[ファイトクラブ]湯けむりの里で魂揺さぶるムエタイイベント 第7回 KODO-魂動-

[ファイトクラブ]公開中 [週刊ファイト12月30日合併号]収録

▼湯けむりの里で魂揺さぶるムエタイイベント 第7回 KODO-魂動-
 photo & text by 猫山文楽拳
・戦う医学生MASATO現役ラストマッチ
・壮絶死闘ダブルMASA対決
・ド迫力ヘビー対決勝負つかず
・コウヘイのしたたか逃げ切り判定勝ち第5試合
・TAKE最終R追い上げ及ばず堤島判定勝利
・鮮烈TKOイオリの肘風太に刺さる
・現役高校生vs空手バックボーンアラフォー対決
・マークパンサープロ2戦目YUKIの成長称える
・M-1世界スーパーライト級初代王者誕生
・スアレック・ルークカムイ悲願の初戴冠
・未冠の大器M-1JAPAN初代ライト級初代王者に輝く
・大減量の植村現役自衛官破って戴冠
・赤と黒の戦い制したのはケイト・ウィサレック
・M-1JAPANフェザー級大翔戴冠
・激勝LO MAX鮮烈デビュー戦
・IBUKIフジモンに圧勝1RTKO
・颯太プロ初勝利に嬉し涙
・斎藤梅田を瞬殺目も覚めるKO劇
・亀の井ホテルと温泉芸者



 2部のメインイベント試合開始前に、リング上でスアレック・ルークカムイのワイクルーが披露された。
 ワイクルーは、純ムエタイの、重要な試合前のみに舞うことを許されているという。
 KODOの空気は独特だった。
 試合中もムエタイ本国と同様に伝統音楽(ピー・ムワイ)が流され、それだけで日本にいながらにしてタイのスタジアムでムエタイを見ているような錯覚に陥ってしまう。
 温泉の温浴効果ならぬ音浴効果というのか、観客も選手も、音によってかきたてられるものがあるように感じた。
 事前に動画で見て確認してはいたが、実際会場に足を運んでの体感に勝る臨場感とは比較にならなかった。


■ KODO 7 BEAT
日時:2021年12月19日(日)第1部 開場・11:00 開始・11:15/第2部 開場・15:30 開始・15:45
会場:大分・別府ビーコンプラザ(観衆・1部2部各700人・主催者発表)



戦う医学生MASATO現役ラストマッチ
メインイベント
【NGRニューグロリアリゾート PRESENTS】
<M-1 世界スーパーウェルター級王座決定戦(3分5R 延長なし)>
●MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1 JAPANスーパーウェルター級王者/元WPMF日本ウェルター級王者)
 KO2R1分59秒
◯リカルド・ブラボ(伊原道場アルゼンチン支部/新日本ウェルター級王者)

 戦う医大生MASATO BRAVELYのファイナルマッチの対戦相手は、17歳の時から日本在住、ムエタイファイターのトップを狙う外国人選手のひとりで、今年4KOのリカルド・ブラボ。

 1R リカルドの猛攻をしのぎつつ肘を狙うMASATOを前蹴りで距離を詰めさせないリカルド。
 MASATOはなんとか接近戦に持ち込んだが逆にリカルドのパンチや肘を見舞われる。
MASATOはひるまず距離を掴んでミドルキックを叩き込む。リカルドもやり返しムエタイならではの華のある蹴りあいに。

 2R リカルドがMASATOの動きを捉えパンチを的確に叩き込む。
飛び膝蹴りからの強烈な肘にMASATOダウン。

 すぐに立ち上がって前に出てきたMASATOにロープ際でリカルドが再び飛び膝蹴り、MSATO2度目のダウン。

 最後はMASATOのガードの隙を突く瞬殺の右で3度目のダウンを奪いTKO。

 6連勝目、試合後リカルドのマイク
 「MASATO選手、お疲れ様でした。きょうはラストマッチですがこれからも頑張ってください。
 M-1 の世界チャンピオンになりました。
 まだ21歳だからこれから世界で70キロで一番強い選手になります。」

