［週刊ファイト3月10日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼コロナ禍明けも猪木来場も間に合わず 「時が来た」わけではなかった50周年
　photo&text by TERUZ 新日本プロレス3・1&2武道館
・猪木参加はならず 旗揚げ50周年記念セレモニーにOB20人参加
・デスペラードとベルト掲げて火花 #STRONGHEARTSが新日本上陸
・声が出せないコロナ禍で地位獲得 無差別級タッグ王者組対決
・藤波・棚橋・オカダ世代越境トリオが旗揚げ記念日メイン締め
・みちのくとCIMAが所属外対決 異色の2日目第1試合で観客魅了
・高橋裕二郎「やらしてくれ1対1で」内藤哲也との交差点はNO LIMIT
・闘魂ひも解く50周年 オカダ「俺が優勝しないと」春祭典NJC開幕
・ノスタルジーと現代進行形の間で 閑散ビッグマッチはいつまで続く

■ 新日本プロレス CSテレ朝チャンネル Presents 旗揚げ記念日
日時：3月1日（火）18:00
会場：東京・日本武道館 観衆3182人（主催者発表）

■ 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 2022（開幕戦）
日時：3月2日（水）18:00
会場：東京・日本武道館 観衆2007人（主催者発表）

　1972年3月6日、メインイベントはアントニオ猪木vs.カール・ゴッチ。大田区体育館で旗揚げした新日本プロレスは、節目を祝う“3月の『旗揚げ記念日』大田区総合体育館大会”をしばらく開催してきた。2022年は“3月の日本武道館2連戦”へとバージョンアップだ。3月1日分は『旗揚げ記念日』、3月2日分は『NEW JAPAN CUP 2022』開幕戦へと割り当てられる。大箱が準備された一方で、初日が3182人、2日目が2007人に終わった観客数はさびしい数字と言わざるを得なかった。50周年大会を現地からレポートする。

猪木参加はならず 旗揚げ50周年記念セレモニーにOB20人参加

＜3月1日/旗揚げ50周年記念セレモニー＞
井上亘、獣神サンダー・ライガー、小林邦昭、坂口征二、保永昇男、タイガー服部、北沢幹之、ミラノコレクションA.T.、田中稔、垣原賢人、山崎一夫、藤原喜明、前田日明、越中詩郎、木村健悟、蝶野正洋、武藤敬司、長州力、藤波辰爾が登場。佐山聡（初代タイガーマスク）は体調不良のため映像にて挨拶。

　OBが20人登場した旗揚げ50周年記念セレモニーは圧巻だった。ゴールデンタイム放映時の名物リングアナ・田中ケロ氏がマイクを握る。

　井上亘を皮切りに、前田日明、越中詩郎、木村健悟、蝶野正洋、武藤敬司、長州力、藤波辰爾まで19人が登場。体調不良のため映像にて挨拶となった佐山聡（初代タイガーマスク）を含めると実に20人のOBが参加した。アントニオ猪木の参加はならなかったが、新日本を否定するように出て行った佐山が「私は新日本プロレスがある限り、タイガーマスクがあると思っています」と力強く宣言したことは大会のハイライトともなっている。

佐山聡メッセージVTR
「新日本プロレス50周年おめでとうございます。新日本プロレスは私の“母体”になります。『佐山さんにとってタイガーマスクとは何か？』と聞かれることがよくありますが、それは“新日本プロレスの結晶”であるといつも私は答えています。
猪木さんをはじめ、新間さん、坂口さん、山本さん、それぞれの先輩たち、藤波さんや長州さん、みんなの仲間たち、その人たちが作ってきた結晶が新日本プロレスです。50周年を記念して、みなさんが引き継いでいる新日本プロレスが永遠の輝きがあるはずです。私は新日本プロレスがある限り、タイガーマスクがあると思っています。いま現代のタイガーマスクにとにかくがんばってもらいたいと思います。がんばれタイガーマスク！　がんばれ新日本プロレス！　がんばれ新日本プロレスのみなさん！　がんばってください！」

オカダ・カズチカの挨拶
「みなさん、こんにちは！　本日は『旗揚げ記念日』にご来場、誠にありがとうございます！。じつはメチャクチャ緊張してます。オカダ・カズチカ、50周年を背負うと言っておりましたが、こんなにも大先輩の前でお話するとは、とても緊張しておりますけど、やっぱり新日本プロレス、この先輩がたがいたからこそ、50周年、こうやってやってくることができました。僕たち必ずストロングスタイルで、闘魂を背負って真のプロレスに励んでいきたいと思いますので、まだまだこれからも熱い声援、よろしくお願いします！」