[ファイトクラブ]大阪ユニット対抗戦と両国クイーンダム スターダムいざ躍進イヤー締め

[週刊ファイト12月9日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼大阪ユニット対抗戦と両国クイーンダム スターダムいざ躍進イヤー締め
 photo & text by TERUZ
・覚醒キッドとコグマ引き出し スターダム技術部門担うハイスピード
・延期UWFマッチが実現 朱里と小波が格闘スタイルにあくなき挑戦
・感情のベルトならば“勝者”はちゃんみな 愛する中野にトドメ刺せず
・舞華との激闘数え唄に勝ち越した林下 両国で朱里相手にV10戦
・「夢と1千万円」争奪トーナメントでユニット対抗 大阪超女大戦
・本紙1年前考察「育成への確信と大胆な起用」 10周年のゴールとは


■ スターダム TOKYO SUPER WARS~東京超女大戦~
日時:11月27日(土)16:00
会場:東京・国立代々木競技場第二体育館 観衆1119人(コロナ対策限定人数/主催者発表)

 12・29両国クイーンダムで予定される「林下詩美vs.朱里」の王者vs.覇者頂上決戦。その道のりにおいてもスターダム戦線には余念がない。朱里は師弟対決としての小波戦をUWFルールで闘い、林下詩美はライバル舞華の挑戦をメインで受けた。白ベルト王者の中野たむは、前回王座戦のウナギ・サヤカに続くコズエン内対決として白川未奈を挑戦者に迎えた。首都圏に目をやっても12・29両国クイーンダムというビッグマッチを控えているのに、この日は1000人超の動員。大会レポートともに、スターダム10周年という躍進イヤーを検証する。

覚醒キッドとコグマ引き出し スターダム技術部門担うハイスピード

<第5試合/ハイスピード選手権試合>
[挑戦者]
●コグマ
 8分33秒 キッドクラッチ
〇スターライト・キッド
[第21代王者]
※キッドが3度目の防衛に成功

 この記事を書いている直前、12・29両国の告知にキッドが「なんだこのポスター。ハイスピードも作れよ」と噛みついた。なぜ赤白ベルト戦のビジュアルしかないのかと。

 スターダム10周年をヒールターンした黒虎が駆け抜けようとしている。スターライト・キッドがすっかりスターダムの顔の1人となった。試合内容のみならずマイク含めたパフォーマンスまでも突き抜けたキッド。そこにコグマの引き出しが加わる。

 ハイライトは場外戦だろう。リングサイド含むエリアを広いキャンパスに見立てたキッドとコグマは、花道でのアームホイップ含む攻防でファンを引きつける。スターダム技術部門を担った試合で大会の温度もググッと上がり、いわば大会成功への熱をつくった。キッドが勝利すると、入って来たAZMが次期挑戦を要求。しかしリングサイドで見ていた“敗者”コグマが割って入り、大胆にも3WAYに組み替えての“再挑戦”をねじ込む。トンデモ要求なのだが、目にしたばかりのグレードには「それもありだな、やっちゃえ」となってしまうのだ。

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