[ファイトクラブ]RAW審判日エッジ夫妻 コディPヘイマン弁 金網ベッキーLitaベイリー

[週刊ファイト2月16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼RAW審判日エッジ夫妻 コディPヘイマン弁 金網ベッキーLitaベイリー
 (c) 2023 WWE, Inc. All Rights Reserved. 編集部編



 SmackDownを独立エントリーとしては紹介していなので、おさらいから始めるならば『ロイヤルランブル』での親分ローマンへの反旗が爆発的に受けているサミ・ゼインの処遇が焦点であり、ついに地元になるカナダは宿命の地モントリールでのローマン・レインズ戦が組まれることになった。
 観客がプロレスの物語を作っていくのであり、今回のRAWにせよ、『レッスルマニア』大枠ではローマンにコディ・ローズは変わってないものの、そのコディのセグメントにあえてサミ・ゼインへの言及が必要になっているのは極めて重要であり、「プロレスは生物」の具体例だろう。

■ WWE RAW
日時:2月6日(現地時間 日本YouTube水曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド アムウェイ・センター


 番組はエッジとグラマゾンことべス・フィニックス夫妻からで、Judgement dayの1年の成長をむしろ称えるような演説を始めるのだが・・・お約束でドミニクがやられます。


 引き継いては『エリミネーションチェンバー』の檻に入る選抜予選として、ダミアン・プリーストが、アンジェロ・ドーキンスにサウス・オブ・ヘブンを決めるカードから。


 しかし、デクスター・ルミスがジョニー・ガルガノのアシストもあってバロン・コービンにサイドエフェクトを決めるカードは、YouTube短縮版からカットです。JBLから三行半なのか・・・誰も驚きません(笑)。


 聞いたことなかったけど、ブロック・レスナーはメガデスのTシャツなんだぁ~。「グンサーとはプログラムやりたくない」は聞いてます。ということで再びボビー・ラシュリーとの抗争です。


 女子の『エリミネーションチェンバー』予選は、キャンディス・レラエ、”ミーチン”ミア・イム、復帰のカーメラ、そしてドゥドロップならぬパイパー・ニーブンである。元バイパー、こうでなきゃいけない。

 試合はどさくさに紛れてカーメラ勝利ですけど、誰も気にしてはいません。


 アルファ・アカデミー(チャド・ゲイブル&オーティス)が、再びMVP軍になる気配のシェルトン・ベンジャミン&セドリック・アレキサンダーに負ける試合、新しいフェイス・ペイントのアスカが、チェルシー・グリーンを短く決める2試合、ともに短縮版カットです。


 さて、今回のRAWでなにが一番強烈な印象を残したかと言えば、間違いなくコディ・ローズのプロモに割って入ったポール・ヘイマンなのだった。前出の通り、人気沸騰のサミ・ゼインに配慮しつつ打倒ローマンをやり出すと、ECW時代に選手としては誰も使わなくなった親父ダスティ・ローデス(ここは日本表記に従う)を蘇らせただけでなく、もともとファン時代のヘイマンは、ダスティ現場監督に取りいって本来は入ってはいけないケーフェイの筋書きを選手二人に言い渡すテーブルの部屋にも、隅っこで見学させた過去がある。
 ヘイマンはここで具体的な試合の作り方を学んだ恩があり、ECWを引き継いだ初期段階のROHにもローデスは出ていた。記者もシカゴ大会の終了後、当時の社長ロブ・フェインステインら作る側幹部の乗ったミニバンで帰途に就いたのだが、大先輩だけは送迎もやらないといけない。この段階では出番はお尻振ってエルボーやるだけなんだが、それでもギャラは一番高いのだ。道順では遠回りになろうが先にローデス様がその晩泊る、オヘア空港近くの安いモテールに向かってレジェンド先生を降ろしてからとなって、短い車中だったが「誰しも最初はマークだった」話で盛り上がった体験がある。


 昔の経緯を知らない新しいファンには、なんでヘイマンが延々とローデスの話をやり出したのかわからなかったと思うが、最後の台詞が強烈だった。ローデスは「お気に入りの息子は(腹違いの兄ダスティンではなく)お前だ」とは言ったが、「一番のお気に入りの息子はローマンだった」と漏らしたと、ガチをかましたのである。その通り。フットボールが駄目になって、プロレスに流れてきたハンサムなサモアンのヤングボーイを可愛がって教えたのはダスティ・ローデスだったのだ。
 Codyは怒って、「お前の雇い主のローマンに怒りをぶつけてやる」と詰め寄るんだが、『レッスルマニア』までの大河ドラマに、新たなツイスト伏線が加わったのであった。

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