[ファイトクラブ]バズらせたのは入場演出ではなく・・・サイバー祭典で王者脳震盪のリアル

[週刊ファイト6月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼バズらせたのは入場演出ではなく・・・サイバー祭典で王者脳震盪のリアル
 photo:TERUZ + 公式 / by TERUZ サイバーファイトフェス6・12埼玉
・これぞ学芸会プロレスの境地 フェロモンズがさいたまSAに勢揃い
・DDT王者・遠藤哲哉が脳震盪 ビンタ放った中嶋に秋山準が詰め寄る
・海外でも「THE SLAP」と話題 求められる現代プロレス形成への姿勢
・会見では乱闘を リング外では対立構造を 拳王が「広報部長」貫徹
・武藤敬司ついに引退 四天王・三銃士通じて事実上“唯一の現役”
・小島聡が「また行っちゃうぞバカヤロー」史上4人目グランドスラム


■ CyberFight Festival 2022
日時:6月12日(日)14:00 第0試合は13:00
会場:さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ 観衆4891人(主催者発表)

 年に一度のサイバーファイトフェスティバルが2年目の開催となった。サイバーファイト系列のDDT、東京女子、ガンバレ☆プロレス、ノアが一堂に会してのプロレス大会。DDTvs.ノアを含む対抗戦が組まれ、プリンセスオブプリンセス(東京女子)ならびにGHCヘビー(ノア)という至宝も争われた。さらに事前に煽られたのは、武藤敬司来場による「大切なお知らせ」。そして、現地での入場演出である。インターネットが形成する情報空間がサイバースペースであるが、サイフェスは情報でバズらせることができたのか。大会現地からレポートする。

これぞ学芸会プロレスの境地 フェロモンズがさいたまSAに勢揃い

<第3試合/DDT提供8人タッグマッチ>
堀田祐美子
青木真也
ケンドー・カシン
●高木三四郎
 13分21秒 チキン勃つた固め
〇西垣“コーチン”彰人
今成“ファンタスティック”夢人
男色“ダンディ”ディーノ
飯野“セクシー”雄貴

 話題のフェロモンズが増幅、晴れてサイフェスに勢揃いとなる。生尻や股間をあてがって観客に「うわぁ~」と言わせる構造なので、男色ディーノ単体が繰り広げてきた「ホモ」設定ネタとアウトラインは変わらない。ただ「フェロモンを振りまく集団」とコンセプトチェンジしたところがミソとなる。お祭りだってことでカシン、青木真也がラインナップ。お尻をペロンと出して堀田祐美子の顔面にあてがう。どうせなら東京女子レスラーにやってくれよという外野もあるかもだが、一方で「堀田祐美子しか受けられないんじゃないか」発想だったしたら余計に生々しい。

 今や新日本で田口隆祐がやっている、ディーノのコーナーでのお尻固定待ち構えのポーズ。これに合わせたスモーク噴射バズーカで大社長チームが次々とノックアウト。オールドファンは「なんじゃこりゃ」であろうが、ファンはもう「これはこれ」と楽しむ時代となった。学芸会プロレスの境地に至る中で、取締役副社長が大社長を沈めている。

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