Rオートン20周年RAW9ヶ月後アスカ&辞表アリ復帰+戸澤陽セントーン

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■ WWE RAW
日時:4月25日(現地時間 日本YouTube水曜以降)
会場:米テネシー州ノックスビル トンプソン・ボーリング・アリーナ


 ランディ・オートンがリドルの呼び込みでスーパースターたちが集まる番組オープニングに登場すると「この20年間はあっという間だった。今ここにいるのはミック・フォーリー、リック・フレアー、トリプルHらのおかげだ。そして今がとても楽しい」と、リドルとハグをして感謝を伝えた。

 さらにお祝いにコディ・ローズやエゼキエルが登場するとセス“フリーキン”ロリンズ、ケビン・オーエンズ、ウーソズも現れて8人タッグ戦が決定する。


 地元ノックスビル出身のビアンカ・ブレアと、悪の執行役員ソーニャ・デヴィルがようやくここで実現。裁判のせいでオーランドでマンディ・ローズと住んでいることが公になったソーニャだが、左腕にはHollywoodの刺青なのか。へぇ~。

 展開はリングアウト負けとなれば、役員権限で「ノーカウントアウト戦」で再開、パイプ椅子で叩いて反則負けとなれば「NO DQ戦」、さらには新婚旅行から戻ったカーメラ&ゼリーナまで投入してと、まぁいいか。それでもKODで沈むことは誰もがわかっているんです(笑)。


 あらためての売り出しらしいインドの怪人ヴィア・マハーンが、名前忘れた選手に横入り式のキャメルクラッチはどうでもイイから飛ばすが、アームレスリングでこれまでプロテクトされてきた巨人オモスがボビー・ラシュリーに負けるのは「へぇ~」かなぁ。もちろんオモスは暴れてましたけど。

◆戸澤陽がタミーナに捧げる愛のダイビング・セントーンで勝利も王座奪還には失敗

 “忍者”戸澤陽&タミーナがレジー&デイナ・ブルックをダイビング・セントーンで撃破するとデイナを襲撃して24/7王座を狙うもレフェリーのRトゥルースの妨害で失敗した。先週、波乱のダブル結婚式を終えた戸澤&タミーナとレジー&デイナが男女混合戦で激突すると、戸澤はレジーのクロスボディを浴びながらもコークスクリュー・ハイキックで反撃。さらにコーナートップに駆け上がると「愛してるよ」とタミーナに叫びながらダイビング・セントーンをレジーに叩き込んで勝利を収めた。試合後にはタミーナが背後から捕まえたデイナをマットに叩きつけると、すかさず戸澤がフォールを狙ったが、レフェリーのRトゥルースに妨害されて王座奪還には失敗した。
 ようやく「試合」の戸澤、セントーンの切れ味健在でした。


 007の最新作『No Time to Die』見てたら、能面が出てきて「あ、アスカやないか」と思ったのは本誌だけではないだろう。マジに脚本家がWWEのアスカを見て「使える、絵になる」と思ったんじゃなかろうか。『レッスルマニア』の時から髪切って、風貌も変えてきたベッキー・リンチが「誰もワタシに勝てない」とやっていたら、入場の音楽が。お客さんも喜んでいる。今回の能面は007に出てきた伝統的なのとは違うデザインだったのだが、女帝のようやくのご帰還である。喜ばしい。

◆“女帝”アスカが約9カ月ぶりに復帰してベッキーとの抗争勃発「ワシがお前を止めてやるぞ」

 “明日の女帝”アスカが約9カ月ぶりに復帰して登場すると対峙した“ザ・マン”ベッキー・リンチに「ワシがお前を止めてやるぞ」と挑発して2人の抗争が勃発した。「レッスルマニア」で王座陥落したベッキーがリングに登場すると「タイトル無しで登場したくなかったが、ドン底なら這い上がるだけだ。ビアンカ・ブレアを倒してロウ女子王座を取り戻す」と意気込んだ。さらに「再び王者になったら、誰も私を止めることはできない」と主張するとそこで突然入場曲が流れだして昨年7月の「マネー・イン・ザ・バンク」以降欠場していたアスカが姿を現した。アスカは「おーしゃ!帰ってきたぞ!ワシがアスカじゃ~」と第一声を上げると会場からは“大アスカ”チャント。続けて対峙したベッキーに不敵に笑いかけると「ワシがお前を止めてやるぞ!誰も私には敵わないからな」とベッキーに鼻ピンを放って挑発した。さらにベッキーのパンチに裏拳で反撃するもお互い空を切ると場外のベッキーを見下ろしながら余裕のダンスを披露した。その後、アスカはバックステージで「帰ってきたぞ~!これで暴れまくったるからな」と自身の復帰に意気込むと「ベッキー喋り過ぎ。私がレスリングというものを教えて差し上げるわ」と抗争勃発のベッキーに忠告した。


