秋元皓貴ONE王座陥落!青木、岡見、若松も敗退!品川朝陽 日本選手唯一の勝利!「ONE 163」

(C)ONE Championship
 日本時間本日11月19日シンガポール・インドアスタジアムで開催された「ONE 163」。メインのONEキックボクシング・バンタム級(61.3㎏–65.8㎏)王者・秋元皓貴をはじめ、青木真也、岡見勇信、平田樹、若松佑弥、品川朝陽/朝陽PKセンチャイムエタイジムの選手が出場したが、秋元が判定敗けで王座陥落、青木、岡見、若松はTKO敗けとなったが、品川朝陽はスプリット判定ながら日本選手唯一の勝利をおさめた。平田樹は、計量をクリアできず勝負の土俵にあがるに至らなかった。
(トップ写真:上段左手側から秋元皓貴 vs.ペッタノン、青木真也 vs.ザイード・イザガクマエフ、下段:アウンラ・ンサン vs.岡見勇信、若松佑弥 vs.ウ・ソンフン)
※ONEでは水抜きによる急激な体重増減を禁止しており、規定体重をクリアしてもハイドレーション・テストをパスしないといけない。尿比重(尿中の水分と水分以外の物質の割合を算出した割合)が1.00250以下が基準上限とされ、1.0250以下は合格。1.0251以上の値は不合格となり、1日目または2日目に体重とハイドレーション・テストに失敗した選手は、大会当日朝にもテストを行うこととなっており、急激な水抜き減量ができない大会である。

US5万ドル(約700万円)のパフォーマンスボーナスを獲得した、第2試合ビアンカ・バシリオ(ブラジル)、第7試合ウ・ソンフン(韓国)、第9試合ザイード・イザガクマエフ(ロシア)、第10試合ローマン・クリークリャ(ウクライナ)


■「ONE 163」
日時:2022年11月19日(土) 
リードカード:現地18:30 日本19:30開始
メインカード:現地20:30 日本21:30開始
会場:シンガポール・インドアスタジアム
・メインカード
<メインイベント第11試合 ONEキックボクシング・バンタム級(61.3㎏–65.8㎏)タイトルマッチ 3分5R>
●秋元皓貴(日本/王者)
 判定1-2
○ペッタノン・ペットフォーガス(タイ/同級3位)

秋元の脇腹は、ミドルキックで変色していた

ミドルキックを蹴りまくり、接近しては膝、前蹴りで突き放し自分の距離を保ったペッタノンが2-1のスプリット判定勝で王座奪取。前進して攻める姿勢を出すONEムエタイのジャッジは秋元を支持したか、通常のムエタイならペッタノン3-0のユナニマス勝利と思える内容だった。

<コーメインイベント第10試合 キックボクシング・ヘビー級(102.2㎏–120.2㎏) ワールドGP決勝/3分3R>
○ローマン・クリークリャ(ウクライナ/ONEキック・ライトヘビー王者)
 2RTKO 1分28秒 ※左フック→右ストレート 
●イラジ・アジズプール(イラン)
※クリークリャがGP優勝。ONEキック・ヘビー級王者となる

1Rバックブローから右フックでダウンを先取したイラジ・アジズプールだが、2Rクリークリャは、右ボディストレートを効かせ、掴んでからの顔面膝→左右フックでダウンを奪い返し、立ち上がるもダメージの残るイラジ・アジズプールをフック、ストレートで打ちまくりレフェリーがストップをかけKO勝利でヘビー級王座も獲得した。

<第9試合 MMAライト級(70.4㎏-77.1㎏) 5分3R>
●青木真也(日本/ライト級5位)
 1RTKO 1分26秒 ※グランドパンチ
○ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

同じ階級とは思えない体格差があった両者の対戦は、青木がミドルを積極的に放つがザイード・イザガクマエフは動じず、右ストレートをボディにいれて押し倒し、グランドパンチ連打でレフェリーがストップをかけた。

<第8試合 MMAミドル級(84.0kg-93.0㎏) 5分3R>
○アウンラ・ンサン(ミャンマー/元ONEMMAミドル級 & ライトヘビー級王者)
 1RTKO 1分42秒 ※グランドパンチ
●岡見勇信(日本)

UFCミドル級3位までのぼりつめた岡見は3年ぶりとなる試合で、ミャンマーの元ONE2冠アウンラ・ンサンと対戦。岡見は、1Rタックルをつぶされて膝を頭部に入れられ、動きの落ちたところにグランドパンチの連打でレフェリーストップ敗けで復帰戦を飾ることができなかった。

<第8試合 MMA女子アトム級(47.7kg-52.2kg) 5分3R>
ハム・ソヒ(韓国/アトム級2位)
 vs.
平田樹(日本)
中止
※平田の計量失敗、対戦相手のハム・ソヒが契約体重に同意せずに試合中止。


ハム・ソヒはSNSで、平田樹が何度も計量と体水分チェックのあるONEでの計量をクリアできず、契約体重やペナルティによって試合を行って行っていることを指摘し、改善が見れないとみなし試合をキャンセルしたとアップしている。

<第7試合 MMAフライ級(56.8㎏‐61.2㎏)⇒139ポンド(63.04㎏)契約 5分3R>
●若松佑弥(日本/フライ級3位)※計量失敗の為、契約体重
 1RTKO 2分46秒 ※マウントパンチよるレフェリーストップ
○ウ・ソンフン(韓国)

強打のウ・ソンフンが左フックを当て、左右フックで倒してからのグランドパンチ連打で、上位ランカーの若松佑弥に勝利。

<第6試合 MMAバンタム級(61.3㎏–65.8㎏) 5分3R>
○クォン・ウォンイル(韓国/バンタム級4位)
 3RTKO 3分45秒 
●マーク・アベラルド(ニュージーランド)

・リードカード
<第5試合 キック・ヘビー級(102.2㎏–120.2㎏)  3分3R>
●ブルーノ・シャベス(ブラジル)
 判定0-3 
○アフメド・クリッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<第4試合 MMAライト級(70.4㎏-77.1㎏) 5分3R>
○アフメド・ムジタバ(パキスタン)
 1RSUB 4分32秒 ※三角締め
●アブラーオ・アモリム(ブラジル)

<第3試合 ムエタイ・ストロー級(52.3㎏–56.7㎏)⇒126ポンド(57.15㎏)契約 3分3R>
●ルイ・ポテーリョ(ポルトガル)
 判定1-2
○品川朝陽/朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)※計量失敗の為、契約体重

品川朝陽が、ルイ・ポテーリョからパンチでノーダウン裁定を2回奪い、スプリットながら判定勝でONE2戦目で初勝利をおさめた。

<第2試合 サブミッショングラップリング女子ストロー級(52.3㎏–56.7㎏)12分1R>
●ミレーナ・カオリ(日本/ブラジル)
 SUB 42秒 ※裸締め
○ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

ブラジル国籍の日本三重県育ちのミレーナ・カオリは、初のプロ大会でグラップリングマッチに挑んだが、バックチョークでタップアウト

<第1試合 MMAフェザー級(65.9kg–70.3kg) 5分3R>
○キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)
 判定3-0
●ブルーノ・プッチ(ブラジル)