写真追加~アンブローズ幻の戴冠?ライバック新IC王者!ジョン・シナ敗れる!『WWEエリミネーション・チェンバー』

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 2015年5月31日にテキサス州コーパスクリスティに『WWEエリミネーション・チェンバー2015』が開催された。
 WWEのPPV大会で、大会名になっているエリミネーション・チェンバーとは、エリック・ビショフが考案した過激なルールの試合形式で、3.2kmの鎖、総重量10tの鋼鉄を編みこんだ直径11m、高さ5mの金網の中に4つのガラスで出来た小部屋とリングが存在する中で行われる。基本的に6人で行われる試合形式で、最初に2人がリングで戦い他の4人はガラスの小部屋に閉じ込められて待機する。試合開始5分経過後は、ランダムでガラスの小部屋で待機していたレスラーが5分間隔で1人ずつ開放され試合に加わる。フォール、ギブアップで退場となり、最後まで残ったレスラーが勝者となるというものだ。

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 しかし、メインはチェンバー戦ではなく、WWE世界ヘビー級王座戦で、権力軍オーソリティの一員であるセス・ローリンズに対するは、かつてザ・シールドとして組んでいたディーン・アンブローズだ。ザ・シールドを裏切り、トリプルH&ステファニー・マクマホンの極悪夫妻率いるオーソリティ入りしたローリンズに対し、ぷっつんキャラとなったアンブローズが、王座獲りに名乗りを挙げたのだった。試合は当然、オーソリティのケイン、J&Jセキュリティーが乱入を繰り返し大混乱になりレフェリーも巻き込まれる。そんな中、トップロープからのローリンズを切り返したアンブローズがダーティ・ディーズ!サブのレフェリーがリングに駆けつけ、フォール勝ち!アンブローズが遂に新王者になったと思われた。しかし、乱闘に巻き込まれて倒れていたレフェリーが立ちあがり、その前にローリンズに反則があったとして、アンブローズのフォール勝ちではなく反則勝ちに裁定を覆し、アンブローズ勝利だが、反則だから王座移動ではないとしてしまったのだ。オーソリティは、してやったりと集団でアンブローズを襲いベルトを強奪。しかし、そこに駆けつけたのは、ローマン・レインズだった。アンブローズとレインズが2人でオーソリティを一蹴。そしてベルトを取り返し、俺が新王者だとアンブローズはベルトを持ったまま、逃げてしまったのだ。一応、ローリンズの王座防衛となっているが、肝心のベルトはアンブローズに持ち逃げされてしまった形となり、今後、どうなるのか?

 またダニエル・ブライアンが長期欠場で返上して空位となっているIC王座決定戦がチェンバー・マッチで行われた。その後のハウスショーの宣伝でシェーマスが新王者として登場と報じられ(すぐに削除された)、シェーマスが新王者になるという下馬評だったが、それを覆してライバックが新王者となった。シェーマスも最後まで残ったので、予定通りと思いきや、ライバックがシェーマスをシェルショックで沈めて新王者に!会場も新怪物の王座戴冠に大喜びだった。試合後には、前王者であるダニエル・ブライアンが祝福し、王座を手渡す。感極まったライバックは感謝を述べた。またこの試合に出場予定だったルセフは怪我で欠場。代わりに、人気者マーク・ヘンリーが登場して会場を盛り上げていた。

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 さらに、現US王者であるジョン・シナに対し、牙を剥いてきたのは現NXT王者であるケビン・オーウェンスだ。ジョン・シナがプロレスデビュー後、すぐにWWE入りして、常にメインストリートを歩んでいたのに対し、オーウェンスは、ケビン・スティーンの名前で北米のインディ団体の王座を次々と手中に納めたミスター・レスリングだ。そして15年のキャリアで、ついにWWE入りを果たした。エリート中のエリートで筋骨隆々なシナと、雑草中の雑草で腹が出たあんこ型体型のオーウェンスという、あまりに対極的な対戦だ。試合は、オーウェンスがラフ殺法でシナを痛めつける。普段はシナにブーイングして、対戦相手を応援する事が多い観客も、いきなり現れた太ったオーウェンスの傲慢な態度を見せられて、シナに声援、オーウェンスにブーイングという展開。NXTで長く活躍したなら思い入れも出るだろうが、つい最近、現れていきなり王座を奪ったオーウェンスは、NXTからの刺客というより、WWEへインディからの侵略者という構図になるからだ。更にオーウェンスは、シナの必殺技AAを掟破りで使用したり、インディ時代の必殺技パッケージ・パイルドライバー(危険技なのでWWEでは使用禁止)風のパワーボムを繰り出すなど、WWEユニバースに屈辱を、インディから応援してきたファンには喜びを与える展開でシナを追い込む。そして最後はパワーボムで遂にシナからフォール勝ち。現在のWWEの象徴であるシナから反則や乱入なく、堂々のフォール勝ち。会場のシナファン(特に子供)は激しいショックを受けていた。これを受けて次回PPV大会「WWEマネー・イン・ザ・バンク」で両者の再戦が決定した。

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 番組前のキックオフショーで行われたのはミズTV。ダニエル・ブライアンのインタビュー中(必ず復帰すると宣言した)に、アクセルマニア(カーティス・アクセル)、マッチョ・マンドウ(ダミアン・サンドウ)が乱入して司会のザ・ミズを懲らしめたが、最後は仲良くなって3人で、ホーガンのパフォーマンスを披露。この2人はハルク・ホーガン、ランディ・サベージのギミックをしている。やはり、“リアル・アメリカン”ハルク・ホーガンと“マッチョマン”ランディ・サベージは素晴らしく、時代が変わっても、観客を魅了し、現在のスーパースター達も皆、ホーガン、サベージに憧れているという事だろう。

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■ WWEエリミネーション・チェンバー2015
日時:2015年5月31日
場所:アメリカ・テキサス州コーパスクリスティ

<WWE世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ディーン・アンブローズ(挑戦者)
 反則
●セス・ローリンズ(王者)
※反則なので王座移動せず

<IC王座決定チェンバー・マッチ>
勝者:ライバック
参戦選手、シェイマス、ドルフ・ジグラー 、キング・バレット 、マーク・ヘンリー、Rトルゥース

<シングルマッチ>
○ネヴィル
 レッドアロー⇒ピンフォール
●ボー・ダラス

<シングルマッチ>
○ケビン・オーウェンス(NXT王者)
 パワーボム⇒ピンフォール
●ジョン・シナ(US王者)

<WWEディーバズ王座トリプルスレットマッチ>
○ニッキー・ベラ(王者)
 ラック・アタック⇒ピンフォール
●ナオミ(挑戦者)、●ペイジ(挑戦者)

<WWEタッグ王座チェンバー・マッチ>
勝者:ニュー・デイ(王者)
参戦選手 セザーロ&タイソン・キッド、プライムタイム・プレイヤーズ、アセンション。ロス・マタドーレス、ルチャ・ドラゴンズ

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