4・24両国国技館『POUND STORM』大会みどころと直前インタビュー!

 いよいよ目前に迫った4・24両国国技館『POUND STORM』。LDHが仕掛ける新たな格闘エンタテインメント『POUND STORM』の見どころと公式インタビューが到着したのでお届けする。

『POUND STORM』概要
【第1部】
LDH「FIGHTER BATTLE AUDITION」最終選考を兼ねた5試合を開催。 立ちはだかるプロ格闘家を倒して、LDH所属契約を勝ち取るための闘い。夢への第?歩を踏み出せるのか!!

【第2部】
格闘技界注目の若手選手が出場する3試合を開催。未だ負けなしの強者、元レスリング世界王者などが集結。これからの活躍が期待される者たちによる闘い。次のステージに昇るのは誰なのか!!

【第3部】
プロデビューから快進撃を続ける中村倫也と宇佐美正パトリックの2試合を開催。世界への挑戦に向けての試金石となる大注目の闘い。二人はどこまで夢を叶えていけるのか!!

【4.24『POUND STORM』大会直前インタビューVOL.1】LDH martial artsを率いる髙谷裕之代表が目指す格闘技の未来。

髙谷裕之代表

 元DREAMフェザー級王者でありさまざまな団体で活躍、海外での試合経験もある髙谷裕之は、いま格闘技界の盛り上がりをバックアップする側にいる。
 現在の仕事はLDH martial artsの代表取締役CEO。同社はEXILEなどの人気グループを擁するLDHグループの、格闘技やトレーニングを専門とする部門だ。トップであるEXILE HIROが熱心な格闘技ファンだったことから髙谷との親交が生まれ、髙谷のセカンドキャリアもサポートしたいと会社を設立。

LDHの取り組みとビッグマッチ開催

 このLDH martial artsはジム「EXFIGHT」を運営、一般会員に格闘技に親しんでもらうところから始まって2020年には世界と闘える選手を発掘すべく『FIGHTER BATTLE AUDITON』を開催している。ここまで2回開催されたオーディションの模様は、ABEMAの『格闘DREAMERS』で配信された。またEXFIGHTに設置されたケージ(金網の試合場)を使い、新鋭たちがしのぎを削る総合格闘技大会『EXFIGHTシリーズ』も定期的に開催中だ。
 そして、それらの活動の“出口”として、4月24日にビッグマッチ『POUND STORM』を開催することに。会場は両国国技館。LDHのアーティストによるライブパフォーマンスも行なわれる、音楽と格闘技が融合した新イベントだ。
大会のメイン、コメイン(セミファイナル)で行なわれるのは、LDH所属のプロ選手による大きなチャレンジ。中村倫也はブラジルの強豪アリアンドロ・カエタノ、宇佐美正パトリックは修斗のトップ選手である大尊伸光と対戦する。中村はプロキャリア2戦、宇佐美は3戦だからかなりの冒険と言っていい。
 しかし、中村はレスリングで、宇佐美はボクシングでオリンピックを狙える位置にいた逸材。プロMMA(総合格闘技)でもデビュー以来、連勝を飾っている。これから世界に向けて羽ばたこうとする両者。今回はその大きなステップであり、同時に試練の一戦だ。
 指導してきた中村、宇佐美について、また『POUND STORM』の魅力について、そしてLDH martial artsのイズムについて。大会を前に髙谷CEOにインタビューした。

「勝てるかどうか、正直ギリギリ」のマッチメイク

――4.24『POUNDO STROAM』のマッチメイクは、どれもシビアです。中村倫也選手、宇佐美正パトリック選手の試合も、相手は相当な強豪ですよね。
「勝てるかどうか、正直ギリギリだと思います。ただ倫也もパトリックも、目指しているのは世界ですから。特に倫也はコンテンダー・シリーズ(UFCの選手発掘企画)に出たいという希望も持っているので。そうなると世界的に実績と名前のある相手に勝っていかなきゃいけない。そうじゃないとコンテンダー・シリーズに選考されないだろうと。そういう面でチャレンジが必要なんです」
――世界を見据えるからこそなんですね。逆に言うと、日本で倫也選手の試合を見られる機会は今後そうないかも……という。
「かもしれないですね。コンテンダー・シリーズがあって、そこからUFCと正式契約になったら他の大会には出られないですから」

