ケヴィン・タリク・オサロが優勝!Glory 85

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 4月29日(現地時間)オランダ王国ロッテルダムで「Glory 85」が開催された。
グローリーは、ヨーロッパのキックボクシング団体。2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、入れ替わるように新たにキックボクシングの世界的メジャー団体として活動している。
 今大会のメインはヘビー級トーナメント。この優勝者がアントニオ・プラチバットと暫定ヘビー級王座決定戦を争う事が決定している。現在、ヘビー級王者であるリコ・ベホーベンが膝の負傷で長期欠場となっており、挑戦権を持っているプラチバット対トーナメント優勝者で暫定王者を決めるという事だ。
 決勝まで勝ち残ったのはオランダ系トルコ人のムラト・アイグンとアフリカ勢ケヴィン・タリク・オサロ。共に準決勝をKO勝ちしてきた両雄は、激しい殴りあいとなり、アイグンがオサロをロープ際まで追いめラッシュを仕掛けたが、オサロのカウンター、ワンツーを喰らってアイグンがぐらついてダウン。なんとか立ち上がるも、試合続行不可能とレフェリーがストップし、オサロがKO勝ちで優勝を果たした。
 セミファイナルではウェルター級王座戦が組まれ、王者エンディ・セメリアがマーセル・グローエンハートから3度のダウンを奪って判定勝ちして、王座防衛を果たしている。

■ Glory 85
日時:2023年4月29日(現地時間)
会場:オランダ王国ロッテルダム

<ヘビー級トーナメント決勝>
○ケヴィン・タリク・オサロ(ナイジェリア)
 3R 2分08秒 KO
●ムラト・アイグン(オランダ・トルコ)

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○エンディ・セメリア(オランダ/王者)
 判定
●マーセル・グローエンハート(オランダ/挑戦者)

<ライトヘビー級>
○モハメド・アミン(オランダ)
 判定
●マイケル・ダウト(オランダ)

<ヘビー級トーナメント準決勝>
○ムラト・アイグン(オランダ)
 1R 2分59秒 TKO
●エンヴェル・スリヴァル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

<ヘビー級トーナメント準決勝>
○ケヴィン・タリク・オサロ(ナイジェリア)
 2R 1分26秒
●ジャーファー・ウィルニス(オランダ)