PEACE全国精鋭タイヤファイター80kg級王者決定 タフネス新鋭ハッカー花井激闘制す

全国精鋭タイヤファイター80キロ級の全国王者が決定!
激闘を制したのはタフネスファイター、ハッカー花井 8・28PEACE

 大阪豊中市にある格闘技会場176BOXで格闘技大会PEACE(ピ―ス)旗揚げ戦が8月28日昼夜にかけて開催された。格闘技イベントPEACEとは、ACFの代表近藤哲夫氏とキングダム&タイヤファイト代表を務める入江秀忠氏が共同で考案したイベント。ずばり、格闘技で世界平和を主なコンセプトとし「戦いはリングの中だけで」と、近藤、入江両名の熱い想いが詰まった大会名である。

 8月某日、日本タイヤファイト入江代表の厳正な抽選を経てタイヤファイト初の全国王者が決定するトーナメントの組み合わせが決定した。このトーナメントは全国予選を勝ち抜いた県王者を中心として、主催者推薦枠とリザーバーを加えた変則ワンナイトトーナメントとなった。

 1回戦第1試合には、OSAKAタイトルマッチで村田剛力剛に不覚の秒殺負けをしながらも、タイヤファイト岐阜予選大会に回り、意地でこれを勝ち抜きリベンジを虎視眈々と狙うタイヤ巧者・武士正がBブロックの1回戦に登場。悲願の地元富山のベルトを巻いたものの全治2カ月の右拳骨折の為に欠場の右乳に変わり抜粋されたプロレスラーの佐野直と対戦した。佐野のタイヤファイトの実力は未知数ではあるが、格闘技戦にも積極的に出場し勝利した経験もある。

 試合は1R開始早々、武士正の左右のストレートで佐野は約2秒であっけなくタイヤアウトを取られる。再開後、佐野は低い態勢にチェンジしサークリングでもつれ合うとことで逃れようとするが、武士正は左フックを連打し、それを嫌がった佐野は背を向けてタイヤアウト負けとなった。これにより、武士正の準決勝進出が決まった。

 満を持しての「世界1近距離での打撃戦」タイヤファイト80全国統一王者決定トーナメントAブロック準決勝では、地元大阪の優勝候補剛腕村田剛力剛が登場。村田はボクシングインターハイベスト8の実績を持つ実力派タイヤファイターだ。現在も必倒の右ストレートを武器に連勝を続けOSAKAベルトを保持し続けている。この村田と、タイヤファイトで最も新しい王者であるハッカー花井にとの間でAブロック代表が決まる。

 1R スタートダッシュは村田がラッシュ。得意の村田の右ストレートがハッカーを捉えたかと思ったが、構わず左フックを返すハッカー。接近戦ではお互い左右のボディパンチを出し合った所でラウンド終了。

 2R 左右のボディ連打を繰り出しながら、上にパンチを散らす村田。ハッカーは背中を丸めて凌ぐタイヤファイトでは反則ギリギリ態勢。時折、左フックを出しながらなんとかこのラウンドも0ポイントでノーポイント終了。しかし、村田優勢のまま延長ラウンドに突入したが、数々の強烈な被弾を受けても倒れないハッカー花井に少々困惑気味か。サドンデスの決勝ラウンドへ。

 3R 開始早々、プッシュ気味の攻撃で村田を攻めるハッカー。再開後も今度は
組合いから投げ気味に村田をタイヤからの出すが、これも反則ぎりぎりの行為。
次やると反則負けとなる。ハッカーは後がない。

再開後、ここで急にスタミナが切れたか優勢に見えていた村田がバランスを崩し気味に転倒してタイヤアウトでサドンデスは終了。まさに両者死力をつくした戦いは終焉し、優勝候補村田の全国制覇の夢は途絶えた。ハッカーの粘り勝ち。

 続くBブロック準決勝はくじ引きでシード権を獲得した主催者推薦枠、初代関東関西統一王者の中川達彦と1回戦勝者武士正の間でブロック代表が対峙。

 1R 開始早々、ややプッシュ気味ではあったが先に先取したのは武士正。
しかし、再開後重心を低く構えた中川も、左右のストレート連打で意地で2本目をとり返す。

 お互い次のタイヤアウトを取られたら敗退決定の中、激しい乱打戦に突入。
武士正の左ストレートにバランスを崩した中川がスイング気味のストレートを合わせられ尻もちをついた。悲願の優勝を狙う武士正の気力がまさった形となった。ミナミの格闘オヤジが遂に決勝へ進む。

