アリカン・スレイマノフが新王者!ACA 141

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 7月22日(現地時間)にロシア連邦ソチで『ACA 141: Bagov vs. Magomedov』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインは暫定ウェルター級王座決定戦でフェリペ・フロスとアリカン・スレイマノフで争われた。当初は現ウェルター級王者マゴメドラスル・カズブラエフがスレイマノフの挑戦を受ける予定だったが、王者が欠場の為、前王者フロスが代打出場となり暫定王座決定戦となった。下馬評は勢いもありスレイマノフ優勢となっている。試合は下馬評通りに、スレイマノフが有利に進め、最後はグランドで上を奪ってから、ノースサウスチョークを極めて一本勝ち。スレイマノフが新王者に輝いた。
 セミファイナルではアリ・バゴフとラシッド・マゴメドフが対戦。当然、元王者で実績抜群のバゴフが下馬評では圧倒している。しかし試合はなんと4ラウンド終了時点で、ACA代表であり、創設者のマイルベク・ハシエフ氏が現れ、両選手がフィニッシュに行こうとしない退屈な試合展開なので両者失格という裁定を下したのだった、MMAに一石を投じる素晴らしい決定を下し、今後のMMA界にどういう影響が出るのか注目される。

■ ACA 141: Bagov vs. Magomedov
日時:2022年7月22日(現地時間)
会場:ロシア連邦ソチ

<暫定フェザー級王座決定戦>
○アリカン・スレイマノフ(ロシア)
 4R 1分05秒 サブミッション
●フェリペ・フロス(ブラジル)

<ライト級トーナメント準決勝>
-アリ・バゴフ(ロシア)
 両者失格
-ラシッド・マゴメドフ(ロシア)

<ライトヘビー級>
○グリゴール・マテボシャン(アルメニア)
 判定
●ヴァグネル・プラド(ブラジル)

<フェザー級>
○アブドゥル・ラクマン・ドゥダエフ(ロシア)
 1R 0分45秒 TKO
●エリスマー・リマ(ブラジル)

<ウェルター級>
○アンドレイ・コシュキン(ロシア)
 判定
●アルティンベク・ママシフ(カザフスタン)