アラン・ゴメスがメインで判定勝ち!ACA 151

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 1月27日(現地時間)にロシア連邦タタールスタン共和国カザンで『ACA 151: Abiltarov vs Gomes』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインはなんとウクライナ人選手のルスラン・アビルタロフがブラジルのアラン・ゴメスと対戦するフライ級戦が組まれた。さすがにウクライナ対ロシアというカードは避けたものの、戦争状態なのに、ウクライナ人選手がロシアの大会に参戦するという事となった。最も、大会が行われるタタールスタン共和国はロシア連邦ではあるがイスラム教徒が住民の多数を占める、どちらかというと中東寄りである。下馬評はアビルタロフが圧倒している。しかし下馬評を覆してゴメスが僅差の判定勝ちとなった。試合序盤はグランドで上を奪ったアビルタロフが圧倒したものの、ラウンドが進むにつれ、打撃でゴメスがやや優勢となり、アビルタロフのギロチンを凌いだゴメスがグランドで上を奪ってポイントを奪って僅差の判定勝ちでゴメスが勝利した。
 セミファイナルでは、ロシア人選手のユスフ・ライソフがコンゴのアラン・イルンガと対戦。イルンガはアフリカ大陸最大のMMA団体、EFCの暫定ライト級王者としてACAに乗り込んできたが、現在は連敗中。下馬評はACAライト級トップ勢であるライソフが圧倒している。試合は下馬評の通り、ライソフがグランドでイルンガをギロチンチョークで仕留めて一本勝ち。外敵からロシアを守った形になった。

■ ACA 151: Abiltarov vs Gomes
日時:2023年1月27日(現地時間)
会場:ロシア連邦タタールスタン共和国カザン

<フライ級>
○アラン・ゴメス(ブラジル)
 判定
●ルスラン・アビルタロフ(ウクライナ)

<ライト級>
○ユスフ・ライソフ(ロシア)
 2R 1分12秒
●アラン・イルンガ(コンゴ)

<ミドル級>
○イブラギム・マゴメドフ(ロシア)
 3R 1分33秒 TKO
●クレバー・スーザ(ブラジル)

<バンタム級>
○アリマルダン・アブディカロフ
 判定
●フランシスコ・デ・リマ・マシエル