラド(ブラジル)

<ミドル級>
○アブドゥル・ラフマン・ジャナエフ(ロシア)
 1R 2分04秒 TKO
●クリス・ハニーカット(米国)