ストロングスタイルプロレスvs.2AW対抗戦、S・タイガー&間下組激勝! 生え抜きコンビ抗争継続へ咆哮「血に飢えてる! 」

 初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.17の旗揚げ記念興行となった6・9後楽園大会、2AWとの対抗戦初戦にスーパー・タイガー&間下隼人組が激勝。しかし試合後には真霜拳號がレジェンド王者挑戦をブチ上げ、今後へ向けさらなる激闘が予想される大会となった。

 関根“シュレック”秀樹、悲願の船木誠勝戦実現をメインに、謎の黒覆面軍団ダーカーズ出現と様々なテーマが同時進行した6・9後楽園大会、やはりストロングスタイルプロレスらしい「闘い」をテーマとして考えれば、1番興味を引かれたのは2AWとの対抗戦であろう。
 間下隼人が会見で語った様に、「対抗戦と聞いただけで燃える」のがプロレス者の性だ。
 
 対抗戦の先陣を切ったのは第1試合、2AWの元気娘、笹村あやめを、提携団体ワールド女子プロレスディアナのマドレーヌが迎撃した。

笹村あやめ

 ジャガー横田から「ストロングじゃない」と評されたマドレーヌは、初参戦のストロングスタイルプロレスでメルヘン戦士キャラを封印。笹村あやめと壮絶な打撃戦を見せるも、ブレーンバスター3連発に沈んだ。

 そして第4試合、同じく初参戦となる花見達也を従えて、真霜拳號が念願のストロングスタイルプロレスへリングイン。

 入場直前に通路で初代タイガーマスク/佐山サトルから気合いを入れられたストロングスタイルプロレスの2人と対角線に立っただけで、対抗戦ならではの独特な空気に後楽園ホールが包まれる。






 序盤からアクセル全開の間下と花見がマウントを取り合って激しい打撃戦を展開。若く、体格的にも小柄な花見はストロングスタイルプロレスコンビに追い込まれる場面も目立ったが、空中戦で撹乱して反撃。
 一方、真霜拳號もスーパー・タイガーと激しい蹴りの応酬を見せる。

 最後はスーパー・タイガーが花見を捉え、パイルドライバーからタイガースープレックスの必殺フルコースで2AW組に先勝した。

 しかし2016年チャンピオンカーニバルで敗れた借りを返せなかったスーパー・タイガーは真霜拳號を挑発。これに喉が不調真霜拳號も必死に声を絞り出して呼応、
「1発で取る」
と、レジェンド王者奪取を宣言。今後も、2AWとの対抗戦継続が濃厚となった。

 昨年の直接対決で絆を深めたスーパー・タイガーと間下隼人の兄弟弟子タッグは会見でも意気軒昂。

間下隼人コメント
「おい、コレが対抗戦だよ! 馬鹿野郎! 終わってから残ってたアノ野郎は誰だ誰だ、アレは、おい。声聞き取り難いよ、オマエ、おい。どうなってんだ向こうは。負けて悔しいか馬鹿野郎オマエ。ウチのスーパー・タイガーな、メチャメチャ強えんだぞオマエ、知ってんのか。誰に喧嘩売ってんだよ、ああ?ストロングスタイルプロレスだぞオイ! コラ! 
 旗揚げ記念日で生え抜き2人で組んでんだよ、あ?メイン・セミをな、取れなかったからってよ…馬鹿らしい話かもしれねえけどな、全員…オマエら、下に見てた奴ら…全員だ。後悔させてやるからな。
 舐めんなよストロングスタイルプロレスを。喧嘩だぞ喧嘩! 」

スーパー・タイガーコメント 
「今日は心強かった。間下、ありがとう。敵にすると手強いが、今日は安心して背中を任せられた。花見は中々骨のある男だった。そして真霜拳號…始まりだ。ここからが始まりだ。久しぶりに、燃えるもの…ああいう奴、外敵がリングに上がってきた。
 次のストロングスタイルプロレスの試合と言わず、なんならこっちから出向いてやっても良い」

間下
「血に飢えてんだよ俺達はよ! 戦争だ戦争! 」

スーパー・タイガー
「ベルトが欲しい…?逆に俺達が喰いにかかるから」

と、吠えて会見場をあとにした。

 多勢の2AWに対し、ストロングスタイルプロレス生え抜きのプライドを胸に喧嘩上等を掲げたスーパー・タイガー&間下隼人。
 また、この日タイガー・クイーンのセコンドにジャガー横田の姿が見えず、日高郁人が代わってリングサイドに陣取った。さらに試合後にダーカーズと新間寿氏が急接近。元祖過激な仕掛け人、元新日本プロレス取締役営業本部長・新間寿氏とジャガー横田による、2AW、ダーカーズ、CRYSIS連合軍と、ストロングスタイルプロレス、ワールド女子プロレスディアナ、ショーンキャプチャーも巻き込んだ、全面対抗戦勃発の予感も漂う。
 リアルジャパンとしての旗揚げから17年を迎え、風雲急のストロングスタイルプロレス。今後の展開に要注目の旗揚げ記念大会となった。