壮絶死闘ダブルMASA対決

セミファイナル
【有限会社 佐伯環境センター PRESENTS】
<M-1 JAPAN バンタム級スーパーファイト(3分3R 延長なし)>
◯MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1 JAPANバンタム級王者/WPMFインターナショナルSフライ級王者/スックワンキントーン Sフライ級王者/元WMC日本 Sフライ級王者)
 判定3-0
●MASAKING (岡山ジム)

 岡山の若武者MASAKINGと大分BRAVELY GYMの華M-1バンタム級チャンピオンのMASAの対決は後半に行くにしたがって凄まじい様相を呈していった。

 1R、リーチに分があるMASAKINGUが積極的に手数を駆使して前に出る。
MASAのハイキック、ミドルキックがMASAKINGの腕を強打。

 2R MASAKINGのコンビネーションでMASA後退も首相撲などで距離を詰め肘をMASAKINGの顎にヒットさせる。

 さらに肘を打ち込むがMASAKINGはひるまず。MASAがインサイドワークでMASAKINGを捉え強烈な左ストレートを顔面に打ち込むがMASAKING倒れず。
 3R、MASAがみぞおちに肘を打ち込み、MASAKINGたまらず腹を抑えてダウン。

MASAの腹への集中攻撃にMASAKINGの腹は真っ赤に。

 両者流血壮絶な試合は3Rでダウンを取ったMASAが判定勝ちをおさめたが、岡山ジムのMASAKINGの強烈なダメージを喰らいながら最後まで持ち堪えた根性も賞賛に値する。


ド迫力ヘビー対決勝負つかず
第6試合
【ホテルさわやか別府の里 PRESENTS】
<M-1 JAPAN ヘビー級スーパーファイト(3分3R 延長なし)>
△森孝太郎(NEXT STEP GYM/M-1 JAPANヘビー級王者/J-NETWORKライトヘビー級暫定王者)
 判定ドロー
△丸山公豊(宮田ジム/KPKBヘビー級王者)

 九州ヘビー最強との呼び声高い森と丸山は双方ローで距離を取る慎重なファイトで1Rを終える。
 2Rでも森が前に出て仕掛けるシーンはあったが両者慎重な試合運びでクリーンヒットが出ないまま3Rへ。
 100キロ越えの両者力を尽くし張り詰めた緊張感を維持するなかで丸山がラッシュに入りそれぞれに有効打もあったが今一歩の詰めがなく判定は痛み分けドロー試合となった。

 
コウヘイのしたたか逃げ切り判定勝ち第5試合
<第5試合 M-1 JAPAN ライト級ランキング戦(3分3R 延長あり)>
◯コウヘイ・ウォーワンチャイ(ウォー・ワンチャイプロモーション)
 判定3-0
●津田 翔(NEXT STEP GYM)

 1R、純ムエタイのコウヘイの日本人離れした美しいミドルキックが津田の右肩にダメージを蓄積させていく。
 2R、津田がコウヘイの懐へ入ろうとするがコウヘイこれを許さず。ジリジリとした距離の取り合いの均衡を破って首相撲を仕掛けるコウヘイ。
 3R、コウヘイが間合いのコントロールの妙で津田を翻弄し懐に入れさせない。間合いを取りつつ右のハイキックを連打。
 最後まで津田をしたたかにいなして逃げ切ったコウヘイの判定勝ち。

TAKE最終R追い上げ及ばず堤島判定勝利
<第4試合 M-1 JAPAN ライト級(3分3R 延長なし)>
●TAKE BRAVELY(BRAVELY GYM)
 判定3-0
◯提島知久(米子ジム)