 ヒールのエッジとダミアン・プリーストが、「AJ(スタイルズ)なんか大したことなかった」とかプロモやって、そのままダミアンとフィン・ベイラーの試合へ。でも、やっぱりベイラーさんがレコニングに沈みます。


 そのベイラーを倒してUS王者になったオースチン・セオリーがミズTVのゲスト。

 そして久方ぶりに(ムスタファ)アリがRAWに登場。彼は自身の起用のされ方、与えられたキャラに不満で不満で、ついに今年1月、自ら契約解除を申し入れたものの、「これ以上AEWに行かれたくない」と、出来る選手であるとは認めていたWWEは応じなかった。つまり文句あるなら「クビにはしないが飼い殺しにする」と。一時、サーシャ・バンクスでさえそれをやられて、暫く「飼い殺しのままTVに出ない、出さない処罰」だったのは有名である。


 そんな裏話まで知らないライト層のお茶の間視聴者に、ミズTVのセグメントは「お前、まだここで働いているのか?」とキツいお灸をすえる一撃から。そんなマイクの意味まで大衆にわかるのか?という懸念はともかく、謹慎期間が長かったことをおちょくるスキットやらされた挙句、挑戦表明をしたセオリーとのマッチメイクは反故にされ、ミズの四の字を返しての丸め込みでギーク役のミズには勝利なんだが、花道への帰り際に(トマソ)チャンパにボコられていた。

 ちなみに、アリのTV番組登場は昨年10月29日以来になる。但し、その時は子供が生まれるからとの育児休暇申請であり、それは認められたのだが、その後の復帰に際してのキャラ設定でビンスと揉めたらしい。そんな役はやりたくないと・・・。だいたい、謎のハッカー役は企画倒れのまま結局アイデア没とか、RETRIBUTIONの黒幕とか、本人に合ってない役柄ばかりで、同情を禁じ得ないのだが・・・。


 番組トリがランディ・オートン20周年の記念試合。なんかニコニコして本当に嬉しそうだったのが印象的。ケツがどうなるかは誰もがわかっていたことでどうでもイイ。なにしろRAWだSmackDownだとやりだした時期からのデビューなので、最多出場記録は恐らく今後も不滅だろう。また、毎月のようにPPV大会やるようになった時期とも重なるため、PPV出場記録もぶっちぎりの1位である。偉業には違いないのだ。

◆WWEデビュー20周年を祝うオートンがRKO4連打でウーソズらとの8人タッグ戦を制す

 “毒蛇”ランディ・オートンが自身のWWEデビュー20周年を祝うとRKO4連打で「WMバックラッシュ」のタッグ王座統一戦で対戦するウーソズらを沈めて8人タッグ戦を制した。

 メインとなった8人タッグ戦は白熱の攻防を展開もオートンがジェイ・ウーソやロリンズ、オーエンズを次々と解説席に叩きつけて大暴れすると終盤には連続RKOでロリンズ、オーエンズ、ジミー・ウーソを沈め、最後はコーナートップから襲い掛かってきたジェイにもカウンターのRKOを叩き込んで3カウント。オートンがRKO4連打で「WMバックラッシュ」のタッグ王座統一戦で対戦するウーソズらを沈めて8人タッグ戦を制した。

 RAWタッグ王者RK-Bro vs. SDタッグ王者ウーソズのタッグ王座統一戦、コディ・ローズ vs. セス・ロリンズの再戦が行われる「WMバックラッシュ」は日本時間5月9日にWWEネットワークで配信される。