カルヴィン・ケイターがメインで勝利!UFCファイトナイト・ラスベガス46

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 UFC FIGHT NIGHT:ケーターvsチカゼが1月16日(日)にラスベガスのUFC APEXで開催され、2022年のオープニングとなったこの大会では、複数のランキング戦で白熱した試合が繰り広げられた。

メインイベント
フェザー級5位のカルヴィン・ケーターと8位のギガ・チカゼは、華麗でテクニカルな打撃戦を繰り広げた。ケーターは1ラウンドにチカゼをグラウンドに追い込み、2ラウンドはバックステップでボクシングスタイルの展開となり、その後、ケーターはヒジで攻め立て、チカゼはなんとか5ラウンドまで耐え抜いた。試合は、判定の末、全会一致でケーターに軍配が上がった。

「ほろ苦いね。(体調は)悪いけど、今までで一番調子がいい。ギガはタフなファイターで、みんなこの試合は彼の勝利に賭けていたけど、ずっと言ってきたように、誰が声をかけても関係ない。自分を信じればそれでいいんだ。自分の実力は分かっている。周りがそれに気が付き始めているだけだよ。」

セミメイン
ヘビー級のジェイク・コリアーとチェイス・シャーマンがセミメインで激突。序盤の打ち合いの後、コリアーはチェイスを強引に下がらせ、スプリットエルボーを打ち込むと、チェイスは防戦一方になり背中を向けることに。そこでコリアーはバックを取り、リアネイキッドチョークでタップを奪い、1ラウンドフィニッシュとなった。

試合後のコリア―のコメント:
「判定まで行きたくなかった。相手を倒すため、そして試合を楽しむためにここに来たんだ。彼を倒したのは奇妙なことだった。フィニッシュを狙うとは思っていなかったんだけど、結局そうなったんだ。UFCでは勝利は勝利だ。彼はタフだから、フィニッシュできてよかったよ。」

大会のハイライト
スリリングなフライ級戦では、5位のブランドン・ロイバルと7位のホジェリオ・ボントリンが、スタイルが試合を左右することを証明した。ロイバルは相手の2倍の打撃をヒットし、ボントリンはなんと7回のテイクダウンに成功した。しかし、ロイバルはほとんど腕十字を極められ、ボントリンはノックダウン寸前になるなど、両者が驚くべき総合力を見せつけた。判定は難しかったが、スプリットデシジョンでロイバルに軍配が上がった。ロイバルは、来週日曜日のUFC270で行われるUFCフライ級王者ブランドン・モレノと同級1位のデイブソン・フィゲイレードのタイトル戦リマッチの行方を注視しているだろう。

女子フライ級タイトル挑戦者の2人である、2位のケイトリン・チョケイジアンと4位のジェニファー・マイアが、最終ゴングまで戦い抜いた。1R、チョケイジアンは相手の猛攻を切り抜け、グラウンド・コントロールで、マイアを圧倒した。しかし、マイアも負けじと奮起し、次の2ラウンドは拮抗した展開に。チョケイジアンのジャブは勝利の鍵であり、彼女はそれを猛烈な勢いで駆使し、全会一致の判定を勝ち取った。チョケイジアンは女子フライ級チャンピオン、ワレンチナ・シェフチェンコと並ぶ8勝を挙げ、再びタイトルマッチを狙える位置につけている。

ヴィチェスラフ・ボルシェフは、キックボクシングで200戦を経験した後、ロシアを離れ、ユライア・フェイバーへのプレゼントを持ってチーム・アルファメイルの門を叩き、MMAファイターになることを宣言した。ダナ・ホワイトのコンテンダーシリーズを卒業した彼は、今日、圧倒的なデビューでの勝利により、多くのコンテンダーがひしめくUFCライト級タイトル争いへの参入を発表した。ダコタ・ブッシュは、テイクダウンを狙うゲームプランで強く出てきたが、ボルシェフはしっかりと対応し、レスリング・ディフェンスが向上していることを示した。そしてボルシェフの武器である左フックがリバーにヒットし、ブッシュを1ラウンドで倒した。ボルシェフは伝統的なホパックダンスで祝杯をあげた。

■ UFCファイトナイト・ラスベガス46:ケーター vs. チカゼ
日時:現地時間2022年1月15日(土)、日本時間16日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス /UFC APEX

<フェザー級>
○カルヴィン・ケイター(米国)
 判定 3-0
●ギガ・チカゼ(ジョージア)

<ヘビー級>
○ジェイク・コリアー(米国)
 1R 2分26秒 リアネイキドチョーク
●チェイス・シャーマン(米国)

<フライ級>
○ブランドン・ロイヴァル(米国)
 判定 2-1
●ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<女子フライ級>
○ケイトリン・チューケイジアン(米国)
 判定 3-0
●ジェニファー・マイア(ブラジル)