 音楽に乗ってリズミカルに手数を繰り出す提島とは対照的に荒々しいパワーで圧を掛けるTAKE。
 2Rに入ると堤島はクリンチから膝の連打に加えリーチを生かしてロングフック、ジャンピングニーを放っていくが決め手には至らず。攻めあぐね防戦一方のTAKE。

 4Rも堤島が試合をコントロール。TAKEもパンチラッシュを仕掛けるが堤島はクリンチでペースを死守。
 最終ラウンドでTAKEが変則技やパンチラッシュで巻き返しに掛かるが追い上げ及ばず堤島の判定勝ち。

 

鮮烈TKOイオリの肘風太に刺さる
<第3試合 M-1 JAPAN フライ級(3分3R 延長なし)>
◯イオリ・ウォーワンチャイ(ウォー・ワンチャイプロモーション)
 TKO3R1分48秒
●風太(岡山ジム)

 フライ級らしいスピーディな試合運びの第3試合。

 1R、タイのアユタヤでプロデビューしたイオリの本場仕込みの首相撲に苦戦を強いられる風太。
 イオリが下がりながら巧みに攻撃を返すのに対して風太はひたすら前に出てプレッシャーを掛ける。
 2R、いなして距離を取りながらの攻撃で風太にダメージを蓄積させていくイオリ。
 イオリの左ミドル、ハイキックが風太にヒット。ひるまず前に出た風太の顔面にイオリの肘が直撃し風太が出血。

 3Rでもイオリが前蹴り、体重を乗せた肘が決まり風太に決まり、レフリーストップがかかって、イオリのTKO勝ちとなった。

 現役高校生vs空手バックボーンアラフォー対決
<第2試合M-1 JAPAN ヘビー級(3分3R 延長なし)>
◯YASU BRAVELY(BRAVELY GYM)
 判定3-0
●翁長将健(真樹ジムオキナワ)

 ムエタイは人生最後の大勝負と語る41歳のYASU。対するはプロデビュー戦の翁長、若干17歳の現役高校生。
 1Rこれがデビュー戦とは思えぬ堂々たる姿勢でローキックでしっかりと距離を取る翁長だがYASUも右フックを当て、カウンターで応戦。
 単発の技が多い翁長が2Rでようやくコンビネーションを見せる。両者決め手に欠けるまま最終ラウンドへ。
 3Rの折り返し、当たるとダメージがきつそうな翁長の右フックをかわしたYASUが首相撲を仕掛け膝を入れスタミナを奪う。
 YASUはクリンチから翁長の腹に膝を連打。スタミナ切れが目立ちふらつく翁長をニュートラルに押し込んだところでゴング。
 試合コントロールに長け着実にポイントを重ねたYASUの判定勝利。
 

マークパンサープロ2戦目YUKIの成長称える
<第1試合M-1 JAPAN スーパーフライ級(3分3R 延長なし)>
△YUKI BRAVELY(BRAVELY GYM)
 判定ドロー
△村松一樹(WSRフェアテックス九州)

 1R、パンチ主体でキックが出ない両者。一進一退の攻防が続く。
 2R中盤減量に苦しんだ村松に疲れが見られる。YUKIが前に出てニュートラルコーナーに村松を追い込むが決め手出せず。
 蹴り技がないままパンチの打ち合いに終始。積極的に前に出てプレッシャーかけるYUKIに対して村松の疲れぶりが目立つ。
 3R村松の肘が入りYUKIが出血。あとがない村松が積極的に前に出て接近戦に。残り時間30秒でYUKIのコンビネーションが村松に入るが倒れず。
 判定が割れてドローとなったが解説席のマーク・パンサーは、YUKIの急成長ぶりを高く評価した。

