イスラム・マカチェフがメインでKO勝利!UFCファイトナイト・ラスベガス49

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 UFC FIGHT NIGHT:マカチェフvsグリーンが2月27日(日)にラスベガスのUFC APEXで開催され、打撃ファンにとっては、終始華麗で骨太な戦いが繰り広げられ、注目の新鋭の台頭や有力選手の健在ぶりが見られた。

メインイベント
ライト級4位のイスラム・マハチェフが、ファンの多いボビー・グリーンの勢いを止める圧倒的なパフォーマンスを見せ、1ラウンドでTKOを奪った。序盤からテイクダウンを奪ったマハチェフは、師と崇めるハビブ同様、マウントを取り、最後はグラウンド&パウンドで仕留めた。この勝利で、マハチェフは10連勝を達成した。

試合後のマカチェフのコメント:
「皆さん、ありがとう。ベニール・ダリウシュ戦のために一生懸命トレーニングしたので、早く回復してほしい。ただタイトルマッチがしたいだけなんだ。自分はここにいて、常にハードなトレーニングをしていて準備万端だ。いつ、どこでやるか言ってくれ。」

セミメイン
ミドル級のスリリングな試合が続く中、ウェリントン・トゥルマンは序盤にミシャ・サークノフの背中に飛び乗り、スタンディング・リアネイキッドチョークを仕掛けた。しかし、サークノフもそれを翻し、流れをコントロールしようとする。2R、序盤にトップポジションを取ったサークノフだが、突然トゥルマンが足を投げ出して腕十字を捕らえ、あっけなくタップアウトとなった。

試合後のトゥルマンのコメント:
「とても気持ちよかった。1Rにリアネイキッドチョークで少し力を使いすぎて、少しガス欠になってしまった。でも、コーチがいい仕事をしてくれて、”W “(勝利)を手に入れることができた。ジムでは世界チャンピオンのグローバー・テイシェイラと本当にしっかりとトレーニングをしてきた。集中力を切らさず、今夜は素晴らしい試合ができたよ。」

大会のハイライト
大混乱となったメインカード:メインカード全体が大盛り上がりとなり、アルメン・ペトロシアンとグレゴリー・ホドリゲスの見事な3ラウンドの打撃戦は、スコアカードでペトロシアンに軍配が上がった。そして、ライト級13位のアルマン・ツァルキヤンは、サブミッションのスペシャリスト、ヨエル・アルバレスを血まみれのままTKOで下している。

最後に、テクニシャンのキム・ジヨンとパワーヒッターのプリシラ・カショエイラ が、距離をとった激しい打撃戦を展開し、女子フライ級全体を震撼させた。試合は接戦となったが、最後の最後にカショエイラが放った大きいヒジがクリーンヒット、キムの高い打撃力を上回り判定で勝利した。この一戦で、2人はファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス49:マカチェフ vs. グリーン
日時:現地時間2022年2月26日(土)、日本時間27日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス /UFC APEX

<160ポンド契約>
○イスラム・マカチェフ(ロシア)
 1R 3分23秒 TKO
●ボビー・グリーン(米国)

<ミドル級>
○ウェリントン・トゥルマン(ブラジル)
 2R 1分29秒 腕十字
●ミシャ・サークノフ(米国)

<女子フライ級>
○プリシーラ・カショエイラ(ブラジル)
 判定 3-0
●キム・ジヨン(韓国)

<ライト級>
○アルマン・ツァルキヤン(アルメニア)
 2R 1分57秒 TKO
●ヨエル・アルバレス(スペイン)

<ミドル級>
○アルメン・ペトロシアン(アルメニア)
 判定 2-1
●グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)