ジョシュ・アレキサンダーが王座防衛!Impact Wrestling Bound for Glory 2022

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 10月7日(現地時間・放送日)にニューヨーク州アルバニーで『Impact Wrestling Bound for Glory 2022』が開催された。
 このバウンド・フォー・グローリーはインパクト・レスリングの年間最大大会で、メインは当然、団体最高峰王座であるインパクト世界王座戦、王者ジョシュ・アレキサンダーがエディ・エドワーズの挑戦を受けた。正統派王者として君臨しているアレキサンダーに対し、エドワーズは現在、かつてライバル団体だったROHが団体崩壊後(現在はトニー・カーン氏が買収して団体は存続している)、ROH所属選手たちがインパクト・レスリングに侵攻を開始し、かつてROHにも所属していたエドワーズは、その軍団オナー・ノーモアに合流し、リーダーとなり、アレキサンダーの王座を狙う事となった。試合には当然、ROH軍団が介入するので、リングサイドから追い出され一騎討ちとなった。アレキサンダーは激しい試合で鼻血を流しながら最後はリング中央でC4スパイクを決めてフォール勝ち。アレキサンダーが死闘を制して王座防衛を果たした。試合後、ROH軍団が乱入しアレキサンダーを集団リンチ。リッチ・スワンらが救出に駆けつけても蹴散らされてしまう。するとそこにインパクト・レスリングに電撃復帰し、後述する通り王座挑戦権を獲得したブリー・レイが登場。ROH軍団はブリー・レイが弱っているアレキサンダーにすぐに王座挑戦すると思い、喜んでリングに導くが、なんとブリー・レイはアレキサンダーの味方をしてROH軍団を蹴散らしたのだった。そして、正々堂々と王座への挑戦する事をアピール。アレキサンダーの次の挑戦者はどうやら復帰したレジェンドであるブリー・レイになりそうだ。
 その他、王座戦がずらりと並び、女子王座であるノックアウト王座戦は、王者ジョーディン・グレースがインパクト・レスリング参戦以来、無敗街道を突き進む怪物マーシャ・スラモビッチの挑戦を受けた。スラモビッチが猛攻で攻め立てるが、最後はグレースがグレースドライバーでフォール勝ちして王座防衛を果たしている。
 王座挑戦権を賭けた時間差バトルロイヤル、コール・ユア・ショット・ガントレットでは、王座挑戦権を得る為に次々と所属選手が参戦する中、サプライズで、なんとブリー・レイ(ババ・レイ・ダッドリー)が復活。更にトミー・ドリーマー、ライノも参戦し、ECW同窓会となった。そしてまさかのブリー・レイがそのまま最後まで勝ち残りマクリーンを倒して勝利。ブリー・レイが復帰していきなり、いつでもどの王座へも挑戦する事が出来る権利を獲得した。
 インパクト世界タッグ王座戦は侵略者ROH軍団オナー・ノーモアのタッグ屋ザ・キングダム(マット・ターバン & マイケル・ベネット)の王座をインパクト・レスリングを象徴するタッグチーム、モーターシティ・マシンガンズ(クリス・セイビン & アレックス・シェリー)が挑戦。試合はマシンガンズが連係プレイで圧倒して攻め続けるが、ザ・キングダムがなんとかフォールを許さない。当然、ザ・キングダムのセコンド、マリアが介入し、それを同士討ちさせたマシンガンズだが、その混乱でレフェリーの隙をついてロープを使った反則でフォールを奪ったザ・キングダムの勝利。最後は反則絡みでザ・キングダムが辛くも王座防衛を果たした。
 また女子のレジェンドであるミッキー・ジェームスはミア・イムとシングルマッチを行い、負けたら引退という条件をつけた試合となった。大舞台で引退危機の中、ジェームスは最後、DDTを決めてフォール勝ち。勝利したので今回は引退を回避した。
 Xディビジョン王座戦では王座移動が起こった。提携団体AEWから参戦しており、インパクト・レスリングでも活躍して過去に四度もXディビジョン王座に輝いているフランキー・カザリアンが王者マイク・ベイリーにものすごい猛攻を仕掛け、耐えていたベイリーも最後はチキンウイングを極められ遂にタップ。カザリアンが五度目の王座返り咲きとなった。ノックアウトタッグ王座戦も王座移動、挑戦者デス・ドールズが王者VXTからフォール勝ちして王座奪取した。
 更にハードコア教祖として伝説の団体ECWなどで活躍したレイヴェンが、インパクト・レスリング2022年の殿堂入りとして表彰された。紹介者のトミー・ドリーマーにDDTを決めて会場を沸かしていた。

■ Impact Wrestling Bound for Glory 2022
日時:2022年10月7日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ合衆国ニューヨーク州アルバニー

<インパクト世界王座タイトルマッチ>
○ジョシュ・アレキサンダー(王者)
 ピンフォール
●エディ・エドワーズ(挑戦者)

<ノックアウト王座タイトルマッチ>
○ジョーディン・グレース(王者)
 ピンフォール
●マーシャ・スラモビッチ(挑戦者)

<コール ユア ショット ガントレット>
勝者:ブリー・レイ
PCO、 リッチ・スワン、 ジゼル・ショー、 ヒース、 ブピンダー ・グジャール、ボビー・フィッシュ、 ムース、 スティーブ・マクリーン、サミ・キャラハン、キラー・ケリー、ターシャ・スティールズ、サバンナ・エヴァンス、エリック・ヤング、ジョー・ヘンドリー、ジョニー・スウィンガー、テイラー・ワイルド、ブリー・レイ、トミー・ドリーマー、ライノ、マット・カルドナ

<インパクト世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・キングダム(マット・ターバン & マイケル・ベネット)(王者)
 ピンフォール
●モーターシティ・マシンガンズ(クリス・セイビン & アレックス・シェリー)(挑戦者)

<ノックアウトタッグ王座タイトルマッチ>
○デス・ドールズ (ジェシカとタヤ ヴァルキリー) (挑戦者)
 ピンフォール
●VXT (チェルシー グリーンとデオナ プラッツォ)(王者)

<条件マッチ>※ジェームスが敗れれば引退
○ミッキー・ジェームス
 ピンフォール
●ミア・イム

<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○フランキー・カザリアン(挑戦者)
 チキンウイング
●マイク・ベイリー(王者)


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