ワジム・ネムコフが王座防衛!Bellator 288

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 11月18日(現地時間)にイリノイ州シカゴで『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。
 今大会はライトヘビー級とライト級の二階級の王座戦が組まれた豪華な大会となった。メインで行われたのはライトヘビー級王座戦で、王者ワジム・ネムコフがコーリー・アンダーソンの挑戦を受けた。日本のライジンで活躍したネムコフが王者だが、前戦でもアンダーソン相手に防衛戦を行っており、その時はアンダーソン優勢の中、偶発的なバッティングでネムコフが左眉をカットし続行不可能となったためノーコンテストとなっている。その為、下馬評は挑戦者アンダーソンが有利となっている。しかし試合は前回の反省から対策を練ってきたネムコフがアンダーソンのテイクダウンをしのいで打撃を当てる事でポイントをリードして判定勝ち。ネムコフが対策万全で判定勝ちを収め王座防衛を果たし、同時にライトヘビー級トーナメントも優勝となった。
 セミファイナルではライト級王座戦が組まれ、王者パトリッキー・フレイレがウスマン・ヌルマゴメドフの挑戦を受けた。こちらも挑戦者ヌルマゴメドフがMMA15戦全勝無敗、あのUFC殿堂入りのハビブ・ヌルマゴメドフの従兄という事もあり、下馬評は挑戦者が圧倒している。こちらはヌルマゴメドフがフレイレの打撃対策し、逆に流血に追い込み試合を有利に進めて判定勝ち。ヌルマゴメドフが見事に新王者に輝いた。

■ Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2
日時:2022年11月18日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ

<ライトヘビー級王座タイトルマッチ>
○ワジム・ネムコフ(ロシア/王者)
 判定
●コーリー・アンダーソン(米国/挑戦者)

<ライト級王座タイトルマッチ>
○ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア/挑戦者)
 判定
●パトリッキー・フレイレ(ブラジル/王者)

<フェザー級>
○チムール・カイズリエフ(ロシア)
 判定
●ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

<ヘビー級>
○ダニエル・ジェイムス(米国)
 2R 0分27秒 TKO
●タイレル・フォーチュン(米国)

<ウェルター級>
○レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)
 判定
●ローマン・ファラルド(米国)