■ 初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.17
日時:6月9日(木) 開始18:30
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆:657人(満員札止め)



 御年87歳を迎えた新間寿氏がお孫さんである、初代タイガーマスクマスコットガール、野尻栞理さんを背中にアブローラーを披露した。

<メインイベント シングルマッチ 60分1本勝負>
○船木誠勝(フリー)
 12分16秒 膝蹴り⇒体固め 
●関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)





 対抗戦に比べて、関根“シュレック”秀樹の個人的な夢の実現で、メインイベントの重責にはどうかと思われた1戦。しかしベイダーを思わせるフェイスガードで登場した関根“シュレック”秀樹が、グラウンドでの攻防から豪腕パワー殺法で魅せた。往年の猪木vs.アンドレ戦を彷彿とさせる正当派ストロングスタイルの試合で、間違いなく関根“シュレック”秀樹のベストバウトと思わせる熱戦だった。
 試合後、船木誠勝は
「グラウンドの技術に加え凄まじいパワーで、苦しんだ。あんな選手は初めて」
と絶賛。

 一方敗れた関根“シュレック”秀樹は、
「負けた瞬間は記憶が飛んで覚えてない。船木さんの生涯ベストバウトの上位の方に上げられたら嬉しい」
と号泣した。

<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
タイガ-・クイーン(一般社団法人初代タイガーマスク後援会) 高瀬みゆき(フリー)
 12分05秒 リバースタイガードライバー
○ダーク・タイガー(ダーカーズ) ダーク・パンサー(ダーカーズ)

 会見乱入時の黒覆面から、紅いマスクに変えた長身のダーク・タイガー(右)とダーク・パンサー(左)。セコンドにはグリーンのマスクのダーク・チーターが控える。









 チーターを加えた悪の連携にハマった急造の呉越同舟コンビは分断され、高瀬みゆきがまさかのフォール負け。
 高瀬みゆきは、
「ありえないですね。今日の負けは。ありえないですね! 自分が許せないです…
私は元々、タイガー・クイーンとの再戦を望んでました。
 それが、記者会見でぶち壊されて…試合…ならやろうかと思ってたら…
なんですかこの試合は!
 私は、こういう曲がった奴が大嫌いなんですよ。その曲がった奴らをブッ倒す。
 それが、私のプロレスです。なのに…私は負けました、今日。
 私は、その自分が絶対許せません。今日は、クイーンが沢山助けてくれました。
 私は、決めました。アイツらと闘うためになら、クイーンとも組んでいきたいし…絶対にアノ、曲がった奴ら許しませんので!
 皆さん見ててください。絶対に成敗します」
と、怒り心頭で抗争継続を宣言した。

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
○スーパー・タイガー(第15代レジェンド王者) 間下隼人(ストロングスタイルプロレス)
 11分24秒 タイガースープレックスホールド
真霜拳號(2AW) ●花見達也(2AW)

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
○ジャガー横田(ワールド女子プロレス ディアナ) 梅咲遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)
 11分58秒 スモールパッケージホールド
中森華子(PURE-J女子プロレス) ●本間多恵(フリー)







 トップ選手が続々初参戦するストロングスタイルプロレス女子部。中森華子と本間多恵もフルスロットルでディアナ組を攻め立てた。誤爆からパイルドライバーに捉えられた本間多恵が最後は丸め込まれた。

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
●将軍岡本(第5代UWAアジアパシフィックヘビー級王者/VOODOO-MURDERS) 日高郁人(ショーンキャプチャー)
 11分28秒 フランケンシュタイナーホールド 
関本大介(大日本プロレス) ○阿部史典(プロレスリングBASARA)


 カシンとのタイトルマッチを熱望する将軍岡本が、阿部史典に足をすくわれてまさかのフォール負け。
 会見場で通りかかった和田良覚レフェリーに
「3カウント入った?入ってねえだろよ! 」
と食ってかかると
「まあ、しょうがねえ、負けだっていう結果がでたんだから…もう1度やってやっからよ。1vs.1でもタッグでも何でも良いよ。阿部のことリングに寝かせてやるよ! 」
と、言い捨てて控え室に消えた。

<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○笹村あやめ(2AW)
 7分13秒 ブレーンバスター×3⇒片エビ固め 
●マドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)

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