[週刊ファイト2月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼Chamber前BklynRAW豪華BレスナーSゼインCodyアスカBべレア
photo by George Napolitano タダシ☆タナカ編
・地上波FOX金曜夜8時ぶっちぎり1位!お茶の間でWWEが熱く語られる2023
・放送番組ベッキー・リンチ、ベイリー、ビアンカ・べレア3way戦トリ決定
・Judgement Dayストリートプロフィッツ下すもエッジ夫妻まで返り討ちに
・ブロック・レスナー調印式に花道でバックドロップしたボビー・ラシュリー
・パイパー・ニーブン2分ミーチン・ミア・イムYouTube短縮版カット扱い
・WMでローマン倒すのは計画通りのCodyか人気爆発サミ・ゼインか?
・女子6人RAW-SD対抗戦まで組まれアスカが味方まで潰して独り勝ち
・マキシマム・メイル・モデルズ枠+ブロンソン・リード津波アリもカットです
・希少ポケモン・カード邦貨7億円以上で購入の格闘家ローガン・ポール
・ミズTV赤い長靴セス・ロリンズ漫画?+リック・ブーグスMIZ潰しは削除
・ビアンカ勝ち逃げ読めましたけどベッキーにはWMなにか役処ありそう
・リタらレジェンドと6人タッグ?イオ・スカイ&ダコタ・カイ#DamageCTRL
WWEが超・超HOTなことになっている。金曜8時の地上波FOXで生中継されるSmackDownが平均視聴者246.8万人、18-49歳の広告主が計算の根拠にするデモグラフィックで平均視聴率0.64%を記録。日本は潜在層含めて全国にプロレスファンは多く数えても1000万人しかいない小さなパイを思えば、もはやとてつもない巨大過ぎる大きな差が開いたかおわかりだろう。
上記のデータを見て欲しい。FOX入れて4大ネットワークと称されるが、ABC, NBC, CBSよりプロレス番組SmackDownがぶっちぎりのダントツ1位なのだ。アントニオ猪木の見果てぬ夢である「プロレス市民権」が、米国では完全に定着している。
しかも、「サミ・ゼインはどっちの味方なのか」の大河ドラマが大爆発したことに加えて、昨年に同じカードやっても大したことなかった(今回も中身的には専門媒体的にはピンとこない)ハズの、ウソーズvs.ブラウン・ストローマン&リコシェが放送されたクオーター(15分)は258.8万人=視聴率0.72%記録したのだから唖然なのである。
ということで、近年ではWWEの本当の本拠地であるバークレイズ・センター(マンハッタンから地下鉄で簡単に行けます)でのRAW大会となれば、本誌はジョージ・ナポリターノ記者を派遣することになる。しかもPPV大会『エリミネーション・チェンバー』直前回というだけでなく、これでもか、これでもかと両ブランドのスーパースターを総動員した興行に。もちろん見ての通りに会場はギッシリ超満員である。
ただ、すでにSmackDownとRAWのブランド分けを無意味にしているとはいえ、このRAW放送回でもSDのおさらい復習をダイジェストで見せてしまうだけでなく、こっちにも話題の中心サミ・ゼインが出てくるし、全部をフォローしているマニア層やマスコミにとっては、いくら数字では地上波なので一番大勢が見ているとしても、真面目にSDを見て紹介する必要があるのか?となってしまっている。だいたい、環状線の外側、もっとも大衆層、あるいはライト層向けのSDは、NXTで実験したことをお茶の間用に焼き直しているだけ。株価操作の広報含めて「サウジアラビアの投資ファンドが買収」とか巷を賑わせてはいるが、やはり本命はNBCグループというのまで透けて見えるのであった。
さて、現場派遣の大きな意義は誰かNXTの選手が出てくるに違いない放送されてない前座ダークマッチ(別番組Main Event放送予定)の人選であることは述べるまでもない。やはり近く昇格が噂されるブロン・ブレイカーからだった。本拠地ブルックリンの客を前に、首脳陣は会場の反応をテストする次第なのである。そのお仕事役が戸澤陽なのだ。いかに信頼されているかということか。これだけスーパースターばかりが次々に出てくる豪華陣容の大会で戸澤陽が出して貰える。どれだけもの凄いことか。
さらに中国系が多い場所を考慮して眠り姫ウェンディ・チューがデイナ・ブルックスをやっつけるカードも。ニューヨークだとこうなります。
■ WWE RAW
日時:2月13日(現地時間 日本YouTube水曜以降)
会場:米ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン バークレイズ・センター
放送番組ベッキー・リンチ、ベイリー、ビアンカ・べレア3way戦トリ決定
中継はベッキーはんから。「そろそろ王座戦」とやり出すが、ベイリーが「アンタはリタのおかげで勝てただけ」とイチャモンを付ける。そこにビアンカ・べレアが出てきて「ワタシ抜きで勝手なこと言うな」と。ごもっともでございます。ということでアダム・ピーアス執行役員がトリプルスレッド戦を提案。「ベッキーか、ベイリーが勝てば追加する」とトリのカードが決定した。
Judgement Dayストリートプロフィッツ下すもエッジ夫妻まで返り討ちに
ストリート・プロフィッツ(アンジェロ・ドーキンス&モンデス・フォード)とジャッジメント・デイ(フィン・ベイラー&ダミアン・プリースト)の定番対決は、クーデグラがドーキンスに決まるも・・・終了後もなおも暴行を続けると。
やはりエッジと”グラマゾン”べス・フィニックス夫妻が出てくるも、リア・リプリーが出てきてべスにリップタイドを見舞う返り討ちに。
ブロック・レスナー調印式に花道でバックドロップしたボビー・ラシュリー
ご機嫌風のブロック・レスナーは、すでに契約書にサイン済みというところからの調印式。今回はやや趣向を変えて、仰々しく10人のセキュリティーに守られて出てきたボビー・ラシュリーは、リングには行かずに花道に別のテーブルを設置してと、レスナーをはぐらかすのみならず、花道にバックドロップで巨体レスナーを落としていたから前哨戦は一枚上手だった。
パイパー・ニーブン2分ミーチン・ミア・イムYouTube短縮版カット扱い
WMでローマン倒すのは計画通りのCodyか人気爆発サミ・ゼインか?
大人のファンには解説するまでもなく、超長期の政権となったローマン・レインズをAEWから呼び戻したコディ・ローズが倒すのが長期計画シナリオである。しかし、プロレスはお客さんと作るスポーツ芸術であり、人気爆発のサミ・ゼインという対抗馬が台頭してきたことで波乱要因となっている。AEWの課題は強力なベビーフェイスを売り出せてないことに尽きるが、今回この二人のベビーフェイス同士のセグメントこそが作り手の腕の見せ所になろう。「お前こそローマンに勝てる。レッスルマニアで会おう」と、Codyはブーイングされずにゼインを持ち上げるのだ。