普通の新人とは「全然違う」中村、パトリックの実力

――めちゃくちゃ出世が早い(笑)。倫也選手はもちろん、パトリック選手もですが普通の新人とはレベルが違うと感じる部分がありますか。
「もう全然違いますね。普通の新人は総合格闘技全体を教えていかなくちゃいけないんですけど、2人には明確な軸があるんですよ。倫也でいえばレスリング。こっちが教わるくらいです。身体能力も高いですし、吸収力も凄い。早い段階で、あとは打撃をどう仕上げていくかという状況でした」
――突出した武器があって、そこに肉付けしていけばいいと。まして倫也選手はお父さんがジムのオーナーで、小さい頃から総合をやるつもりだったというのも大きいんでしょうね。
「大きいですね。試合を見てるから知識がありますし、どうやって強くなるか考えてます。レスリング出身ですけどテイクダウンして上から攻めるだけじゃなく、練習では下からも得意ですからね。倫也のレスリング能力があれば、普通に考えたら下になることってそんなにないと思うんですけど」
――それでも「万が一下になっても」とか「世界レベルで闘ったら下になるかも」という考えがあるのかもしれないですね。
「打撃をもらって(倒れて)下になる場合もあるかもしれないですから。そういうところまで想定してるんだと思います」

LDHのプロ格闘家志望者が急増中!

――パトリック選手の場合は、ボクシング仕込みのパンチが大きな武器です。
「パンチが凄いのはもちろんなんですが、実は小さい頃から空手をやっていて蹴りも得意なんですよ。威力だけじゃなく反応も凄いです。仕留めにいくスピードですね。仕留めどころを逃さない嗅覚がある。課題はグラップリングで、組み技はプロのレベルになるまでどうしても時間がかかるものなんですよ。そこが倫也との差かなと最初は思ってました。でも今はかなり成長していますね」
――この2人は『FIGHTER BATTLE AUDITION』の出身で、今はその模様を密着して番組化したABAMA「格闘DREAMERS」シーズン2も配信されています。その影響で「LDHで格闘技をやりたい」という若い選手志望者も増えているのかなと。
「特にシーズン2が始まってからは増えてますね。今日もプロになりたいという子が何人か来てました。このジムは最初、女性会員のほうが多かったんですけど、最近は男性会員、選手志望も多いです」
――知名度だけでなく、ジムに試合ができるケージがあるなど環境も素晴らしいですよね。
「僕が現役の時にこの環境がほしかったくらいです(笑)。コーチ陣には世界で闘ってきた岡見がいて、レスリングベースのトップ選手だった石田(光洋)くんがいて、打撃のスペシャリストの白須(康仁)さんもいて。いい環境だと思います」

格闘技イベントにもLDHのイズムが

――育成を重視してアマチュア、新鋭の試合もあって、さらに今回のようにビッグマッチもあります。ここで全部できるというか。育成もビッグイベントもというのは、LDH martial artsとして最初から計画されていたんですか?
「そうですね。LDH自体がそういう組織ですから。ダンスのスクールがあって、そこからステージに上がるようになって、と。それと同じなんですよ。ジムがあってアマチュアからプロの試合まである。そういう形でというのはHIROさんが言っていたことでもあります。しっかりステップを登っていけるようにと。ただジムで開催する『EXFIGHTシリーズ』と『POUND STORM』では規模やレベルに差があるので、その中間になる大会を後楽園ホールクラスでやりたいなと思ってます」
――そこまできっちり、底辺から頂点まで格闘技に深く関わると。それがLDHのイズムという感じですか。
「LDHの発信力で格闘技を盛り上げるっていうのは、アマチュアの一般会員からプロ、ファンの人たちまで全部ですよね。育成に関して言えば、やっぱり見ているのは世界です。今は日本と世界の差が開いているので、それを埋めていきたいですね。そのためにも底辺の拡大が不可欠です。LDHのイメージがあれば見てくれる人も増えるでしょうし、見る人が多ければ格闘家になりたいっていう人間も増えますから。やっぱり格闘家になるようなタイプは人に見られたいんですよ(笑)」

