[ファイトクラブ]ノア横浜ラジアント魅せた!半分の選手でお客を熱くする平日興行秘策

[週刊ファイト3月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ノア横浜ラジアント魅せた!半分の選手でお客を熱くする平日興行秘策
 乗りにノッてる清宮海斗、ジェイク・リーとの前哨戦制し明るく締めたぜ
 photo & text by 山下達也 w/編集部編


■ プロレスリング・ノア SUNNY VOYAGE 2023
日時:3月14日
会場:横浜ラジアントホール 観衆254人(=主催者発表)


 今年2度目の開催になる横浜ラジアントホール大会は、3月19日に控える横浜武道館大会の前哨戦中心となるシングルマッチ多め(全7試合中4試合)の大会となった。ベテランの杉浦貴や丸藤正道、中嶋勝彦の試合はなくホープの稲村愛輝は同日、新宿Faceで開催された全日本プロレスに参戦とあって、出場選手は後楽園ホール規模の大会の半分くらいかも。それでも熱戦が続き、お客さん大満足の興行となった。

 GHCタッグチャンピオンチームのマサ北宮と稲葉大樹は、それぞれ挑戦者チーム金剛の拳王、征矢学を迎え討ち、ジュニアタッグチャンピオンチームの小川良成とEitaは、挑戦者チームのHAYATAとクリス・リッジウェイを迎え討った。


 よく行われるタイトルマッチの前哨戦のように4カードが並べられたが、去年の元旦に日本武道館で組まれて以来の小川良成 vs. HAYATAは23分超えの熱戦となり、幾つになっても変わらない56歳小川良成を見せつけられ、こちらの予想を裏切られた。

 Eitaとクリス・リッジウェイも観客との距離が非常に近いラジアントホールならではの場外戦を繰り広げ、おとなしめのノアファンをヒートさせた。

 拳王と稲葉大樹は初シングル、征矢学とマサ北宮は無観客テレビマッチ以来の対戦となり、どちらも挑戦者チームが取る形になり全日本プロレス参戦も控え(3月21日大田区総合体育館で世界タッグ王座に挑戦)、勢いとコンディションの良さを見せた。

 平日でありながら何らかの理由(オフィスビルの1階だからか?)で18:00開始というところに集客の心配をさせたが座席は8割方埋まり、試合後のグッズ売り場や5日後に迫った横浜武道館大会や4月の後楽園ホール大会のチケットを求めるファンが列を作った。

乗りにノッてる清宮海斗、ジェイク・リーとの前哨戦制し明るく締めたぜ
<第7試合 タッグマッチ>
○清宮海斗 YO-HEY
 16分05秒 ジャパニーズレッグロールクラッチホールド
ジェイク・リー ●アンソニー・グリーン

 3月19日の横浜武道館大会でジェイク・リーとのGHCヘビー級王座戦を控える清宮海斗が、アンソニー・グリーンを破り最後の前哨戦を制した。


 アウェーのジェイク・リーに声援を飛ばしたちびっ子ファンに試合を中断してサインをするサービスを見せるなど、横浜ラジアントホールという小箱ならではの温かさを感じさせる大会となった。
 清宮にとってオカダ・カズチカ戦後、今ひとつ話題性に欠ける今度のジェイク・リーとの防衛戦ではあるが、会場の熱気は徐々に高まった。


 清宮は試合後、「チャンピオンの重圧、プレッシャー、正直苦しかったですよ。でも俺、プロレスが大好きなんですよ。それを今回、気付かせてもらいました。だから横浜武道館大会、めちゃくちゃ盛り上げたいんです。最高の相手とここにいる最高のファンの皆さんでノアの新しい空間を創りたくないですか? 横浜武道館、みんなで一緒に盛り上がって楽しみましょう!」と、明るく笑顔で締めた。

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