長州力が『塩』と『クレーンゲーム』の謎を解く! 『次課・長州の力旅』

 本誌でもお馴染みになったBSフジ『次課・長州の力旅』が7月25日(火)に放送された。早くも第24弾である。
 この番組は長州力と、お笑いコンビの次長課長(河本準一&井上聡)が、マニアックな事情通の先生と共に世の中の謎を探るという趣旨だ。

 今回は、どんなマニアが登場するのか? そして、長州テッパンのアンドレ・ネタが飛び出すのはいつ!?


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼時代錯誤が生んだWJプロレスの悲劇~消えたプロレス団体

[ファイトクラブ]時代錯誤が生んだWJプロレスの悲劇~消えたプロレス団体

またも長州力の大ボケ! 『大塩平八郎の乱』の名は塩作りが由来!?

 長州力と次長課長がやって来たのは東京都品川区にある戸越銀座商店街。そこにいたのは『塩』マニアの田中園子先生(50歳)だ。

 次課長の河本が長州に「塩、好きですか?」と訊くと、長州が「いや、好き嫌いじゃなくて……」と言いかけたら田中先生がすかさず「生きるのに必要なんですよ!? 食べないと死んじゃう!」となぜか河本にお説教。
 次課長の井上が「最近は、塩を控えめにしましょう、みたいな風潮があるじゃないですか」と反論しても、田中先生は「あれは違います。塩分を減らし過ぎて色んな病気になっちゃってる人が多いんで」と力説した。

 そして田中先生は、自らが経営する塩専門店に長州と次課長を案内。旅先で出会った塩の美味しさに感動し、塩の産地を巡ってソルトコーディネーターになり、2014年に塩専門店『solco』を開業したそうだ。
 この店では国内外の塩を約50種類も取り揃えているという。店内では塩の味見もOK。お客様の希望に沿って、田中先生が塩を選ぶ。

 長州のリクエストは、甘~く感じる塩。田中先生によると、塩の甘さは人によって感じ方が違うため選定が難しいそうだが、トマトにかけたら甘くなる塩を勧めた。
 佐賀県で採れる『玄海の潮』で、塩の味が長く続かないため食材の味を邪魔しないらしい。

 ここで、田中先生が塩の作り方をレクチャー。長州は、海水を蒸発させる方法を説明するなど、なかなか詳しい。田中先生によると、長州の解説はだいたい合っていて、石川県珠洲市では海水を砂浜に撒いて、乾くとその砂の塩を海水で濾過し、窯で煮て蒸発させるという。
 世界で多い塩の製造法は天日干し。海外では土地が広いので、ほっとけば勝手に乾いて塩が出来るのだそうだ。

 塩の発祥は、動物がアフリカの砂漠で舐めていたのが初めて。それを原始人が真似をして塩を舐め始めたのだという。
 日本で塩作りが始まったのは古墳時代。当時は海水が付いた藻を天日干しにして水分を蒸発させ、塩を作ったと言われている。

 ちなみに、世界の塩の6割は岩塩。ヒマラヤ山脈で採れたブラックソルトという岩塩を味見し、長州は「屁の臭いを味で食べてる」と表現した。要するに温泉でお馴染みの硫黄の臭いだが、なぜ屁で表現する? と河本がツッコんだ。

 ここで塩クイズ。塩作りが原因で起きた、歴史的事件とは? 井上は『大塩平八郎の乱』とボケる。長州は「あれって、そうやって名前できたの?」と真顔で訊いた。
 そして田中先生が大ヒント。上司同士のケンカで、部下が仕返しして切腹するという、映画やドラマではお馴染みの刃傷事件だ。

 長州は「なんでそのヒントで最初に俺に答えさそうとしなかったの」と文句を言う。ところが、ヒントを聞いた長州の答えはまさかの『大塩平八郎の乱』。
 井上は「じゃあ俺は『赤穂浪士』に変えようか」と、ごっつぁんゴール。長州は「ヒントが遅いじゃん」とさらに文句を言うが、田中先生は「ヒントを聞いて答えを言いましたよね?」と長州の大ボケぶりに『塩対応』する。
 忠臣蔵と塩作りにどんな関係があるのか? 赤穂藩は塩作りが有名で、吉良上野介が塩作りを教えてもらおうと頼んだところ、赤穂藩に断られたのが事件の遠因になったという。

 これで塩力の旅は終了し、恒例の長州による締めの一句。

  なめて あまい塩 夢の味

 なんと破調の句。しかも、合わせて13音で4音も足りない『しょっぱい』句だ。

クレーンゲームで長州力が意外な才能を発揮!?