ライブのイメージは「スーパーボウルのハーフタイムショー」

――特に『POUND STORM』は華やかなものになりそうです。
「大きいイベントは最初からやりたかったんですよ。そこで大事なのは選手なんですけど、『FIGHTER BATTLE AUDITION』の過酷な選考の中で選手がよく育ってくれました。両国でメイン、セミを張れる選手が出てきたのが大きい。もちろんいろんなジム、団体から注目選手にオファーをして出てもらうんですが、その中でも主役に所属選手を持ってこれたのはよかった。PRIDEでいえば桜庭(和志)選手、修斗でいったら(佐藤)ルミナ選手がそうだったような。そういう意味でも、アマチュアからの育成が大事だったんです」
――『POUND STORM』はLDHのアーティストのライブパフォーマンスも行なわれるコラボイベントです。どんな雰囲気になりそうですか?
「ライブは、イメージとしてはスーパーボウルのハーフタイムショーという感じです。格闘技の試合を盛り上げてくれるものという話をしました。たぶん格闘技ファンも、ライブを楽しんでもらえると思います。僕もLDHのグループはそんなに詳しくなかったんですが、ライブに行ってみたらやっぱり面白いんですよ。逆にアーティストのファンの人が格闘技をどんなふうに楽しでくれるかなっていうのも気になりますね」

EXILE HIROの格闘技リスペクト

――格闘技マニアにこそ見てほしい大会でもあると思います。中村倫也選手と宇佐美正パトリック選手の逸材ぶりは、格闘技が好きな人ほど分かるでしょうし。
「はい。相手の強さも含めてしびれる試合になると思います。倫也って、まだ本当の強さを出してないと思うんですよ」
――デビューから2試合とも打撃で勝ってますから、レスリングやグラップリングの全貌はまだ見えていませんね。
「そういう意味でも面白いと思います。今回は相手が強いですから、今まで出していない面も見られるはずです。向こうは典型的グラップラー。ギロチンが得意なので、どう対策を立ててタックルにいくのかなとか。パトリックに関して言えば、もう誰にでも凄さが伝わりやすい選手なので。熱い試合になると思います。相手の大尊選手もいい打撃のある選手ですから楽しみです。イベント全体の話をすると、とにかくHIROさんが格闘技の大ファンで、リスペクトを持ってます。新しいイベントなんだけど、格闘技のもともとの魅力を消さないようにというのも凄く考えてます」
――この両国大会を経て、これからのLDH martial artsが目指すものを教えてください。
「まずはオーディションやABEMAでの放送も含めて、格闘技が好きな人、格闘技を始める人を増やしていきたいです。このジムで頑張れば、アマチュアからプロ、ビッグイベントまで路線がありますし。それと大会自体もどんどん大きくしたいですね。今はUFCが世界最大の格闘技イベントですけど、それに追いつけるようになっていけたら。今は世界中の選手がUFCを目指してますけど、いつか海外の選手が『POUND STORM』に出たいと言ってくれるようにしたいですね」
――最後に、この記事を読んでいる方々にメッセージをお願いします。
「この大会、第1部では『FIGHTER BATTLE AUDITION』で勝ち残った選手たちの最終選考として実績で格上の選手たちに挑みます。受けてくれた選手たちとの夢の潰し合いを繰り広げます。第2部は今まさに成長している注目のプロ選手たちのサバイバル。そして第3部に中村倫也と宇佐美正パトリックが出ます。もすうぐ世界に出ていく2人の勢い、そしてライブまで全部楽しんでください。出場する全20選手は、みんな夢をかなえようと頑張っている。その夢を一緒に応援してほしいと思います」

