WBCムエタイ新王者は青木洋輔!ジャパンキック・イノベーション「Z RACING PARTS presents RESISTANCE-12 」

 7月9日(日)品川インターシティホールで開催されたジャパンキック・イノベーション主催「Z RACING PARTS presents RESISTANCE-12
」メインは今年の2月19日(日)『千葉キック RESISTANCE 2023』でINNOVATIONウェルター級王座決定トーナメント決勝で優勝、新王者となった梅田勇一(BLITZ)がNJKF王者・青木洋輔とWBCムエタイ日本ウェルター級(66.68kg)王座決定戦に臨むが5R判定敗け、セミファイナルではメインの梅田と決勝を争ったランボー・マスターズピット(タイ/マスターズピット)が、東北キック聖域(サンクチュアリ)統一ウェルター級王者の佐藤界聖(PCK連闘会)に3-0の判定敗けとなった

■ Z RACING PARTS presents RESISTANCE-12
主催:JAPAN KICKBOXING INNOVATION
日時:2023年7月9日(日)
会場:品川インターシティホール(東京都港区港南2-15-4)
 INNOVATION公式サイト https://kick-innovation.com
 INNOVATION公式Twitter https://twitter.com/j_kb_innovation
 INNOVATION公式Facebookページ https://www.facebook.com/JapanKickboxingInnovation/

<第7試合 メインイベント WBCムエタイ日本ウェルター級(66.68kg)王座決定戦 3分5回戦>
●梅田 勇一(ウメダ・ユウイチ/BLITZ/INNOVATIONウェルター王者)
 判定0-3(47-49、48-49、48-49)
○青木 洋輔(アオキ・ヨウスケ/大和ジム/NJKF/NJKFウェルター級王者)
※青木を王者に認定

 INNOVATIONとNJKFウェルター級王者対決となるWBCムエタイ日本同級王座決定戦、42才の9勝2敗、梅田勇一と29才ながらその倍以上のキャリアを誇る“洋輔YAMATO(旧名)”こと青木洋輔によるメインイベントは、肩書装飾以上に凄まじい大激闘となった。

1R、いきなりの左フックと鋭くノーモーションの左縦肘打ちが鋭い梅田は、初回ながら猛攻をかける。青木はこれに右カーフキックで対抗するが、カウンターで左縦肘を喰らい早くも左目が塞がり流血模様。ピンチの中、青木は慌てず首相撲で梅田の追随をかわしながら緊迫と爆発の波乱に富んだラウンドが終わる。
2R、青木は徹底した右カーフを前ラウンド以上に叩き込み、これに僅かながら効いた素振りが窺える梅田。流血や顔面の腫れはあるものの、青木の攻勢が始まる。
3R、左ミドルを強振する梅田だが、右カーフで勢いを増す青木は、それまで互角近くだった首相撲も明らかな優勢に。これはカーフで脚を壊された梅田の踏ん張りが利かないことによるものであればかなり不利な具合。ラウンド終了後の採点中間発表では、ジャッジ2者がドロー、1者は青木を支持。
4R、嵩を増す青木の攻勢に勝負を諦める気配は微塵も感じさせない梅田は、左フックや右ストレート、左ミドルキックなどを強振。大応援団が嬌声を飛ばして梅田を後押しするも青木がカーフで掴んだ左脚破壊のアドバンテージは膨らみ続けている。
最終R、応援団の叫び声に後押しされるかのように必死の逆襲をしかける梅田。青木は、淡々とこれを受けても首相撲やその最中に繰り出す鋭い肘打ちなどでペースを譲らない。「青木強し」の印象のまま試合終了のゴング。
 採点は、2ポイント差が1名、1ポイント差が2名のユナニマスデシジョンで青木が堂々と勝利し緑のベルトを巻いた。青木はRISE参戦をアピールし、腫れあがって塞がった奥の眼を光らせた。

<第6試合 セミファイナル ジム対抗戦 67kg契約 3分3回戦>
●ランボー・マスターズピット(マスターズピット/INNOVATIONウェルター級2位)
 判定0-3(28-29、28-29、27-29) 3R、佐藤に減点1
○佐藤 界聖(サトウ・カイセイ/PCK連闘会/聖域統一ウェルター級王者)

 ベテランムエタイファイターのランボーは、左ミドルキックのタイミングや独特にいやらしいインサイドワークに高い技術と勝気の強さを感じさせたが、若さ溢れる佐藤は、離れてのキックとパンチコンビネーションで終始圧倒。2ラウンド、ランボーのローキックが下腹部に直撃し、佐藤が股間を抑えるもレフェリーは試合を中断させず、そこで強打を連発して追い込むランボーの攻勢はあったが、それ以外は佐藤がリードし続け、最終回3Rに転倒したランボーに過激する佐藤の怒りがこもったかのような反則攻撃でレッドカード(減点1)はあったものの、それを加えても1から2ポイント差のユナニマスデシジョンで佐藤が金星を上げた。

<第5試合 団体対抗戦 66kg契約 3分3回戦>
○涼矢(リョウヤ/エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級1位)
 2RKO 1分37秒 ※涼矢が計量オーバーにつき減点1スタート、グローブハンディ2onz、罰金
●冨田 拓也(トミタ・タクヤ/PCK大崎 team rings/聖域東北スーパーライト級王者)

<第4試合 団体対抗戦 スーパーフェザー級(58.97kg) 3分3回戦>
○紀州のマルちゃん(キシュウノマルチャン/武勇会/INNOVATIONスーパーフェザー級1位)
 判定3-0(30-27、30-27、30-28)
●皆川 裕哉(ミナガワ・ユウヤ/KICK BOX/ジャパンキックボクシング協会/ジャパンキックボクシング協会フェザー級2位)

<第3試合 ジム対抗戦 63kg契約 2分3回戦>
○弘・センチャイジム(コウタ・センチャイジム/センチャイムエタイジム)
 判定2-0(29-28、29-28、29-29)
●大河内 佑飛(オオコウチ・ユウヒ/RIKIX)

<第2試合 ジム対抗戦 58kg契約 2分3回戦 ※肘打ち及び首相撲なし、ワンキャッチワンアタックルール>
○夢叶(ユメト/エムトーンジム)
 2RKO 2分19秒
●蓮真(レンマ/PCK連闘会)

<第1試合 ジム対抗戦 48kg契約 2分3回戦  ※肘打ち及び顔面膝蹴りなし>
△翔力(ショウリ/拳伸ジム)
 判定0-1(28-29、29-29、29-29)
△木谷 陽晴(キタニ・ヒバル/谷山ジム小田原道場)

<オープニングファイト第2試合 SMASHERS提供試合 一般クラス ライト級(62kg) 2分2回戦 ※ヘッドギアなし>
○山本 琢也(ヤマモト・タクヤ/クレイン)
 判定3-0(20-18、20-18、20-18)
●カーン(KHAN/中島道場)

<オープニングファイト第1試合 SMASHERS提供試合 一ジュニアクラス 30kg契約 90秒3回戦>
○阿部 凌(アベ・リオ/橋本道場)
 判定3-0(30-28、30-28、30-29)
●小貝 春喜(コガイ・ハルキ/拳伸ジム)

今後の興行・大会予定
2023年07月23日(日) 山梨県流通センター(山梨県中央市山之神流通団地2-6-1)
2023年09月17日(日) 新宿FACE(東京都新宿区歌舞伎町1丁目20-1 ヒューマックスパビリオン新宿7F)
2023年12月10日(日) 品川インターシティホール(東京都港区港南2丁目15-4)