スアレック・ルークカムイ悲願の初戴冠
メインイベント
【有限会社ゴトーシステムサービスPRESENTS】
<M-1 世界スーパーライト級王座決定戦(3分5R 延長なし)>
●NOBU BRAVELY(BRAVELY GYM/BOM同級王者/KOS同級王者/元WPMF世界スーパーライト級暫定王者/元WPMF日本同級王者)
 判定3-0
◯スアレック・ルークカムイ(STURGIS新宿/元KNOCK OUT-REDライト級王者/元REBELSーREDスーパーライト級王者/元ラジャダムナンスタジアム・フェザー級7位)

 スアレック・ルークカムイはタイのラジャダムナンスタジアム世界7位で、好戦的スタイルで知られる。
 1Rから鋭いコンビネーション、右のミドルと倒す姿勢十分のスアレック。NOBUも負けじと前に出てミドルキック。前に出てスアレックにロープを背負わせる。双方ミドル蹴りあい両者とも1Rから腹が赤く染まる。


 2Rもスアレックのコンビネーションが冴える。
スアレックが戦場の兵士の如く鋭い眼差しでNOBUを見据える。
 NOBUもコンビネーションを繰り出すがスアレックの鉄壁ガードに阻まれる。ロープ際でパンチラッシュを仕掛けるがこれもやり返すスアレック。

 3Rで試合が動く。スアレックが猛攻、火を噴く肘でNOBUが出血。

 4R、3Rを取られたNOBUが反撃、ボディへの集中攻撃にスアレック耐え抜く。

 後半は両者被弾覚悟で激しい打ち合いを展開。

 5R、逃げ切りを狙うかのスアレックの首相撲に苦しめられるNOBU。NOBUはボディを集中狙いで攻めるがスアレック堪えて凌ぎ切った。


 判定の結果3-0でスワレック・ルークカムイが勝って悲願の初戴冠、M-1世界スーパーライト級初代王者に輝いた。

未冠の大器M-1JAPAN初代ライト級初代王者に輝く
セミファイナル
【株式会社アーテック PRESENTS】
<M-1 JAPAN ライト級王座決定戦(3分3R 延長あり)>
◯REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/KOSスーパーフェザー級王者)
 判定3-0
●田中陸登(拳狼会)

 1R、サウスポーのREITOとオーソドックスの田中。
田中がリーチの差に苦戦して距離を詰め切れない。

 2Rにはいって、田中が鋭いパンチを繰り出すがREITOの肘を警戒し懐に入ることが出来ない。
 3R、お互いにスタミナの消耗を狙ってキックを当ててきた両者。あとがない田中が接近戦に出る。


 REITOのミドルキックが田中にヒット。田中もフットワーク駆使しREITOをコーナーへと追いこんだが、判定3-0で未冠の大器REITOが勝って、M-1JAPAN初代ライト級王者に輝いた。
 
大減量の植村現役自衛官破り戴冠
第7試合
【株式会社 津曲重機工業 PRESENTS】
<M-1 JAPAN ライトヘビー級王座決定戦(3分3R 延長あり)>
●YUJI BRAVELY(BRAVELY GYM)
 判定3-0
◯植村真弥(WSRフェアテックス幕張/WMC日本ヘビー級王者)

 1Rから荒業バックブローを放って攻撃を仕掛ける植村。惜しげなく手数を出す。
 YUJIは自衛官ならではの打たれ強さを発揮し冷静に狙ってパンチを入れるが、植村意外にもリズミカルにこれをかわす。
 2R激しく仕掛ける植村がコーナーにYUJIを詰めパンチラッシュ。防戦一方のYUJI。

 コーナーに詰めて腕をぶんまわしながら重いパンチを当てていく植村はガードも固く、YUJIはやり返せない。
 3Rでもまったくペースの落ちない植村。ほとんどキックは出さずパンチの手数だけでYUJIを追い詰める。
 無尽蔵のスタミナでフットワーク軽くマットを縦横無尽に動き回りパンチを叩き込み続けた植村の判定圧勝。