髙谷代表と岡見取締役

■ POUND STORM
日時:4月24日(日) 開場14:00 開演15:00
会場:東京・両国国技館

▼FIGHT CARD▼全10試合

<第10試合 メインイベント バンタム級 5分×3ラウンド>
アリアンドロ カエタノ
 vs.
中村 倫也

<ライト級>
大尊 伸光
 vs.
宇佐美 正 パトリック

<フェザー級>
山本健斗 デリカット
 vs.
河名 マスト

<バンタム級>
風間 敏臣
 vs.
齋藤 奨司

<ウェルター級>
グンター カルンダ
 vs.
エフェヴィガ 雄志

<ライト級>
マックス ザ ボディ
 vs.
オーディン

<ミドル級>
岩﨑 大河
 vs.
三上 ヘンリー 大智

<フェザー級>
狩野 優
 vs.
中村 京一郎

<フェザー級>
スソン
 vs.
宇佐美 秀 メイソン

<バンタム級>
海飛
 vs.
鈴木 崇矢

【出演アーティスト】
PKCZ(EXILE MAKIDAI、DJ DARUMA、ALAN SHIRAHAMA)
EXILE SHOKICHI
GENERATIONS from EXILE TRIBE
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
MIYAVI

■観戦チケット情報!
https://eplus.jp/sf/detail/3608890001-P0030001P021001?P1=1221
■ABEMA PPVで完全生中継!
https://abe.ma/3JTe5sT

【4.24『POUND STORM』大会直前インタビューVOL.2】世界と闘ってきた男、岡見勇信が語るLDH格闘技イベント

岡見勇信取締役

 4月24日、総合格闘技のビッグイベント『POUND STORM』が両国国技館で開催される。
この大会を開催するのはLDH martial arts。EXILEをはじめ数々の人気グループを擁する企業は、実は格闘技・トレーニング部門も設立していた。代表取締役CEOは名選手だった高谷裕之。世界のステージで活躍する岡見勇信も取締役を務める。EXILE HIROが大の格闘技ファンだったことから髙谷との親交が生まれ、会社を作って格闘技を盛り上げていくことになった。

・世界と闘う選手たちを発掘するオーディションを生き残った選手たち

 代官山にジム『EXFIGHT』を構え、世界と闘える選手を発掘する「FIGHTER BATTLE AUDITON」を2度開催。その模様はABEMAの番組『格闘DREAMERS』で2シーズンにわたって配信された。シーズン1を勝ち上がって契約した中村倫也と宇佐美正パトリックは、つまり“LDHファイター”だ。
 2人ともプロデビューすると圧倒的な実力で連勝。4・24『POUND STORM』では、中村はブラジルの強豪アリアンドロ・カエタノと対戦。パトリックは修斗のトップ選手である大尊伸光と闘う。この大注目の2試合に加え、日本総合格闘技界で成長を続ける注目選手たちの試合、さらに第2回『FIGHTER BATTLE AUDITON』最終選考となる試合も。
 加えてLDHのアーティストたちによるライブパフォーマンスも注目だ。格闘技と音楽が融合したイベントでもある『POUND STORM』。開催を前に、EXFIGHTで岡見に話を聞いた。

「LDHの格闘技」とは?

――今日はよろしくお願いします。一般の方からすると、LDHが格闘技を手掛け、大会を開催するというのは意外なことかもしれません。
「ですよね。僕はもともと選手として所属したんですが、それを知った人はびっくりしますね(笑)。もう10年になるんですけど。中に入って思うのは、やっぱり規模が大きいなと。代官山の駅のすぐそばに立派なジムを作ったり。LDHが格闘技に関わることで、若い人たちに格闘技の魅力、メッセージを届けやすくなっているとも思います」
――LDHのグループのファンの人たちが知ってくれたりするかもしれない。
「実際、このジムも最初は女性会員の方が多かったんですよ。7割が女性でした。たぶんそこが、他の格闘技ジムとの最大の違いかもしれない。格闘技はどうしても“痛い、怖い”、それに男性中心というイメージがあるので。やっぱりLDHファンの方が来てくれたんだと思います」
――メンバーがトレーニングしている動画がSNSにも上がっていたりするので「推しと同じ場所でやってみたい」というか。
「まさにそうだと思います。それを売りにするつもりではなかったんですけど。そういう人たちに格闘技の楽しさを知ってほしいというのが僕たちの思いですね」

