[ファイトクラブ]現地取材RAW30周年サミ・ゼイン🆙テイカー金網戦1対3 Bレスナー

[週刊ファイト2月2日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼現地取材RAW30周年サミ・ゼイン🆙テイカー金網戦1対3 Bレスナー
 photo by George Napolitano タダシ☆タナカ編
・1時間目に限るなら平均視聴者数264万人平均視聴率0.80%の大台に乗せ
・通が見たい戸澤陽-ブロンソン・リード戦ダークマッチってなんでやねん
・ハルク・ホーガン冒頭 ローマン種族のサミ・ゼイン審問裁判Not Guilty
・ウーソズJudgement Dayタッグ戦途中のSゼイン交代で王座防衛って
・LAナイト枠テイカーAmerican Badassリバイバルにブレイ・ワイアット
・目玉のベイリーvs.ベッキー・リンチ金網戦ダメージ・コントロール介入で
・カート・アングルがD/X軍? さらにレフェリーとしてインぺリアム戦捌く
・YouTube短縮版カットだったフレアー父娘出番とビアンカ・べレア試合
・マイク・ロトンド、テッド・デビアス、ミズ、ケビン・オーエンズもDelete枠
・US王座NO DQ戦AセオリーBラシュリーにBレスナーF5~大会の肝


■ WWE RAW 30th anniversary
日時:1月23日(現地時間 日本YouTube水曜以降)
会場:米ペンシルバニア州フィラデルフィア ウェルズ・ファーゴ・センター

 RAW30周年はフィラデルフィアのコンサート会場としても聖地である旧名スペクトラムは超ギッシリの満杯に。なにしろ業界用語のGATE=売上の興行収益が30年間RAWの歴史で最高額を更新したとのツイートを発信。どんどん値上がってるチケット代だけでなく、実況席からは(引退したハズなので)アンダーテイカーとは言わないのだが、バイカー・キャラのアメリカン・バッドアスの事実上の復帰もあるから、新Tシャツも早速発売されてバカ売れしたんだろう。

 実際、いかに「30周年」というお題目がお茶の間には大きかったことか。3時間番組の平均視聴者数はここ3年で最高の234万人を記録。18-49歳のデモグラフィク平均視聴率も0.70%にハネ上がった。
 さらに、番組開始こそハルク・ホーガンのお出ましだったが、やはり今の主役はローマン・レインズとブラッドライン種族である。彼らの出番の最初の1時間目は現地USAネットワーク局からの放送はCMナシで流され、1時間目に限るなら平均視聴者数264万人、平均視聴率0.80%の大台に乗せたのだからもの凄いことだ。

 思い起こせばベビーフェイスの王者だったローマンが、うるさい客が集結するフィラデルフィアだとブーイングされてしまい、シナリオ作ってる側は頭を抱え込んだとかもあった鬼門の土地柄だったのに、今や”フィラデルフィアAcknowledge Me”で大歓声なんだから、昔からずっと見ている方には感慨深い。まぁオカダ・カズチカが最初、大阪に出てきた頃はブーイングだったのに、今や絶対王者なのを想起させられた。
 そして「お前は一体どっちの側なんだ?」と、KOケビン・オーエンズと裏では結託しているのか否か、サミ・ゼインの審問裁判が(最も視聴率の高い)1時間目の目玉になっていくのであるが、あのフィリーの客にサミがバカ受けしている光景がニンマリなのである。本誌はジョージ・ナポリターノ記者を派遣。徹底的に現地から詳細を特集する。

通が見たい戸澤陽-ブロンソン・リード戦ダークマッチってなんでやねん

 現地からの本誌情報でも、他の現場に行った方のSNS見ても、ベストマッチはダークマッチの戸澤陽vs.ブロンソン・リード(新日本プロレスではジョナ)のシングル戦か、最後のオースチン・セオリーvs.ボビー・ラシュリーのUS王座戦、ブロック・レスナーが試合を壊す前までというのだから、困ったことなのだ。確かにこのカード、マニア的には「こっちが見たかったのに」となること請け合いである。別にブロンソンが勝ちましたのケツは、まったくもってどうでもイイこと。写真からも中身のある試合だったことは明白なのだ。


