タリック・オサロが新王者!四階級王座戦!Glory: Collision 5

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 6月17日(現地時間)オランダ王国ロッテルダムで「Glory: Collision 5」が開催された。
グローリーは、ヨーロッパのキックボクシング団体。2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、入れ替わるように新たにキックボクシングの世界的メジャー団体として活動している。
 今大会は四階級の王座戦が組まれた。メインでは暫定ヘビー級王座決定戦としてアントニオ・プラチバット対タリック・オサロが組まれた。正王者リコ・ベホーベンは現在、怪我で長期欠場中なので、この勝者が暫定王者として2023年秋には復帰するベホーベンと王座統一戦を行う事になっている。試合は前に出るプラチバットだが打撃を的確に当ててくるのはオサロ。そして試合が進むにつれ、オサロがプラチバットをコーナーに追い込んでパンチラッシュで攻める展開になった。そして5R、オサロのパンチラッシュでプラチバットが棒立ちとなり、遂にダウン。プラチバットは立ち上がれず、オサロがKO勝ちで新王者に輝いた。
 ライトヘビー級王座戦は、王者ドネギ・アベナが食中毒で欠場になった事を受け、急遽、暫定ライトヘビー級王座決定戦としてタリク・カバベ対モハメド・アミネが組まれた。試合はカバベがアミネをコーナーに追い込んでパンチラッシュでダウンを奪った。なんとか立ち上がったアミネだったが、更にカバベのラッシュを食らい、最後はアッパーでアミネがダウン。レフェリーがストップし、カバベがKO勝ちで新王者に輝いた。
 ミドル級王座戦は、王者ドノバン・ウィッセがセルカン・オズカグライヤンの挑戦を受け、判定で王座防衛。ウェルター級王座戦は、王者エンディ・セメリアが、ジェイ・オーバーメールの挑戦を受け、判定で王座防衛を果たした。

■ Glory: Collision 5
日時:2023年4月29日(現地時間)
会場:オランダ王国ロッテルダム

<暫定ヘビー級王座決定戦>
○タリック・オサロ(ナイジェリア)
 5R KO
●アントニオ・プラチバット(クロアチア)

<暫定ライトヘビー級王座決定戦>
○タリク・カバベ(モロッコ)
 4R TKO
●モハメド・アミネ(モロッコ・オランダ)

<ミドル級王座タイトルマッチ>
○ドノバン・ウィッセ(スリナム/王者)
 判定
●セルカン・オズカグライヤン(トルコ/挑戦者)

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○エンディ・セメリア(キュラソー・オランダ/王者)
 判定
●ジェイ・オーバーメール(オランダ/挑戦者)

<ライトヘビー級>
○イブラヒム・エル・ボウニ(オランダ)
 判定
●フェリペ・ミケレッティ(ブラジル)

<ミドル級>
○ウルリック・ボケメ(スイス)
 2R 2分08秒 TKO
●マイケル・ボアペア(ガーナ)