 長州力と次課長が次に行ったのは埼玉県八潮市。今回の『(八)潮』は、さっきの『塩』とは何の関係もない。
 3人がゲームセンターの中に入ると、待ち受けていたのは『クレーンゲーム』マニアの中村秀夫先生(62歳)だ。巨大なゲームセンター『とってき屋』にあるのは全てクレーンゲームで、中村先生がオーナーだという。世界最多、448台もあるクレーンゲームを集めたのが中村先生だ。

 クレーンゲームの歴史は、まず1965年にタイトーが発売した『クラウン602』という、温泉地などにあったゲームがヒット。そして、その20年後となる1985年にセガから発売された、クレーンゲームの代名詞的存在『UFOキャッチャー』が大ブームとなった。
 コロナ禍の2020年に発売されたのは『ハンドパワーキャッチャー』。ボタンがなく赤外線を手に当ててアームを動かすという、非接触型のクレーンゲームだ。

 長州がこのハンドパワーキャッチャーに挑戦。が、失敗する。景品を掴むにはアームの力が弱かった。
「言っちゃ悪いけど、アンドレだったらゲーム台ごと全部掴むよ」
 出た、長州の十八番アンドレ・ネタ!

▼アンドレ・ザ・ジャイアントならクレーンゲームごと掴んでしまう?

 次に河本が挑戦。ところが、長州が「ほら、これだって! もうちょっと前!!」と熱くなって指示を出し、思わず出した手が赤外線に当たって、アームが河本の意思とは関係なく勝手に動いた。
 だが、これが奇跡的に最高の場所で止まり、見事に景品をゲット!

井上「力さんが取りました!」
河本「いや、俺でしょ!」
長州「だから(俺は)持ってるって言っただろ!」
河本「最高裁まで争います!」

 ここで中村先生がクレーンゲームのコツをアドバイス。アームは店の人が調整できるようになっており、開いているアームは力が弱くて掴みにくいが、閉じていれば掴みやすい。つまり、ゲームをする前にアームを見て、閉じているアームの台でプレイすればいいわけだ。

 次に、袋に入った駄菓子に挑戦。長州は、3歳になる孫のためにもゲットしたいところだ。コツは、駄菓子を掴むのではなく、山積みになっている駄菓子をアームで崩して落とす。
 井上と河本が失敗し、長州の番。長州は駄菓子の山を上手く崩し、見事にゲット!
「今日は俺1人でよかったな!」
 と長州は調子に乗った。だが、今日の長州はこれが大ボラとはならない。

 次にチャレンジするのはリンゴ。こちらはアームが1本しかないので掴むことは出来ず、アームをリンゴに当てて転がす。
「これは、3パットはかかるぞ」
 突然ゴルフ用語が飛び出して長州が分析。まずは河本が挑戦し、長州が横から見て指示を出す。
 河本は縦に置かれたリングを上手く倒し、次は長州の番。河本の指示によりリンゴを転がして、ゴールに近付ける。そしてトドメは再び長州。ゴールまでリンゴを転がし、宣言通り見事3パットでゲットした。しかも、長州の快進撃はこれでは止まらない。

 ここで、合格者が僅か4人しかいないというクレーンゲーム検定1級の五十嵐直也先生(42歳)が登場。五十嵐先生は、アームでは掴めない小さな景品を取る際の裏技を説明する。『カギ穴通し』という技で、五十嵐先生はアームに景品の紐を引っ掛けて簡単にゲットした。
 この技に長州が挑戦。すると、狙っていない反対側にアームが動いて山を崩し、なんと一挙に4個もゲット! まさしくミラクルを起こした。
「なんで五十嵐さんを抜いちゃうんですか」
 河本が文句を言う。

 しかも、五十嵐先生によると、この時の長州は偶然にも『ファイナルアタック』という裏技を使っていたらしい。これは、アームの爪で景品を押すという激ムズ技だ。
「もう判ったよね? アンドレと一緒」
 と言って長州は床を足で踏みつける。つまり、アンドレなら足踏みすると、その振動で景品を全て落とすことができるというわけだ。

 次に五十嵐先生が伝授したのは『三点取り』。バランスが悪くて掴むのが難しい細長い景品を、アームの腹も使って三点で掴むという裏技だ。
 長州がこの技にチャレンジすると、なんと一発で成功! 長州は意外にも、クレーンゲームの才能が有りそうだ。
 五十嵐先生はこの後、箱入りの景品を取るという最高難易度の『橋渡し』という裏技を披露。アームでは絶対に掴めない、箱に入った高級景品の体勢を崩しながら4パットでアッサリ取って、長州がちゃっかり頂いた。

 クレーンゲーム力の旅はこれで終了。長州の締めの一句は?

  楽しくあそべば!! 幸になる

 もはや五七五も関係なし。とはいえ長州は大量の景品を貰ってゴキゲン、クレーンゲームにハマってしまいそうだ。

BSフジ『次課・長州の力旅』公式サイトより


※600円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’23年08月03日号猪木アリ再訪 小島聡エナジャイズ全日大阪 新日G1 NXT肉薄Dynamite