「HIROさんと話すと、格闘技への思いがここまで熱いのかと驚きますよ」

――4月には両国国技館で初のビッグマッチが開催されます。他の団体から選手を借りて大会をやるならもっと早くできたと思うんですが、LDH martial artsはジムを作り、選手を育て、とじっくり段階を踏んできました。時間をかけてベースを作ってきた印象があります。
「髙谷も自分も“格闘技ってそんな簡単なものじゃないでしょ”という考えだったんです。他のいろんな大会を見ているし出場しているので。大きいところで大会をやればお客さんが来てくれるというものではないし、LDHのアーティストとのコラボレーションをするにしても、頼りっぱなしじゃいけない。それでも格闘技の凄さを伝えたい。じゃあどうするのか。とにかく話し合って考えようと。そこからでしたね。大会をやりたいというプランは最初からあったんですが、それよりも先にジムを作って、サプリメントを販売して、安定してきたら選手を育成して、『FIGHTER BATTLE AUDITON』で発掘。それをABEMAと組んで配信して、と。今ここでやっと大会をやれる段階まできたという感じですね」
――格闘技に対して真剣だから慎重だと。だからいかにもな“芸能事務所が格闘技に進出”というイメージとはまったく違いますよね。LDHの選手の試合に、某メンバーがお忍びで応援に来ていたという話もあります。凄い熱の入れ方だなと。
「HIROさんと話すと、格闘技への思いがここまで熱いのかと驚きますよ。格闘技はもっとこういうことができるんじゃないか、こうしたら盛り上がるんじゃないかと、いろんなアイディアも言ってくれますし。選手の試合が終わると、LINEでメッセージをくれます。LDHの格闘技を世界に広めていきたいという気持ちに関しては、僕たち現場の人間とまったく変わらないです」
――だからこそ、LDHのアーティストとコラボするにしても自前の、所属の選手が育たなければ大会もできないと。
「よくHIROさんが言っていたのは、これは格闘技の大会なんだから、そこはブレないでほしいと。アーティストの人気に頼って大会をやっても続かないよっていうところまで見越してますね。それが一番強い想いだったと思います。あくまで選手を育成するのが先で、その上でアーティストとコラボすることでどんな化学反応が生まれるか。そこが大事ですね」