赤と黒の戦い制したのはケイト・ウィサレック
第6試合
【株式会社SAKAE PRESENTS】
<M-1 JAPAN 女子ライトフライ級王座決定戦(2分5R 延長なし)
●MARI(ナックルズGYM/元NJKFミネルヴァピン級王者)
 判定3-0
◯ケイト・ウィラサクレック(WSRフェアテックス三ノ輪)

 1R攻撃を仕掛けるのはMARIだがケイトもすかさずやり返す。MARIはロー攻撃でケイトのダメージを狙う。
 ジャッジは互角。
 2R、MARIはフットワークを駆使してポジションを的確に取りコンビネーション、バックブローと的確に攻める。
 3Rで双方激しい打ち合いに。

 4Rでケイトのリーチを生かした蹴りが炸裂。前に出てくるMARIを首相撲でとらえるケイト。ここでも身長差を生かして膝を入れる。

 MARIもひるまず前に出続けるが、ケイトは首相撲を駆使。空手バックボーンの前蹴りが鋭い。
 5Rに入ってMARIのステップワークが冴える。しかしニュートラルでの首相撲に苦戦。
 ケイトの前蹴りがヒット、MARIがキックを出す余裕を失ったか手数パンチのみに。
 お互い決め手を出せぬまま勝負は判定にゆだねられ、MARIを破りケイト・ウィサレックが初戴冠、初代M-1女子ライトフライ級王座に輝いた。

M-1JAPANフェザー級大翔戴冠
第5試合
【TOWA宮崎株式会社 PRESENTS】
<M-1 JAPAN フェザー級王座決定戦(3分3R 延長あり)>
●河野直次郎(CLIMB GYM/元大和フェザー級王者)
 KO3R2分00秒
◯大翔(WSRフェアテックス荒川)

 純ムエタイを鍛えあげているGYM対決となった第5試合タイトルマッチ。
 1R、ムエタイらしい華やかな蹴りあいに。
 河野は軽妙なステップワークでローキック、大翔は左のミドルを返す。
大翔は左ミドルを連打しつつハイキック、ガードを解いて誘うようなそぶりも見せる余裕見せる。
 対する河野は軽快なフットワークで前に出てプレッシャーを掛ける。

 2R、大翔は巧みにこかし河野のスタミナの消耗を狙う。

 手が良く出るのは河野だが、双方にこれといったクリーンヒット出ぬまま3Rへ。
 3Rで試合が動く。
 ハイキックで攻めて大翔にロープを背負わせる河野を大翔がこかし鋭い前蹴りの3連打を正面から受けた河野がよろける。
 焦りから前に出た河野。
 わずかの隙を見逃さなかった大翔が左肘を打ち込んで河野をKO。
 こかす技術が光った大翔がM-1JAPANフェザー級王座を掴んだ。
 ダウンした河野は意識はあったがドクターの判断で担架で運ばれた。
 
激勝LO MAX鮮烈デビュー戦
<第4試合 M-1 JAPAN ヘビー級(3分3R 延長なし)>
◯LO MAX(BRAVELY GYM/アメリカ)
 判定3-0
●森 謙太(秀心塾)

 九州プロフェッショナルボクシングヘビー級2位の森が117.25kgの英語教師兼ラッパーのLO MAXを迎えうった見ごたえの第4試合。
 1R、いきなりLO MAXの大降り右左フックが森を直撃。重戦車の如く積極的に攻めかかり森からダウンを奪う。
 さらには巨漢からハイキックを畳みかける。
 2Rもフットワークの軽さ変わらず森に圧をかけていくLO MAX。
 森はパンチを警戒してか距離を詰めることが出来ず、辛くもローでスタミナの消耗を狙う。
 プロデビュー戦とは思えない堂々たる戦いぶりで攻めるLO MAX。攻めあぐねる森。
 攻撃は最大の防御とばかりに動いて攻め続けるLO MAX。森がガードも固いLO MAXに勝負に出ることができないまま3R終了。
 これといった決め手こそなかったが、LO MAXが判定で森に圧勝、デビュー戦を白星で飾った。
 
