©RIZIN FF
大会開催前夜にRIZINより第11試合に出場予定していた三浦孝太が計量後に発熱、コロナ陽性が判明し第11試合に組まれていた三浦孝太vs.フェリペ“キングハンター”マソーニが中止となった。
三浦とマソー二戦はこれで3度目の中止。2度あることはなどと言うが悪いジンクスが起きてしまった。
SNS上では「全員濃厚接触者だから大会中止か」などという不安の声も散見したが7月31日午後2時、RIZIN37は聖地さいたまスーパーアリーナにおいて、予定通り開幕した。
■ 湘南美容クリニック presents RIZIN.37
日時：2022年7月31日(日)
会場：さいたまスーパーアリーナ
＜第1試合 MMA特別ルール 62kg契約 3分3R＞
◯YUSHI（HI ROLLERS ENTERTAINMENT）
2R 0分43秒 SUB ※リアネイキッドチョーク
●覇留樹（宴UNIVERSE）※須藤武尊 改め
YUSHIは、入場のダンスパフォーマンスを売りものに頭角を現しケンコバをして、「新宿歌舞伎町を煮詰めた男」と言わしめた異色のファイターなのだ。
2RYUSHIがインローからグラウンドに。マウントの状態から今度は肘を落とし込んで、なんとリアネイキッドチョークで1本勝ちの快挙。
初戦に比べ明らかに本気モードでMMAを勉強、成長が見受けられたYUSHIに実況も絶賛。
「年末三浦孝太君に負けてめちゃめちゃ悔しくて、今回彼が出れなくなっちゃってホント悲しいです。ちゃんと治してまた頑張ろうな！」
最終目標は映画スターとのことだが、成り上がりファイターの野望に果てはなく可能性は未知数。
YUSHIのダンスパフォーマンスは、しばらくRIZIN開幕を彩る恒例ランウェイとなるか。
＜第2試合 キック（肘無し・つかんでからの膝は1回） 63kg契約 3分3R＞
◯笠原弘希（シーザージム／シュートボクシング日本ライト級王者、元同スーパーフェザー級・フェザー級王者）
判定3-0
●石月祐作（KAGAYAKI／RISEスーパーフェザー級2位）
シュートボクシング3階級制覇を成し遂げた笠原が第2試合とは、格闘技ファイターの海原はどれほど深く広いのか。
勝負を越えた壮絶な殴り合いに観衆拍手。
試合結果は笠原の判定勝ちだが石月の粘りと根性は賞賛に値する。
これが第2試合かという見応えと健闘。
試合数が多いからと前半戦を軽く見るのは、あまりにももったいない。
ダイヤの原石がゴロゴロしているのだ。
＜第3試合 キック（肘無し・つかんでからの膝は1回） 58kg契約（フェザー級相当） 3分3R＞
◯龍聖（TRY HARD GYM／KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者）
3R 1分23秒 TKO
●魁志（Vigor Kickboxing Gym／NJKFフェザー級6位）
3R、圧を掛けられた魁志がコーナーへ追い込まれ、龍聖のボディからの膝で完全にKO。
第2試合に引き続き見応え。龍聖は試合後のマイクで最後はKOで鮮やかに締めたものの、KO狙いで力み過ぎてしょっぱい試合になってしまったと反省の弁。
※第4試合に入る前に、第11試合三浦孝太vs.フェリペ“キングハンター”マソーニ中止のアナウンスが入る。
＜第4試合 MMA フェザー級（66kg） 5分3R＞
◯ウガール・ケラモフ（アゼルバイジャン／オリオン・ファイトクラブ）
判定3-0
●山本空良（パワーオブドリーム／Fighting NEXUS＆PFCフェザー級王者）
3Rリングの中央で空良がケラモフのリストを握って極めに入る。空良の顔面に肘が落ちて来る。
残り時間10秒で空良がケラモフに果敢にヒールホールドを仕掛けるも時間切れ。
ケラモフ手堅く判定勝ち。山本空良、21歳でこの落ち着きは驚愕。これからのファイター、無限大の可能性を感じさせてくれた。
＜第5試合 MMA 80kg契約 5分3R＞
●マルコス・ヨシオ・ソウザ（ブラジル／ボンサイ柔術）
2R 3分02秒 KO ※スタンドパンチ
◯阿部大治（フリー／DEEPウェルター級王者、元パンクラス同級王者、元J-NETWORKライトヘビー級王者）
一閃阿部の左右の拳がマルコスの顔面にヒット、ダウンしたマルコスにサッカーボールキックが追い打ちかけた直後レフリーストップ、勝負が決まった。
一瞬で勝負をひっくり返した阿部、大器の予感。
＜第6試合 MMA 68kg契約 5分3R＞
●関 鉄矢（SONIC SQUAD／ZSTフェザー級王者）
判定3-0
◯中原由貴（マッハ道場／元GLADIATORフェザー級王者）
中原のパンチに圧されて踏み込めない関。
関がタックルして中原をコーナーへ詰めるところまでいくが動きが止まってしまう。
