デオナ・プラッツォ、スティーブ・マクリンが新王者!Impact Wrestling Rebellion 2023

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 4月16日(現地時間・放送日)にカナダ・オンタリオ州トロントで『Impact Wrestling Rebellion 2023』が開催された。
 今大会は、インパクト世界王者のジョシュ・アレキサンダーとノックアウト王者のミッキー・ジェームスが相次いで怪我で欠場の為、王座を返上するという異常事態となった。男子と女子の団体最高峰王座が揃って返上されるというとでんもない状況の中、それぞれの王座決定戦が組まれた。
 メインではノックアウト王座決定戦が行われ、デオナ・プラッツォがジョーディン・グレイスからパイルドライバーでフォール勝ちして新王者に輝いた。
 インパクト世界王座決定戦は、スティーブ・マクリンと提携団体新日本プロレスのKUSHIDAが対戦。試合はマクリンがKUSHIDAからフォールを奪って新王者となったが、事件は試合後に起こった。マクリンはスコット・ダモール社長を呼び出し、自分にベルトを手渡ししろと要求。そしてベルトを受け取るとダモール社長を殴り飛ばしたのだった。しかし、そこに現れたのはニック・オールディスだった。インパクト・レスリング時代はマグナスとしてインパクト世界王座にもなっており、近年はNWA世界ヘビー級王者として活躍しているオールディスだが、マクリンとにらみ合いインパクト・レスリングに復帰して王座を狙うつもりのようだ。
 かつてECWの盟友で現在は骨肉の争いをしているブリー・レイとトミー・ドリーマーがお互いに軍団を率いて全面対抗戦ハードコアウォーを行った。両軍入り乱れる中、最後はブリー・レイとドリーマーがリングで対峙。ブリー・レイは梯子から自分がドリーマーを攻撃するので、レフェリーは梯子を持って自分を支えろと指示。当然、レフェリーたちは断ると激怒したブリー・レイはレフェリーに暴行をはじめたのだった。この隙にドリーマーが復活。更にレフェリー達も怒ってブリー・レイを攻撃し、最後はドリーマーがテーブルに寝かされたブリー・レイに梯子からダイブしてフォール勝ち。因縁対決はドリーマーの勝利で大団円となった。
 ザ・デザインに加入するもメンバーと不協和音が続くサミ・キャラハンはザ・デザインのディーナー、アラン・エンジェルと組んで、復帰したレジェンドである元WWEの人気者サンティノ・マレラとジョー・ヘンドリー、ダーティ・ダンゴと対戦。ディーナーがキャラハンに黒バットを手渡し、これでマレラを攻撃しろと指示するが、キャラハンはそのバットでディーナーを攻撃。やはり裏切ったキャラハンはそのまま控え室に引き上げ試合放棄。そしてリング中央でマレラが必殺のコブラでディーナーを仕留めてフォール勝ち。レジェンドがフォール勝ちで復帰戦を飾った。
 また抗争が続くエディ・エドワーズとPCOは棺桶マッチで決着戦をつけることになった。試合は、エドワーズの妻アリーシャが介入するも、なんとエドワーズ夫婦は同志討ちしてしまう。その隙にPCOがエドワーズがチョークスラムでエドワーズをとらえ、棺桶に叩きこんで勝利。PCOが因縁対決を勝利した。

■ Impact Wrestling Rebellion 2023
日時:2023年4月16日(現地時間・放送日)
会場:カナダ・オンタリオ州トロント

<ノックアウト王座決定戦>
○デオナ・プラッツォ
 17分10秒 ピンフォール
●ジョーディン・グレイス

<インパクト世界王座決定戦>
○スティーブ・マクリン
 16分30秒 ピンフォール
●KUSHIDA

<ハードコアウォー>
○チーム・ドリーマー (トミー・ドリーマー、ブーピンダー・グジャール、フランキー・カザリアン、キラー・ケリー、上村裕也)
 25分15秒 ピンフォール
●チーム・ブリー (ブリー・レイ、ブライアン・マイヤーズ、ケニー・キング、マーシャ・スラモビッチ、ムース)

<Xディビジョン王座3WAYマッチ>
○トレイ・ミゲル(王者)
 28分54秒 ピンフォール
●マイク・ベイリー(挑戦者)、ジョナサン・グレシャム(挑戦者)

<ラストライツマッチ>
○PCO
 13分49秒 棺桶葬
●エディ・エドワーズ

<8人タッグマッチ>
○ジョー・ヘンドリー、ダーティ・ダンゴ、サンティノ・マレラ
 10分50秒 ピンフォール
●ザ・デザイン(ディーナー、アラン・エンジェル、サミ・キャラハン)

<インパクト世界タッグ王座タイトルマッチ>
○バレット・クラブ(エース・オースチング、クリス・ベイ)(王者)
 13分05秒 ピンフォール
●モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー、クリス・セイビン)(挑戦者)