AJスタイルズ、オカダ・カズチカ返り討ち!アダム・コール王座防衛~5・10ROH&新日本プロレス「GLOBAL WARS」

 現地時間5月10日、遂にROHと新日本プロレスの合同興行第一弾「GLOBAL WARS」がカナダ・トロントで開催された。17日にニューヨークで行なわれる第二弾「WAR OF THE WORLDS」では、ROH勢と、新日本プロレス勢が対決するカードが多く対抗戦的になっているのに対し、今大会は、それぞれROH提供試合、新日本プロレス提供試合として、お互いの所属選手同士のカードで勝負する事になっている。

 メインでは、ROH世界ヘビー級王座戦で、王者アダム・コールに、かつて北米インディ王座を総なめにした、ミスター・レスリングの異名をとるケビン・スティーンが挑戦。地元カナダという事でスティーンが観客を乗せて大暴れして盛り上げ、最後はコールのスーパーキックで王座を防衛させるお仕事を演じた。これで、17日には、コールが王者として獣神サンダーライガーの挑戦を受け、スティーンは、中邑真輔と対戦する事になる。
 もっとも、この試合結果は、新日本プロレスがオフィシャルホームページで事前に17日のカードを掲載してしまっていたので、結果がばれていたというおまけ付き。スティーンはWWEのトライアウトを受けており、合格すればROH離脱、落ちればROH残留という事も報じられているので、コール防衛は当然ではある。

 新日本プロレス提供試合として行なわれたバレット・クラブ対オカダ・カズチカ、外道の一戦は、AJスタイルズがスタイルズクラッシュで外道からフォールを奪い快勝。AJスタイルズはタッグながら、これでオカダに2連勝となった。また、棚橋弘至はタッグマッチで、邪道からハイフライフローでフォール勝ち。カナダのファンに必殺技ハイフライを披露した。

 ROH勢と新日本プロレス勢の絡みとしてAJスタイルズの持つIWGPヘビー級王座に挑戦が決定しているマイケル・エルギンが、渡辺高章をエルギンボムで沈めて勝利して、17日のタイトルマッチに弾みをつけた。
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(C)ROH
ROHオフィシャルホームページ

■ ROH&新日本プロレス「GLOBAL WARS」
日時:5月10日(土)19:30~ 
場所:カナダ・トロント

<メインイベント ROH世界王座タイトルマッチ>
○(王者)アダム・コール 
 ピンフォール
●(挑戦者)ケビン・スティーン
※コールが王座防衛

<セミファイナル タッグマッチ>
○AJスタイルズ、カール・アンダーソン
 ピンフォール
オカダ・カズチカ、●外道

<ROH世界TV王座タイトルマッチFour Corner Survival>
○(王者)ジェイ・リーサル
 ピンフォール
●(挑戦者)トマソ・チャンパ
(挑戦者)マット・テイヴェン
(挑戦者)サイラス・ヤング
※リーサルが王座防衛

<タッグマッチ>
○棚橋弘至、獣神サンダー・ライガー
vs.
中邑真輔、●邪道

<IWGP ジュニアタッグ選手権(3WAYマッチ)>
○(王者)マット・ジャクソン、ニック・ジャクソン
 モア バング フォー ユア バック
●(挑戦者)ロッキー・ロメロ、アレックス・コズロフ
(挑戦者)KUSHIDA、アレックス・シェリー

<シングルマッチ>
○セドリック・アレキサンダー
 ピンフォール
●ロドリック・ストロング

<3WAYタッグマッチ>
○ジェイ&マーク・ブリスコ
 ピンフォール
●ジミー・ジェイコブス、BJウィットマー
カイル・オライリー、ボビー・フィッシュ

<シングルマッチ>
○マイケル・エルギン
 ピンフォール
●渡辺高章

<シングルマッチ>
○マイケル・ベネット
 ピンフォール
●ACH

電子書籍版はマット界舞台裏5月22日号WWE暴落IGF/TNA横アリ不安藤波還暦G小鹿金網Pan映画Wマクダニエルに収録されました。

マット界舞台裏4月3日号新日展望全日外人長与Kaoru復活W-1真田Tribelateソチ五輪
▼どうなる新日本プロレス、元TNA王者AJスタイルズと契約
 プリンス・デヴィッド離脱秒読みに
新日本プロレス外国人選手の出入りが激しくなってきた。世界で最初にCZWの15周年記念大会(本誌2月20日号収録)でスクープを掴み、続くROHの12周年記念大会(3月6日号)で詳細したように、AJスタイルズが4月6日の両国国技館に乗り込んでくる。時差があるから月曜になるが、北米ニューオリンズでは業界最大の祭典『レッスルマニア30』が開催というのも、なにか因縁めいた構図であろうか。一方で、もっとも正確かつ冷静に、部分的に間違った先走りをすることなく、KENTAとプリンス・デヴィットの去就を報じたのも本誌である。株価30ドル台のWWE含め、それぞれの春を斬る。