 なにしろ続くダークマッチのデイナ・ブルックスvs.ニッキー・クロスも評判が良かったのだから「どういうこっちゃ」なのだ。なにしろ番組の事前告知からの目玉は、ベッキー・リンチvs.ベイリーの金網戦だったのだが、これが1対3のダメージ・コントロール(あのカタカタで書いてあるTシャツを掲げるエンディング)になってしまい、まともな試合がないままの不透明決着に。だから余計に、「ダークマッチ2試合は良かったのに」となってしまうのであった。

ハルク・ホーガン冒頭 ローマン種族のサミ・ゼイン審問裁判Not Guilty

 世界配信の番組はハルク・ホーガン w/ジミー・ハートから。本誌がホーガンのことを書くと、必ず怒り出す方がいるのでコメントはしません。
 でもねぇ~。10周年記念の時は30年前、第1回こそ逃したものの、3度目だったか、あのやたらちっこい、ぎゅうぎゅうの会場マンハッタン・センターに現地取材に行った記者には感慨深いものがあって、わざわざ市販DVDも買い直したのは今でも覚えてますけど・・・。それからの記念番組は、なんか単にレジェンドを呼んでくるだけのお祭り構成に。直近25周年の時は原点回帰でマンハッタン・センターを交えた二元中継にして、まだ少しは中身を持ち直した記憶あり。その時もアンダーテイカー復活だったのと、これまた戸澤陽が出ていた奇遇があるものの、今回のは完全に引退したハズのテイカーさんなんで、いくらインチキありのプロレスラーの引退でも、ちょっと今回の再登場はどうなのか。


 本編、RAWがCMナシで勝負した本編は「サミ・ゼイン審問裁判」セグメント。原告側が糾弾の資料を出せば、被告側が反証映像を提供と、これは笑えたのでアリでしょう。ローマン親分の判断はNot Guilty, for Nowという持越しに。

 もっとも、もはやSmackDownとRAWのブランド分けがなくなって、ケビン・オーエンズと裏では繋がっているじゃないかはもう延々と大河ドラマ、ずっとやってますけどね。NXTやAEWを熱心にフォローしている方なら、地上波FOXでやってる一般向きのSDは、もういいやとなってしまっているのが現状かと。ソロ・シコアが食らわそうとした瞬間、ジェイ・ウーソが飛び込んで助けるという、同じストーリーの焼き直しでしたけど。しかし、お客さんの反応がサミ・ゼインの味方というのがあくまでミソなんです。フィリーの客にも受けている反応がどんだけ凄いことか。

ウーソズJudgement Dayタッグ戦途中のSゼイン交代で王座防衛って

 Judgement Dayのダミアン・プリースト&ドミニクのウーソズとの統一タッグ王座戦になるんだが、フィン・ベイラーは退場になり、しかしリア・リプリーは相変わらずちょっかい出してという定番カード。ただ、途中でジミー・ウーソが足を痛めてと、このまま王座陥落かとなって、サミ・ゼインが替わりをやるという、ロジックのへったくれもない展開。まぁ許してやって下さいな。最後ゼインがドミニクをフォールして、お客さん大喜びなんだから。

 お客さんのプラカードには”Philly is feeling UCEY”だって。お客さんが望むものを提供したんだから、悪く言ってはいけないのであります。

LAナイト枠テイカーAmerican Badassリバイバルにブレイ・ワイアット

 さて、お待ちかね。LAナイトがプロモやっていたら、バイクに乗ったアメリカン・バッドアス名義のテイカーさんが登場します。

 ただ、続いてブレイ・ワイアットが登場して、LAナイトはシスター・アビゲイルを喰らう。30周年記念だけの顔見世なら許されても、こりゃ『レッスルマニア』にも出てくるな・・・というのがどうなんですかねぇ。

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