「そこまでやるか」というシビアなカードだが……

――LDHの熱い感じというのは、格闘技と似ているのかもしれません。
「そういうところから格闘技のイメージが変わっていくといいなと。もちろんプロの試合ですから激しいですし痛みもある。血が出ることもある。でもそこから闘いに向ける熱だったり、自分の弱さを克服する、怖さに立ち向かうドラマを見てほしいですね。そういう意味で格闘技には教育的な面もあると思ってます。だから子供にも女性にも見てほしい。LDHという間口があるので、それが広まってくれたらと」
――アーティストのみなさんの格闘技へのハマりっぷり、練習熱心さも凄いですよね。
「これはお世辞抜きで凄いです。普段の活動もそうですけど何でも真剣にやる、のめり込む姿勢が凄い。特にTHE RAMPAGEのRIKUくんは凄いです。『FIGHTER BATTLE AUDITON』の合宿に参加すると聞いて、番組の演出でちょっとだけなのかなと思ったらメチャクチャ本気で。1600mを5分半で走るというメニューを4本やったんですけど、全部クリアしましたから。しかも先頭グループです。普通の格闘家でもきつい練習をやりきってましたからね。これは凄まじいものを見せられたなと。やっぱり普段やってることの結果なんでしょうね。ミュージシャンとして、普段から自分を律して闘ってるんだなと」
――4.24『POUND STORM』は『FIGHTER BATTLE AUDITON』にエントリーした選手の試合もあり、LDH martial artsの“育成”面もしっかり感じられるマッチメイクですね。
「メインの第3部で『FIGHTER BATTLE AUDITON』出身の中村倫也と宇佐美正パトリックが強豪と対戦します。彼らがいてこその『POUND STORM』なのは間違いない。それに加えてシーズン2のメンバーも試合をします。デビューから両国国技館というのは異例だと思います。しかも相手はプロでキャリアを積んでいる選手ですから」
――どのカードもかなりシビアで、選手にとっては試練ですね。
「冷静に見るとひどいなというくらい過酷です。そこまでやるかというカードですよ。でも彼らのこれまでを見ていると、驚かされるんです。この選手たちだったらいけるんじゃないか、この試練も超えてくれるんじゃないかと。でも一方で“いや、格闘技はそんな甘いもんじゃないぞ”とも思いますし。複雑ですね」
――それくらい強い相手と闘うということですよね。
「本当にどうなるか分からないです。それは倫也もパト(リック)も。正直、怖い。でもワクワク感もあります。倫也はプロ2連勝、パトは3連勝。でも倫也の相手はUFCと契約間近と言われるブラジル強豪ですから。パトと闘う大尊選手も修斗のトップランカー。厳しい試合ですけど、だからこそここで勝って世界に飛躍してほしいです」
――実際、ここまでは乗り越えてきていますから。
「『FIGHTER BATTLE AUDITON』でやってきたことは本当にきついことですから。みんなよく頑張ってるなと。自分だったらできるかなというくらいです。普通の選手の4、5年ぶんの経験を半年、1年で得られる。ただ苦しいですけどエスカレーター的な面もあるんです。脱落しなければどんどん上に行ける、世界を目指せる。環境、道は用意されてますから。世界につながるエスカレーターに乗ったら、もう迷ったり悩んだりする暇もないと思います」
――最後に、この記事を読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。
「LDHの音楽と格闘技の融合という、唯一無二のイベントが『POUND STORM』です。格闘技のすばらしさも音楽のすばらしさも味わってほしいですし、どんな化学反応が起きるのかも楽しみ。ぜひ会場で体感してください」

髙谷代表と岡見取締役

【4.24『POUND STORM』大会直前コラム】
LDH発の格闘技イベント開催! “世界”へ向け格上選手に立ち向かう中村倫也、宇佐美正パトリックの逸材ぶりを見よ!

 EXILEをはじめ多くの人気グループが所属するLDHが、総合格闘技イベントを手掛ける。しかも会場は両国国技館。果たしてどのようなものになるのだろうか。
 4月24日のビッグマッチ『POUND STORM』は、LDH JAPANによる格闘技イベント。LDHには格闘技・トレーニング部門の会社LDH martial artsがあり、ジム「EXFIGHT」の運営や選手育成などに取り組んできた。
 プロ契約選手のオーディション『FIGHTER BATTLE AUDITON』を開催すると、その模様がABEMAで『格闘DREAMERS』という番組に。さらに新鋭選手のための大会『EXFIGHTシリーズ』をジムで開催してきた。そうして人材を育てた上で、両国国技館という大舞台での大会が実現する。
 第2回『FIGHTER BATTLE AUDITON』を生き残った選手たちの試合に加え日本総合格闘技界で売り出し中の選手たちによるサバイバルマッチ、そしてLDHファイターである中村倫也、宇佐美正パトリックが世界への飛躍をかけて強豪に挑むメイン、セミファイナル。LDHのアーティストたちによるライブパフォーマンスも行なわれるコラボイベントとしても注目されるのが『POUND STORM』だ。
 ここでは、大会の中でもとりわけシビア、かつ期待度の高い2試合の見どころを紹介したい。

