[ファイトクラブ]「この輪に入れるのか」姿勢貫徹するノア 大物「X」はグランドスラム王手の剛腕

[週刊ファイト5月12日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼「この輪に入れるのか」姿勢貫徹するノア 大物「X」はグランドスラム王手の剛腕
 photo & text by TERUZ ノア4・30両国国技館&5・4後楽園
・意欲満々のエルガン再始動 マサ北宮とのタフガイタッグ電撃結成
・船木誠勝マッドネスタイムに市民権 2年ぶり外国人相手試合を制す
・大物「X」は小島聡 6・12サイバーフェスでGHC王者・潮崎に挑戦
・第38代GHC王者は潮崎「みんなと乗り越えたい。We are NOAH!」
・清宮に3連続バク転ケブラーダ炸裂 ニンジャが聖地にやって来た
・剛腕で潮崎の豪腕を制す 前哨戦タッグマッチで小島は視界良好
・コロナ禍で止まった時計の針動く レ・メキシカナスがタッグ奪回
・業界ナンバーワンを目指す以上にどのような団体であるかが重要


■ ノア WRESTLE UNIVERSE presents MAJESTIC 2022
日時:4月30日(土)15:00
会場:東京・両国国技館 観衆2077人(主催者発表)

■ ノア Dream on 2022
日時:5月4日(水祝)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆645人(主催者発表)

 わずか“大会3日前”に両国2連戦トリのカードが消滅する緊急事態だった。潮崎豪の挑戦を迎え撃つはずだったGHCヘビー王者・藤田和之が新型コロナウィルス感染により欠場。4月27日の会見では「メインの空いてる席に自分にいかせてください!」と清宮海斗が決起する。これを受けて「潮崎vs.清宮」GHCヘビー戦が決まった。セミファイナルでは「大物X」の登場が予告されていたが、小島聡がノアTシャツを着て登場するとともに、メイン後には新王者に挑戦を表明した。大揺れの4・30両国国技館そしてフォロー大会の5・4後楽園ホールをレポートする。

意欲満々のエルガン再始動 マサ北宮とのタフガイタッグ電撃結成

<4月30日/第6試合>
〇マイケル・エルガン
 12分33秒 エルガンボム⇒エビ固め
●マサ北宮

<5月4日/第5試合>
マサ北宮
〇マイケル・エルガン
 9分12秒 エルガンボム⇒エビ固め
征矢学
●中嶋勝彦

 意欲満々のマイケル・エルガンがノアで再始動し、マサ北宮とのタフガイタッグを電撃結成だ。エルガンというと、かつて新日本プロレスと複数年に渡って契約しながらも、2019年3月に契約満了。実際には契約期間を1年残していたともされ、関係者が「解雇」情報を流す中で本人が「破棄」を主張する不穏ぶりだった。その後の日本マットでは大日本プロレスやノアに上がっていたが、コロナ期間を経てノアに再上陸となる。直前会見では「私の目標はずっとノアで闘って、上がっていきたいと思っていますので、まずは北宮選手を残り越えないといけない」と決意を語っていた。

 持ち味がパワーファイターでありながらもアイディア・スポット重視型であり、試合の盛り上がりには幅がある。どのようなポジションで再始動となるかが注目されたが、両国で下した北宮と意気投合、後楽園でタッグ始動との流れとなった。さっそく息の合ったタッグプレーを見せることで中嶋勝彦からフォール奪取。北宮とともに“壁をぶち破りたい”タッグであり、ロード・ウォリアーズぶりに派手にやってもいいんじゃないかと思わせる組み合わせ。バックステージではエルガンが「ノアの中で最高のタッグチームを目指す」、北宮が「まだまだ上に行くぞ、コノヤロー!」と発信している。

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