リオUFC最後2地元負モレノFly級統一王者 Jヒル43歳ティシェイラ

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 久しぶりにブラジルはリオで開催された『UFC 283』、コンテンダーズから上がってきてアンジェリーナ・ジョリーも一押しだと実況されたジャマール・ヒルなんだが、入場曲は柔いフィル・コリンズの♪夜の囁きという・・・。「なんでやねん?」と思った方は少なくないだろうが、一方地元ブラジル出身、ホイス・グレイシーに憧れてMMAを目指した現在43歳のグローバー・ティシェイラは、いつものガンズ&ローゼス♪Welcome to The Jungleが鳴り響いていた。
 結果的に5R判定まで粘りはしたが、グローブを置いて”最後”を表明。戦士に感謝と拍手を捧げたい。

 それまで地元ブラジル勢が勝利を収めてきたマッチメイクだったが、セミのフライ級統一王者となったのはメキシコのブランドン・モレノだった。3R終了間際、右手のオープンハンドが目に入ったのかと当初はわからなかったが、リプレイ再生でその前に左がギルバート・バーンズのストレートが左目を塞いでいるのを確認。レフェリーが試合を止めている。アレナ・メヒコかと危ない記憶が蘇ったが、ブランドンはモノが飛んでくるのを避けるため、出口に走って行くのであった。会場の全景を見る限り満員ではなかったようだが、さすがにリオデジャネイロなのであった。

ジャマール・ヒル
「ここまで来るのは並大抵のことじゃなかった。ハードワーク、献身、自己責任。多くの人が、自分にはできない、不可能だと言った。彼らは今、何て言うだろうね?ここに来るために戦ってきた。生きるために、このチャンスを得るために、戦わなければならなかった。戦おうと思えば何でもできるんだ!」

ブランドン・モレノ
「フライ級で4回対戦しているが、これ(ベルト)は自分にとってとてもハードなものだった。ブラジルの人たちの気持ちはわかるけど、ただ家族のために食べ物を手に入れたいだけだとわかってほしい。ビバ・メキシコ!」

■ UFC 283:テイシェイラ vs. ヒル
日時:現地時間2023年1月21日(土)、日本時間22日(日)
会場:ブラジル・リオデジャネイロ /ジュネス・アリーナ

【メインイベント】
<ライトヘビー級王座決定戦>
○ジャマール・ヒル(米国)
 判定
●グローバー・ティシェイラ(ブラジル)

【セミメインイベント】
<フライ級王座統一戦>
○ブランドン・モレノ(メキシコ/暫定王者)
 3R 5分00 TKO
●デイブソン・フィゲイレード(ブラジル/王者)

【メインカード】
<ウェルター級>
○ギルバート・バーンズ(ブラジル)
 1R 4分15秒 肩固め
●ニール・マグニー(米国)

<女子フライ級>
○ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)
 判定
●ローレン・マーフィー(米国)

<ライトヘビー級>
○ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
 1R 2分16秒 TKO
●ポール・クレイグ(スコットランド)

【プレリム】
<ライトヘビー級>
○イーホル・ポティエリア(ウクライナ)
 1R 4分05秒 TKO
●マウリシオ・フア(ブラジル)