[ファイトクラブ]秘密基地で舞う”プロレス界のメッシ”HipHopMan!SECRET BASE調布大会

 東京都調布市に拠点を構えるプロレス団体・プロレスリングSECRET BASE。
 旗揚げ15周年を迎える2023年は初の北海道進出も果たし、直近で新人選手も2名デビューするなど、地道に活動を続けている団体だ。そんなシークレットベースの調布定期戦で、プロレス専門誌では取り上げられない、隠れた激闘を弊誌が追った。


[週刊ファイト5月25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼秘密基地で舞う”プロレス界のメッシ”HipHopMan!SECRET BASE調布大会
 photo & text by 鈴木太郎
・調布に根差すプロレスリングSECRET BASE
・月イチ調布定期戦に登場したHipHopMan
・ディック東郷に影響与えたアルゼンチンルチャドール
・HipHopMan調布はあとふるHall躍動!王座挑戦アミーゴ鈴木に肉薄
・専門誌取材無しも大盛り上がりの王座戦
・狭小会場で果敢場外ダイブに会場大爆発
・今後”発見される”可能性大なHipHopMan
・定期戦Opening 黒田哲広ラリアットで宇宙銀河戦士アンドロス撃破!
・強烈エルボー音圧倒の七星-清水ひかりイナズマ・レッグラリアット激勝
・タッグ王者・川島真織が新人・鈴木謙介下し試合後洞口義浩と視殺戦も
・メイン外敵HipHopMan挑戦もアミーゴ鈴木が無差別級王座V3達成!


■プロレスリングSECRET BASE 『“WINDING ROAD 2023”』
■日時:2023年5月14日(日) 13:00開始
■会場:東京・調布はあとふるホール
■観衆:未発表

「味の素スタジアムで試合がしたい!」

 そんな目標を掲げているプロレス団体が、東京都調布市に存在する。
 プロレスリングSECRET BASEは、2023年で旗揚げ15周年を迎える。月1回ペースで調布大会、年2回ペースで新宿FACE大会を開催している同団体は、2023年4月に初の北海道進出を果たし、年内には九州上陸も予定しているのだという。
 5・13と5・14には、今年で31回目を迎えた『調布観光フェスティバル』でイベントプロレスを開催。マットプロレス形式ながら、両日ともに朝から多くの人々が集まるなど注目を集めた。

 イベントプロレスもこなしつつ、2日目の5・14には月一度の調布大会も組まれた。
 会場となった調布はあとふるホールは、調布駅から徒歩数分の場所にある『福祉施設はあとふる・えりあ』内のホールを使用しており、フルキャパシティでも100人には届かない小規模会場だ。
 そんな同会場の定期戦で、この日は隠れた注目トピックが存在した。HipHopMan参戦である。

HipHopMan調布はあとふるHall躍動!王座挑戦アミーゴ鈴木に肉薄

 HipHopManは、アルゼンチン出身のルチャドールである。
 日本では馴染みの薄い選手ではあるが、あのレスリングマスター・ディック東郷が初めて対戦した南米の選手で、「彼がいなかったらワールドツアーをする事も、最後ボリビアで引退という発想も生まれなかったかもしれません。」(2012・6・7blogより)と述べるほどの影響も与えたのだという。

 予てより一部のプロレスファンの間では評価の高いレスラーではあったが、筆者はどんな選手なのか全く見たことが無かった。
 今回初来日を果たすと、4・23シークレットベース大阪・沖縄会館大会にて日本マット初登場。そして、今大会でシークレットベースのシングル王座に挑戦する運びとなった。

 前日の5・13『調布観光フェスティバル』内のイベントプロレスにも参戦していたHipHopManだが、ルチャ特有の飛んだりする動きというよりは、観客のリアクションを掴みに行く所に主眼が置かれていた試合だった。しかし、この日の王座戦では、彼の魅力が遺憾なく発揮されたのである。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン