燃えよ!闘えドラゴン藤波辰爾とロッキー通天閣『ドラゴン映画祭』開催

[週刊ファイト9月22日号]収録

▼燃えよ!闘えドラゴン藤波辰爾とロッキー通天閣『ドラゴン映画祭』開催
 photo & text by 大島慶山


 
 「ドラゴン」と文字で見たり音声で聞くと、まず先日、37年ぶりの、まさかの生歌♪マッチョドラゴンを披露した、レジェンドのプロレスラー藤波辰爾を想起するだろう。
 映画俳優の倉田保昭(🍙1970年代に千葉真一と共に端正な顔立ちと鍛え抜かれた肉体で、日本アクション映画界を支えた)の顔も浮かぶ。もちろん、ブルース・リーもである。

 9月16日(金)から9月19日(月/祝)の4日間に渡り、大阪の浪速区にある新世界東映(日劇)で、『ドラゴン映画祭』と銘打ったイベントが開催される。通天閣のお膝元だ。
 上記した藤波辰爾、倉田保昭、ブルース・リーとはまったく関係ないものの、そのタイトルから空手&カンフー映画特集か、香港とかのアジア映画特集かなとも当初は思ったが、これまた全く違う。主催者でもある川本貴弘監督のニックネームが「ドラゴン」らしく、それからのネーミングらしい。代表作に『かば』がある。

 格闘技ファンは肩透かしかなぁと、さりありなん。川本監督は、プロ格闘技の生観戦はないとはいえ、シルベスター・スタローンの『ロッキー』に感銘を受け、映画監督を目指すきっかけになったそうだ。スクリーン上とはいえ、スタローン演じるロッキーバルボアと、ハルク・ホーガン演じるサンダーリップスの激闘に手に汗握った。
 スピンオフ含めた『ロッキー』シリーズが、彼の生涯のターニングポイントとなり、第一作『ロッキー』での死闘が、川本監督が選ぶベストマッチである。
 ブルース・リーも好きらしいが、ジャッキー・チェンのほうが推しらしい。フィクション、ファンタジーなエンタメのアクション映画内の格闘技にハマっただけではなく、リアルなプロ格闘技としても、魔裟斗が全盛期時代のK-1はよくテレビ観戦し、熱い声援を送っていた。

 プロレスは同じニックネームでの親近感もあり、藤波辰爾を応援していたと言う。川本監督の目標は、新世界東映での映画上映だったらしく、現実問題として、大阪ドームや甲子園球場での上映ができるわけではなく、この新世界東映で、毎年『ドラゴン映画祭』を開催継続し、映画ファンや、格闘技ファンにも、ぜひ劇場で映画を観賞してほしいと川本監督は語ってくれた。

 8月某日、川本監督とお会いした日と違う日にお話を聞けた武田倫和監督は、熱狂的なプロレスファンらしく、母親が、ジャンボ鶴田の信者で、その影響もあり、プロレスファンになったらしい。全日本プロレス、新日本プロレス、団体の区別なくテレビプロレスにはまっていたと言う。
 プロボクサーとは交流も多く、生観戦したり『破天荒ボクサー』という作品がある。格闘技ファン、プロボクシングファンはマストの作品だ。
 格闘技ファンの読者は、リアルな格闘技の観戦だけではなく、格闘技のフレーバーを感じる映画観戦も一興かなと思う。

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’22年09月22日号RizinTrigger休止 DEEPフライ級 イヨDカイ戴冠 猪木ゴッチ 龍映画祭