レフリーがブレイク。最後の最後に関が中原に飛び込みパンチラッシュの打ち合いで、幕。
判定は中原に軍配も試合後笑顔で抱き合い互いの健闘を認め合った。
魚井のフルスイングスタイルではないが、中原もパンチのみにて勝負の選手。その点においての特異なイメージは残った。
＜第7試合 MMA バンタム級（61kg） 5分3R＞
◯元谷友貴（フリー／元DEEPバンタム級＆フライ級王者）
判定3-0
●太田 忍（パラエストラ柏／16年リオ五輪レスリング・グレコローマン59kg級銀メダリスト）
手数でも勝っていた元谷が勝ち切り、大田のMMA昇段は見送り。
＜第8試合 MMA ヘビー級（120kg） 5分3R＞
◯スダリオ剛（PUREBRED）
1R 0分53秒 TKO ※グラウンドパンチ
●関根“シュレック”秀樹（ボンサイブルテリア）
スダリオ完勝 勝負師の非情さ見せつけ関根シュレックを介錯。
※朝倉未来来場、リング上から9月25日さいたまスーパーアリーナでのメイウェザー戦を発表した。
＜第9試合 MMA RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級 女子49kg 女子トーナメント1回戦 5分3R＞
◯RENA（シーザージム／シュートボクシング女子世界フライ級王者）
判定3-0
●アナスタシア・スヴェッキスカ（ウクライナ／サブハンター/パンチャーファイトクラブ）
戦火のウクライナから参戦のアナスタシアの気迫に圧され気味に見えたRENAだったが一蹴アナスタシアをマウントに捉えパンチラッシュから肘攻撃。スタンドの態勢から寝技の態勢のアナスタシアに飛び込んだRENAだったがアナスタシアが下からRENAに肘を入れ足を絡める。
その後は睨みあうかのスタンドの攻防。
判定RENA圧勝。しょっぱい試合したと自虐的に笑いRENAが順当に勝ち進んで準決勝進出。
＜第10試合 MMA RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級（女子49kg）トーナメント1回戦 5分3R＞
●浅倉カンナ（パラエストラ松戸／RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント2017優勝）
判定3-0
◯パク・シウ（韓国／KRAZY BEE）
朝倉のタックル不発パク・シウ完勝。
＜第12試合 MMA 72kg契約 5分3R＞
●ジョニー・ケース（米国／MMAラボ）
判定3-0
◯武田光司（BRAVE／元DEEPライト級王者）
武田光司徹頭徹尾拘り抜いてぶっこジョニー・ケースをぶっこ抜き完全勝利。大きな星掴む。
「勝ったぞ、おい。
下馬評で負けるって言われたんで全部出したんで良くわかんないうちに勝てたんですけどDEEPの佐伯さんに肩ポンてやられて死ぬなよって言われてたんですけど。
もっと強くなるんでみなさん、よろしくお願いします。」
無事に生還、星を掴み獲った男はマイクのあとで感極まり号泣でリングを降りた。
＜第13試合 MMA フライ級（57kg） 5分3R＞
●所 英男（リバーサルジム武蔵小杉 所プラス）
判定3-0
◯神龍 誠（神龍ワールドジム／DEEPフライ級王者）
所英男試合で負けて職人芸で勝つ。勝者神龍リングを降り涙見せるがその表情は嬉し泣きには見えなかった。
＜第14試合 MMA RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級（女子49kg）トーナメント1回戦 5分3R＞
◯浜崎朱加（AACC／元RIZIN女子スーパーアトム級王者、元INVICTA世界アトム級（47.6kg）王者、元JEWELSライト級（52kg）王者／48.85kg）
判定3-0
●ジェシカ・アギラー（メキシコ／パウンド4パウンド＆ブラジリアン・ウォリアーズ／元WSOF女子ストロー級）
浜崎朱加涙の判定勝ちで準決勝進出
＜第15試合 MMA RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級（女子49kg）トーナメント1回戦 5分3R＞
◯伊澤星花（フリー／RIZIN女子スーパーアトム級王者、DEEP JEWELSストロー級（52.2kg）王者）
1R 3分47秒 SUB ※フロントチョーク
●ラーラ・フォントーラ（ブラジル／コンストリクター・チーム／PAWCストロー級王者、COFフライ級王者）
伊澤星花鮮やかにフロントチョーク決めメインイベンターの大役果たして祭典を締め括りWORLD GP準決勝進出。
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