ヒョードル弟が一本負け!AMC Fight Nights 106

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 11月27日(現地時間)にロシア連邦シクティフカルで『AMC Fight Nights 106: Head of the Komi Republic Cup』が開催された。
 このAMC Fight Nightsは、元々ファイトナイツグローバルとして2010年6月、モスクワ総合格闘技連盟副会長のカミル・ガジエフ、ロシア連邦社会院議員のサンガジ・タルバエフ、元キックボクシング世界王者で政治家のバトゥ・ハシコフが創設したMMA団体であり、2014年、赤字を計上したため、フォーブス2015年版で資産8億ドル(約900億円)の実業家ジヤヴジン・マゴメドフに買収された。2015年にはUFCファイトパスで生中継もされた為、一躍、世界の格闘技ファンに知れ渡った(欧州ではテレビ生中継は以前から)。更にあのエメリヤエンコ・ヒョードルが試合した事で更に注目度が増している。またメジャーになった事で、UFCファイトナイトと混同を避けるため、ユーロ・ファイトナイツと呼ばれるようになり2020年には大会の名称をAMC Fight Nightsと変更した。
 今大会のメインはヒョードル弟ことエメリヤエンコ・アレキサンダーが登場。ブラジルのマルシオ・サントスと対戦した。元々はサントスとヴャチェスラフ・ヴァシレフスキーのミドル級戦が組まれていたのだが、ヴァシレフスキーが欠場。代役として、なんとヘビー級のアレキサンダーが出場となり、ヘビー級戦になってしまったのだった。下馬評はそもそもサントスが階級下という事もありアレキサンダーが圧倒的に有利となっている。しかし試合は下馬評を覆したサントスが一本勝ちするという番狂わせが起こった。まずテイクダウンを奪ったのはアレキサンダーだが、下から足関節狙いで脱出したサントスが逆にマウントポジションを奪い、肩固めを仕掛ける。じわじわと極まっていき遂にアレキサンダーがタップしてサントスが一本勝ちで大物ヒョードル弟に完勝した。

■ AMC Fight Nights 106: Head of the Komi Republic Cup
日時:2021年11月27日(現地時間)
会場:ロシア連邦シクティフカル

<ヘビー級>
○マルシオ・サントス(ブラジル)
 1R 3分58秒 肩固め
●エメリヤエンコ・アレキサンダー(ロシア)

<ウェルター級>
○マキシム・ブトリン(ロシア)
 3R 4分50秒 リアネイキドチョーク
●ウラジミール・ミゴビッチ(ロシア)

<ウェルター級>
○オレグ・コシノフ(ロシア)
 2R 2分04秒 TKO
●アルトゥル・プロニン(ロシア)

<ミドル級>
○シャラプディン・マゴメドフ(ロシア)
 2R 0分13秒 TKO
●ジョエル・ドス・サントス(ブラジル)