過激な地下の格闘空間『IMPACT.27』酒場の殴り合いに観客は熱狂!

 10月2日、新宿地下闘技場にて『IMPACT.27〜BarFight〜』が開催された。
 四方を鎖で囲まれた地下のリングでは、打撃マッチを中心としたラインナップに観客は熱狂した。
 またパンクラス生え抜きの伊藤崇文、デンジャラスファイター中川達彦の参戦。そしてCHAKURIKI古河館長・相澤宏使がHIROSHI theMJとしてプロレスデビュー戦に挑んだ。10月1日に逝去されたアントニオ猪木氏と親交のあった相澤宏使が追悼の意を込め「私はかつて、蔵前国技館で行われました猪木会長vs.熊殺しのウィリー・ウィリアムス戦において、ウィリー陣営のセコンドのうちの一人でした。その縁もありまして、生前の猪木会長には大変お世話になりました。今日は天国から試合を見て頂けるように頑張ります」とコメントした。

■ IMPACT.27~Bar Fight~
日時:10月2日(日)
会場:🏟️新宿 地下闘技場

試合結果
<第1試合 MMA Sルールトーナメント1回戦 3分1R>
○BONITA
 1分47秒 ドクターストップ
●塙“獄門長”純一

<第2試合 MMA Sルールトーナメント1回戦 3分1R>
○奥田英太郎
 1分2秒 腕ひしぎ逆十字固め
●加瀬こゆき

<第3試合 IMPACTルール 1R5分/2R3分>
△中川達彦
 時間切れ引き分け
△ISAMI

<第4試合 IMPACTルール 1R5分/2R3分>
△HIROSHI the MJ
 時間切れ引き分け
△清水来人

 CHAKURIKI古河相澤宏使館長が、今大会よりHIROSHI theMJとしてプロレス本格参戦。そのデビュー戦の相手はかつてアウトサイダー、GRACHANに出場し、勝利を納めた“人間ユンボ”清水来人。フリーエスケープ、フリーダウンのIMPACTルールで行われた一戦だ。

 1R、打撃で攻めるHIROSHIに清水は捕まえてグラウンドへ持ち込み、スリーパー、キャメルクラッチとHIROSHIを痛めつける。エスケープしてスタンドに戻して、重いミドルキックを清水の胸板に打ち込む。しかし、筋骨隆々の清水はもっと来いっ!とアピール。HIROSHIはボディに膝を打ち込み、ラッシュを掛けるも1R終了。
 2R、清水は強引にヘッドロックからフライングメイヤーでHIROSHIをぶん投げ、ジャンピングエルボードロップを突き刺す。悶絶するHIROSHIを立たせてリフトを狙うも、HIROSHIはカウンターの膝、正拳突きラッシュ。強引にベアハッグで締め上げる清水を振り解き、HIROSHIの鋭いバズソーキック。清水はダウンを喫する。立ち上がった清水にHIROSHIはソバットをボディに突き刺し、打撃連打。清水は強引に寝技へ、アキレス腱固めからスリーパーで捕獲するも試合終了のゴング。ルールにより時間切れ引き分けに。死力を尽くして闘い抜いた両雄は膝を着いて礼。まさに異種格闘技戦の原点とも言える激闘に会場内から大きな拍手が送られた。

<第5試合 IMPACTルール 1R5分/2R3分>
○伊藤崇文
 1R3分59秒 胴絞めスリーパーホールド⇒レフェリーストップTKO
●ハンマーコング

<第6試合 BOXFIGHT 83.9kg以下契約 2分2R>
○カタナマン
 2R46秒 KO
●杉田オリバー陽介山

<第7試合 MMA Sルールトーナメント決勝戦 3分2R>
○奥田英太郎
 2R1分8秒 腕ひしぎ逆十字固め
●BONITA
※奥田がトーナメント優勝

 一回戦でBONITAは塙純一、奥田は加瀬こゆきに勝利し決勝戦へ駒を進めた。
 BONITAの重い打撃を凌いで、寝技に持ち込んだ奥田が、逆十字固めで勝利。奥田がトーナメントを制した。

<第8試合 キックボクシングマッチ 74kg以下契約 2分2R>
○小林正弘
 判定
●石原匠

 1R、パンチで攻める石原に小林は打点の高い蹴りを中心に攻め立てる。
 2R、1R同様両者リズムを崩さず攻めたてるも、小林の蹴りがローブローとなり、一時中断。再開後も両者譲らない展開となり判定へ。手数でまさった小林が僅差の勝利を納めた。

<第9試合セミファイナル BOXFIGHT 無差別級 2分2R>
○山根武夫
 1R1分39秒 KO
●田馬場貴裕

 開始早々、山根のジャブが田馬場の顔面をとらえる。田馬場はフック連打で山根をコーナーに押し込みアッパーを打ち込む。ステップで体を入れ替えた山根が真っ直ぐのパンチを打ちながら逆に田馬場をコーナーへ追い詰め、右ストレートをヒット。スタンディングダウンを奪われた田馬場は更にフック連打で前進する。山根は頭を下げながらストレート相打ちになり、山根もグラつくが田馬場の連打を凌ぎ、カウンターの右で2度のダウンを奪いKOで山根が勝利した。

<第10試合メインイベント BOXFIGHT 無差別級 2分2R>
○クイックチョップ・リー
 判定
●三角宗

 1R、三角がジャブを打ちながらサークリング。サウスポーのリーは右を出しながら、左ストレートを突く。三角は頭を振りながら潜って左右のフック、対するリーは左フック、右アッパーで三角を下がらすと左ストレートをヒット。三角はグラつくも堪える。両者打ち合いになり1R終了のゴング。
 2R、デトロイトスタイルで前進する三角は左右のラッシュ。リーは被弾するものの負けじと打ち返し、三角をコーナーへ追い詰める。追い詰められながらも殴り返す三角。リーは左を効かせるもダウンには至らない。両者激しく打ち合う展開で試合終了のゴング。判定でリーに軍配が上がる。三角にプレッシャーを掛け続けたリーが激闘を制し、試合後「僕達は命を削って戦ってます。これからも命を削って戦い続けますので、また応援宜しくお願い致します!ありがとうございました!」とマイク。メインを締めた。

次回、10月30日レグルス池袋にて『IMPACT AliveAlife.02』が開催される。


※790円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’22年10月13日号A猪木追悼特集増刊号合冊 スターダム5★ AEW暴力沙汰 地下インパクト

※600円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’22年10月20日号Extreme Rules 猪木追悼第2弾 新日両国 スックワンキントーン後楽園