［週刊ファイト3月31日号］収録 ［ファイトクラブ］公開中
▼ノアがプロレス界コロナ明けに全力 両国2連戦に外国人もドラゲーも大挙
photo & text by TERUZ ノア3・24後楽園
・田中将斗というプロレス名人ぶり ジュニア原田大輔と緊迫攻防
・ゾクリとさせるHAYATAの色気 ジュニア王者Eitaをヘデックで秒殺
・懸命な稲葉大樹を返り討ち 丸藤正道「よく頑張ったな、死ね」
・セミに方舟四天王クオリティ 拳王&中嶋勝彦がタッグ王座に照準
・拳王「LINEの金剛グループに入会しろ」V2船木誠勝に緊急指令
・「藤田vs.潮崎」「Eita vs.HAYATA」GHC戦が決定 両国2連戦
・百花繚乱からマニア垂涎まで 大胆過ぎる振り幅で突き進むノア
■ ノア JUST FINE! 2022
日時：3月24日（木）18:30
会場：東京・後楽園ホール 観衆441人（主催者発表）
4月の両国国技館2連戦が皮切りとなるのか!? ノアがプロレス界のコロナ明けに全力だ。3月21日の福岡国際センターから続くストーリーは、23日・24日の後楽園ホール2連戦を経てジュニア、ヘビーとも急展開となる。入国規制緩和に伴う久々来日組を含む外国人選手参戦、DRAGONGATEからの追加参戦も新たに決定した。両国2連戦の軸となるGHC戦も、初日（ジュニア大会）は「Eita vs.HAYATA」、2日目は「藤田和之vs.潮崎豪」に定まった。24日の後楽園大会と前後の流れをウォッチする。
田中将斗というプロレス名人ぶり ジュニア原田大輔と緊迫攻防
＜第4試合＞
●原田大輔
13分45秒 スライディングD⇒体固め
〇田中将斗
「ヘビーに負けないジュニア」を掲げ「ジュニア勢による3・29両国」を引っ張る原田。その体現とばかりに、ヘビー級トップ戦線を歩む田中とのシングルが組まれた。入場前の田中に場外ダイブをかますなど原田は気合い十分。ジュニアとヘビーで手が合うかどうかも懸念されたが、むしろ好勝負。合わせ鏡のようなエルボーなど緊迫した攻防が、観客を唸らせた。
スーパーフライ狙いのコーナー上・田中を、原田が下から懸命にブロック、田中が上から突き落とし。これが複数回続いたが、田中が「邪魔するな～」と声を出すことで観客の感情移入を引っ張る。回転足折り固めをカウント2でキックアウトした際にも、レフェリーに「カウント2だったよな!?」と聞くことでギリギリを表現した田中。このディティールまでが印象的だった。バックステージでは、田中が「打ち合いをして最終的に打ち負けたのはこっち」「ああいう気持ちがあれば、両国初日成功すると思う」と原田を認める発言。田中の全方位型プロレス名人ぶりが光った。