IBUKIフジモンに圧勝1RTKO
◯IBUKI BRAVELY(BRAVELY GYM)
 TKO2R06秒 ※ドクターストップ
●フジモン魂(ナックルズGYM)

 1R互いに激しく首相撲で膝を当てあう。ニュートラルでIBUKIがフジモンに強烈な肘攻撃。
 IBUKIが接近戦を仕掛け肘の連打から攻勢緩めずフジモンにパンチ、膝の猛攻。
 出血しながらも1Rはなんとかしのぎ切ったフジモンだったが2R開始と同時にレフリーストップ、IBUKIのTKO勝ちとなった。

颯太プロ初勝利に嬉し涙
<第2試合 M-1 JAPAN スーパーフェザー級(3分3R 延長なし)>
●YUZUKI BRAVELY(BRAVELY GYM)
 判定2-0
◯颯大(米子ジム)

 1R、早々から前にプレッシャーを掛けて出ていったのはYUZUKIだが、颯太はコンビネーションを打ち込み右のロングフックでYUZUKIからスタンディングダウンを奪う。
 更にロングフックを畳みかけてきた颯太、YUZUKIはゴングに救われる。

 2Rも勢いよく左右のフックを振り回しYUZUKIを追い込む颯太だが後半攻め疲れが見え始めたところにYUZUKIがじわじわと圧をかける。
 3R颯太がロープを背負うシーンが目立つ。YUZUKIがダメージを感じさせず前に出続ける。首相撲で肘を狙うが思うように決めることが出来ないまま3R終了。
 後半のYUZUKIの反撃を振り切って颯太判定勝ち。
 プロ初勝利の颯太嬉し泣き。

 斎藤梅田を瞬殺目も覚めるKO劇
<第1試合 M-1 JAPAN 63kg契約(3分3R 延長なし)>
●梅田光一郎(CLIMB GYM)
 KO1R1分20秒
◯齋藤紘也(WSRフェアテックス三ノ輪)

 計量オーバー減点2でスタミナが危ぶまれた斎藤だったが、試合開始から荒々しい攻撃で梅田を圧倒、斎藤の閃光のような飛び膝蹴りが梅田を貫き、立ち上がったところにとどめの右フックで1RTKO勝利。

亀の井ホテルと温泉芸者
 記者は今年の1月に移住してきた岡山県で、ムエタイ興行の取材を行って以来ムエタイに軽くはまって、取材に行く機会を狙っていたのだが、純ムエタイとの遭遇はなかなか出来ないで、諦めかけた頃にこの大きなイベントから声が掛かった。
 全17試合、フルに撮影を行い、頭の中ではいまだに笛の音がエンドレスで流れていて、正直現在はおなか一杯。
 ただ、大分県別府市の温泉は素晴らしかった。
 記者が宿泊したのは会場のビーコンプラザと別府駅のちょうど中ほどあたりに位置する亀の井ホテルで、大浴場は露天風呂とサウナ付き。
 12月19日はちょうど満月にあたり、月は記者が温泉に浸かったときちょうど頭の上にあった。
 泉質は刺激なくまろやかで湯上りは化粧水をつけなくても肌はしっとりと潤っていた。
 今度いつ大分県に来るご縁があるのかないのかわからないが、今度来るときはせめて2泊は滞在したい。
 翌日の20日、別府駅まで通りを歩いていたら、なんと温泉芸者に遭遇。

立ち姿も上品なこちらの方はひさ乃さんという芸者さんで、この日はテレビ取材のため、マネージャーさんと別府駅に向かう途中だった。
 興味のある方はFacebook⇒糸扇家まどか #まどか塾 で検索くださいとのこと。
 別府温泉、風情ある街、良いお湯、素晴らしいムエタイでした。