[ファイトクラブ]GLEAT成功例に見る集客の要としての会場選択基準

[週刊ファイト9月1日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼GLEAT成功例に見る集客の要としての会場選択基準
 photo & text by 猫山文楽拳
・集客の要ポイント1・全方向から見やすいキャパ
・集客のポイント2・高速バス乗り場が隣接
・集客のポイント3・写真好きには嬉しいライティング設備
・集客のポイント4・JR大阪・大阪メトロ梅田駅近
・プレスに嬉しいポイント・プレス席完備



 GLEATは、2019年2月よりプロレスリング・ノアの親会社となり、翌年2月にサイバーエージェントに運営権を譲渡した広告代理店・リデットエンターテインメント株式会社が、同年8月に設立したまだ出来立てほやほやのプロレス・格闘技団体だ。
 設立当初は長州力がオブザーバー、元UWFの田村潔司がエグゼクティブディレクターを務めることで話題を振りまいていた。
 プロレスとUWFスタイルの融合を目指し2020年10月15日にプレ旗揚げ戦を開催、2021年5月にプロレスルールによる「G PROWRESTLING Ver.0」を、同年6月にUWFルールによる「LIDET UWF Ver.0」を開催、7月1日に本旗揚げ戦「GLEAT Ver.1」が行われ、今年7月1日(金東京ドームで)1周年記念大会が開催された。
 驚くべき事実として、旗揚げから今日に至るまで、コロナ真っ只中。にもかかわらず、毎回チケットは完売。
 きょう8月20日(土)梅田ステラホールで開催されたG-prowrestlingも満員盛況、4日後に待機している後楽園ホール大会もチケットは完売した。


 後楽園大会前哨戦とも言うべきメインのリンダマンとDOUKIの攻防に盛り上がる観客の熱を背中に感じながら、GLEATが失速しない理由を考えていた。
 様々な要素が結実した相乗効果であることは間違いないのだが、ひとつの大きなポイントに「会場選び」があると確信した。
 GLEATが大阪開催の拠点としている梅田ステラホールで分析してみたい。

集客の要ポイント1・全方向から見やすいキャパ

 今回試合開始前のDJヤマムラタケヒロによるオープニングパフォーマンスの最中に、会場4方向の最後列からどのようにリングが見えるかを撮影してみたので参考にしてもらいたい。

 一見して、どの角度からも見やすいのがおわかりかと思う。
 特筆すべきは、コーナーポストを起点とした三角形のゾーン内に、座席が置かれていない。
 これはコーナーポスト寄りでカメラマンが撮影を行っても観客席に被らない配慮だし、コーナーポストが視界の邪魔をすることも防ぐ、興行主催者側の配慮なのだ。

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