 記念すべきPEACE旗揚げ戦のメインイベントはHYOGO王者、ハッカー花井VSGIFU王者、武士正の各県王者同士の決勝となった。ついに金色の全国ベルトを巻く初代王者が決まる。先に入場はこの日3試合目の武士正。不適な笑みでそれに続くハッカー花井。

 1R早々、スタートダッシュで左右に揺さぶりなども含めての攻撃に、あれはど倒れなかったハッカーがあれよあれよの1本目のタイヤアウト。作戦が功を成したか武士正載冠の期待が高まる。

 2本目、エンジンが掛かってきたハッカーの右にグラつく武士正だが、なんとか踏みとどまる。だが最後は上下の打ち分けからのハッカーの強烈な左フックで右顎を強烈に捉えて、武士正は大の字になり悔しいKO負けで轟沈した。

 優勝したハッカー花井は「一番、(タイヤファイトの)最近の王者として出て3回目でタイトルとらせて貰って運が良かった所もあるので、これからはもっともっと上を目指して行きます。」
と、金色のベルトを腰に巻いた満面の笑みで語った。
 タイヤファイトの今後の展開も期待されているだけに、王者ハッカー花井の動向には注目だ。

■ PEACE(T-0008タイヤファイトJAPAN X ACF77th)
日時:8月28日(日)
会場:176BOX(大阪府豊中市庄内東町5-7-25)
主催:PEACE大会実行委員会

<第1試合 タイヤファイト-80kgJAPANトーナメント 1回戦1分2R>
●佐野直(プロレスリング佐野魂)
 1R 25秒 0-2 タイヤアウト
〇武士正(FightingTeamA-TOYS)

<第2試合 プロレス 6人タッグマッチ 15分1本勝負>
〇菊池悠斗 〇晴斗希 松房龍哉(道頓堀プロレス)
 9分5秒 ダブルフォール
空手マシン1&●2号&ジャイアント空手マシン(空手マシン軍団)

<第3試合 MMA ライト級(-70.3㎏)5分2R>
〇キンコンカンコンケンチャンマン(UBF)
 2R26秒 RNC
●石原匠(掣圏会)

<第4試合 タイヤファイト-80kgJAPANトーナメント 準決勝戦 1分2R>
〇ハッカー花井(TEAM072K)
 延長R 51秒 タイヤアウト
●村田剛力剛(総合格闘技チームソフトコンタクト)

<第5試合 タイヤファイト-80kgJAPANトーナメント 準決勝戦 1分2R>
●中川達彦(キングダム府中)
 1R31秒 1-2 タイヤアウト
〇武士正(FightingTeamA-TOYS)

<第6試合 女子MMAフェザー級(-65.8㎏)5分2R>
〇パインメーカー☆うえだまお(UBF)
 2R 1分14秒パウンドTKO
●笹村あやめ(2AW)

<第7試合 ACF MMAバンタム級(-61.2㎏)タイトルマッチ 5分3R王者>
[王者]〇荒木凌(ロータス福岡古賀道場)
 1R 1分29秒 パウンドTKO
[挑戦者]●伊波たくみ(谷柔術) 
※荒木凌が暫定王者初防衛

<第8試合 キックボクシング ウェルター級(-66.68㎏) 3分3R>
〇ストロング小林(契明ジム)
 1R 45秒 KO
●タムランナックFELLOW GYM(FELLOW GYM)

<セミファイナル第9試合 ACFキックボクシングバンタム級(-53.52kg)王座決定戦 3分3R>
●一斗缶(契明ジム)
 3R判定ドロー EXR 1分55秒KO
〇TATSUHIRO☆ハリケーン(AJKNハリケーンジム) 
※TATSUHIRO☆ハリケーンが初代王者に

<メインイベント第10試合 タイヤファイト-80kgJAPANトーナメント 決勝戦 1分3R>
〇ハッカー花井(TEAM072K)
 0-1武士正リードの後、1R47秒左フックでKO
●武士正(FightingTeamA-TOYS)
※ハッカー花井が2022年タイヤファイト日本一に

ラウンドガール:菜畑有加里
リングアナウンサー:マグナム北斗、神宮寺しし丸
レフェリー:スミヒデアキ、内川高行、田中祐樹、難波久美、冨宅飛駈、秀美
医務係:三間克仁

詳細版収録


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