[ファイトクラブ]ついにベストバウトをノアに譲った新日本 「助けを求めた」対抗戦は是か非か

[週刊ファイト12月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ついにベストバウトをノアに譲った新日本 「助けを求めた」対抗戦は是か非か
 photo & text by TERUZ
・プロレス大賞候補に鷹木戦 棚橋「しつこく」ドームでUS挑戦
・柴田「1月4日、試合するぞ!以上!」生きるためにリングへ
・プロレス大賞MVP鷹木颯爽と登場 イッテンヨン前哨戦で不覚
・バレットクラブとドタバタ完遂 後藤&YOSHI-HASHIタッグ制覇
・BOSJ決勝でも通常運転SHO乱入 2連覇ヒロムはYOHに制裁託す
・ドーム柴田勝頼の相手は「X」 予定通り5日オスプレイ挑戦
・いよいよ全貌公開 新日vs.ノア対抗戦は12月17日記者会見


■ 新日本プロレス WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr.28
日時:12月15日(水)18:30
会場:東京・両国国技館 観衆3,215人(主催者発表)

 年内ビッグマッチはこれが最後となる。新日本プロレスがタッグ&ジュニア祭典決勝大会を両国国技館で12月15日に開催した。入国規制が継続することで、コロナ明けの開国は感じられないままに年始ダブルドームへ突入していく。カードのマンネリ感や集客苦戦を背負い続けたコロナ禍での2年間を象徴するように、東スポプロレス大賞では年間ベストバウト部門を6年ぶりに他団体に譲った(ノアの2・12潮崎豪vs.武藤敬司が受賞)。かろうじての光であるソールドアウト状態の「ノアとの対抗戦」1・8横浜アリーナ大会についても、団体内・内藤哲也から「助けを求めたようにしか見えない」と突き上げられる始末。新日本プロレスの年末年始戦線を追う。

プロレス大賞候補に鷹木戦 棚橋「しつこく」ドームでUS挑戦

<第4試合>
●チェーズ・オーエンズ
バッドラック・ファレ
タンガ・ロア
タマ・トンガ
 9分25秒 サムソンクラッチ
永田裕志
小島聡
天山広吉
〇棚橋弘至

 東スポプロレス大賞2021での先行経過で興味深かったことのひとつは、ベストバウト部門候補として「鷹木信悟vs.棚橋弘至(7・25東京ドーム)」が挙がったこと。何しろ2020年までオカダ・カズチカがベストバウトを7年連続獲得していたわけである。候補は鷹木の戴冠試合でもある「鷹木vs.オカダ」(6・7大阪城ホール)だと思われた。ところがオカダ戦が外れて、棚橋戦。もちろん試合内容もドームという会場規模もあるだろうが、同カード実現にこぎつけた点を含めても「棚橋弘至ここにあり」である。

 コロナ禍での有観客興行再開時2020年のテレビ朝日『報道ステーション』で棚橋がフューチャーされた。もっともっと「棚橋だからできること」というのを見ていきたい。この日は腰にベルトを巻くポーズをとり、バックステージで「今の俺はとことんしつこくいきます」と力を込めた。

KENTAのビデオメッセージ
「棚橋! いや、タナ。いや、ハシ。ハシの広島大会のあとのコメント、見させてもらったよ。1ヶ所、噛んでたな。ちゃんとしゃべりなさい! それで? 条件を何でも受けるから、この(IWGP USヘビー)ベルトに挑戦させろって? いや~、俺はお前なんかとやるつもり、ないんだよね…と、言いたいところだけど、前回、お前とやったときに、机が突き刺さってできた背中の傷が、いまだに治らねぇんだよ。お前にも同じ思い、してもらわないとな。どうだ? 反則裁定なし、なんでもありのノーDQマッチだったらやってやるよ(ニヤリ)。返事待ってるよ」
 
棚橋のマイクアピール
「トコトン、トコトン、ひとつのことをやってみようと思います。なので、まだ中途半端に終わったUSヘビー、もう1回挑戦します!」
 
棚橋バックステージ
「とことんやってみたいんだよね。NEVER(王者だった時)も、何も試合をやらなかった。USヘビーもアメリカで取って、アメリカに戻る前に取られてしまった。そんなねぇ、ベルトに気持ちを込められないような選手じゃ、IWGP世界ヘビー級だって、届くわけないよ。だからね、今の俺はとことんしつこくいきます。なので、USヘビーに、こだわらせて、(※力を込めて)ください!」

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