“総合格闘技の申し子”が超格上相手に世界への道へ

<第10試合 メインイベント バンタム級 5分×3ラウンド>
アリアンドロ・カエタノ
 vs.
中村倫也

 中村は第1回『FIGHTER BATTLE AUDITON』合格者だが、実はオーディション開催以前からLDHとの選手契約が決まっていた。それでも一般参加者と同じ試練を味わい、乗り越えてプロデビューを果たしている。
 レスリング出身で、U23世界選手権優勝。オリンピックを狙っていた正真正銘のエリートだ。しかし中村は、もともと総合格闘家志望。総合をやるためにレスリングを学んできた。父が修斗のジムのオーナーで、中村も幼少期からジムを遊び場にし、後楽園ホールで試合を見てきた。レスリングで活躍しながらも「早く総合をやりたい」と思っていたそうだ。
 それだけに、実際に総合に転向するとオールラウンドな実力を身につけた。修斗でプロデビューすると、初戦はなんとハイキックでKO勝利。2戦目も開始直後に飛びヒザ蹴りを放ってきた相手をパンチで迎撃し、倒している。指導する高谷裕之(LDH martial arts代表取締役CEO)曰く
「まだ本当の実力を見せていない」。
 そんな中村がプロ3戦目にして両国大会のメインに登場。初の国際戦に挑む。相手のアリアンドロ・カエタノはブラジルのグラップラーで、キャリアは30戦23勝。戦績、試合経験で中村とは大きな差がある。カエタノはUFCと契約間近とも言われている。
普通であれば組まれることのない相手。勝てるとは言い切れない危険なマッチメイク。なぜ運営側はそんな試合を組んだのか。中村が目指すのがUFCの頂点であり、そのためには相手を選んでなどいられないからだ。むしろ強い相手を選んでいかなければならない。
 そして何より、彼には格上のブラジル人に勝ってもおかしくないだけのポテンシャルがある。レスリングの強さに加え打撃、グラウンドでの絞め技・関節技。その能力をフルに発揮すれば、カエタノに勝つことも不可能ではないはずだ。自分の生まれ育ち、総合格闘技の申し子としての運命を感じてもいると、中村はデビュー前から語っていた。
「格闘技をやることには使命感すら感じます。レスリングからMMA(総合格闘技)に来る選手はたくさんいますけど、僕はMMAと向き合ってきた年月が違う。それはイコール、MMAへの思いの違いです。僕はMMAで勝つためにレスリングをやってきたんで」
その思いは、カエタノ戦でも強力な武器になるはずだ。

 ボクシング高校6冠のホープは元修斗王者に挑む

<第9試合 コメイン(セミファイナル)ライト級 5分×3ラウンド>
大尊伸光
 vs.
宇佐美正パトリック

 大会コメイン(セミファイナル)では、デビュー3連勝で修斗世界10位にランクされる宇佐美正パトリックが、同ランキング1位で元環太平洋王者の大尊と闘う。これもキャリアに大きな差があるチャレンジだ。
 ただパトリックは並の新人ではない。プロ3戦のうち2試合がKO。レスリング出身の中村に対し、パトリックはボクシングでオリンピックを狙える位置にいた。高校時代6冠を達成してもいる。
 オリンピック出場は逃したものの、そこから総合格闘技という新しい夢に向かって走り出した。目指すは世界の舞台、そして育ててくれた父にチャンピオンベルトをプレゼントすることだ。
 パンチの実力は一級品。組み技に関しても成長著しい。総合力で勝負できるからこそ、軸である打撃も光る。
「心の折れた顔を見ながら殴って倒す」
記者会見で大尊が言えば、パトリックもこう返す。
「パンチ一発当たれば倒せる」
打撃戦必至の対戦。パトリックにはLDHファイターとしてのプライドもある。ABEMA『格闘DREAMERS』で配信された『FIGHTER BATTLE AUDITON』を突破して契約を果たすと、彼はこう語った。
「ジャンルは違いますけど、LDHは格闘家も凄いって、誰が見ても分かるような試合をしなきゃいけない。それが恩返しだと思ってます。僕は『格闘DREAMERS』に夢をもらったので」
 格闘技とは互いの夢の潰し合い。勝てば夢がさらに大きくなる。パトリックにとってこの試合は試練だが、それは同時に大チャンスだ。


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’22年05月05日号新日AEW石井アスカRAW 全日DG後楽園 藤原祭 ノア大谷晋二郎 PS両国