新日本プロレスROH合同興行3日目、『Global WARS Night#1』が開催。ROHオールスターズが、AJスタイルズらバレットクラブに勝利する北米のiPPV大会となった。
メインでは、ジェイ・ブリスコがジェイ・ドリラー、マーク・ブリスコのダイビングエルボーとかつて、ROHマットを席捲したタッグチーム、ブリスコ兄弟の本領発揮でニック・ジャクソンを仕留めてROH軍の完全勝利となった。試合後に、現ROH王者であるジェイ・ブリスコと、現IWGP王者であるAJスタイルズが睨みあうが、その後、がっちり握手。AJスタイルズはROH世界ヘビー級王者も狙っているが、戦うならクリーンに試合をしようという両者だった。しかし、そこに乱入したのが、現TV王者であり、この大会でも内藤哲也に完勝して、王座防衛を果たしたジェイ・リーサルが乱入。ブリスコ、AJの2人をベルトで襲い、ROH王座獲りをアピールしたのだった。ムースもこの王座を狙っているが、まずは、TV王座を長期保持している自分こそ、王座挑戦権があるという事のようだが・・・(その後、このカードは決定)。
また、この大会で名前を上げたのは、中邑真輔と戦ったACH、オカダ・カズチカと戦ったセドリック・アレキサンダーだった。勿論、例によって棚橋弘至、オカダ・カズチカ、中邑真輔は負けブックは飲まない事は事前に決まっているので、勝敗は誰でも分かっているのだが、だからこそ試合内容で魅せる必要がある。その点、ACHとアレキサンダーは現在の新日本プロレス(やWWEのNXTなど)にマッチするスピーディなレスリングに柔軟に対応出来ており、ベテランの中邑はまだ、こうした相手と上手く試合を作れていたが、まだ経験の浅いオカダなどは、逆にアレキサンダーに食われている印象もあった。逆にまったく手が合わなかったのが、棚橋とマイケル・エルガンだ。エルガンは実はまだ二十代なのだが、早くからレスラーとして完成されたタイプで、ごつごつとしたパワー型なので、棚橋と相性が悪い上に、棚橋のコンディションもそうとう悪いらしく、技の失敗も目立ち、そこまで器用ではないエルガンがなんとか合わせて試合を成立させたという感じだった。
そして、今大会の目玉は、北米ではレジェンドとなっている獣神サンダーライガーが、マリア様の色気にやられたシーンだろう。自軍キングダムが劣勢になると、リングにあがり、身体をくねらせてライガーを誘惑するマリア様。ライガーなんと、ふらふらとマリアの色気に魅了されてしまい、マリアはライガーを捕まえて、なんとおっぱいでライガーの顔をつつみこんでしまったのだ。これでライガーは使い物にならなくなり、試合は負けてしまったのだが、なんとも役得で、勝ちブックをもらっている棚橋、オカダ、中邑より、良い思いをしているのかもしれない。
photo by Scott Finkelstein
■ ROH GLOBAL WARS 15 NIGHT 1
日時:5月15日(現地時間)
会場:カナダ、オンタリオ州トロントTed Reeve Arena
<第9試合>
○ROHオールスターズ
ジェイ・ドリラー⇒ダイビングエルボー
●バレットクラブ
Happy Endingメインのあと、ROH次回iPPV大会向けアングル~ジェイ・リーサルとジェイ・ブリスコが乱闘
<第8試合>
●マイケル・エルガン
ハイフライフロー
○棚橋弘至
<第7試合 ROH世界TV王座戦>
○ジェイ・リーサル
リーサル・インジェクション
●内藤哲也
<第6試合>
●ACH
ボマイエ
○中邑真輔
<第5試合 3wayタッグ戦>
○アディクション
ストロング・ゼロを横取り
●ディケイド
※もう一組は六本木ヴァイス
<第4試合>
●セドリック・アレキサンダー
レインメーカー
○オカダ・カズチカ
<第3試合>
○マット・ターバン ○マイケル・ベネット
ヘルメリー
獣神サンダー・ライガー ●マット・サイダル
※レフェリー:タイガー服部
<第2試合 3wayシングル戦>
●クリス・セイビン
ホバーボードロック
○KUSHIDA
※もう一人はカイル・オライリー
<第1試合>
○ムース 外道
スピアー
●サイラス・ヤング 渡辺高章
<ダーク・マッチ>
ダルトン・キャッスル
ドノバン・ダイジャック
電子書籍版はマット界舞台裏5月28日号藤田x諏訪魔TNA高木ceo曙三冠ufc王者堀口巌流島道場紅大月x蘇我に掲載されました。
▼スクープ回数と精度ダントツNo.1~最新号はこちらから
マット界舞台裏5月21日号W-1真田聖也高橋奈苗巌流島坂口征二宝城カイリ藤波船木ROH新日