11・14RISE大阪 ペットパノムルン世界王者の貫禄原口健飛に判定勝ちもKOは成らず 復活の鈴木真彦、江幡塁を1RKO YA-MAN撃ち合いスタイルで中村寛に激勝


 世界最強の男のオーラはやはり別格だった。
 世界王者ペットパノムルンを迎え討った原口真彦は、目の前に立ちはだかったそのぶ厚い壁を崩すことは出来なかった。
 ペットパノムルンは試合後のマイクで、また日本で試合をしたいとアピール。再来日に期待が持てそうだ。
 セミでは鈴木真彦が起死回生の1RKO勝ちで江幡塁を下した。


■ Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2
日時:2021年11月14日(日)
会場:丸善インテックアリーナ大阪

<第14試合 メインイベント スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)>
○ペットパノムルン・ギャットムーカオ[Petchpanomrung Kiatmookao](タイ/ギャットムーカオジム/GLORYフェザー級(65kg)王者)
 判定0-3 (板坂29-30/大沢28-30/長瀬28-30)
●原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DoA -63kgトーナメント2020優勝、元RISEライト級(63kg)王者)

 ペットパノムルンは冷静な試合運び、無駄のないコンビネーションで終始ペースを掌握し巧妙なファイトスタイルで原口にプレッシャーを掛けていった。

 2R以降からの首相撲からの膝攻撃で原口のスタミナが奪われる。
 結果KOとまではいかなかったが、世界ランカーが貫禄の圧勝判定勝ちを収めた。

[ファイトクラブ]RISE「ROAD TO ペットパノムルン」原口健飛世界王者の牙城崩せず
<第13試合 セミファイナル バンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)>
○鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級(55kg)王者、元WBCムエタイ日本&ホーストカップ日本同級王者)
 1R 1分49秒 KO (右フック)
●江幡 塁(伊原道場/WKBA世界スーパーバンタム級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元新日本バンタム級王者)

 鈴木真彦、会心の勝利と言って良いだろう。
 試合後のマイクも前向きだった。
 「やっぱり鈴木強いなって思ってくれましたか?この間那須川天心選手に負けて色々考えたんですけど、前に歩いていくしかないんで。これからも最強目指して頑張るんで、RISE皆さん引っ張っていきたいんで。みなさん応援してください。」
 本人も言っていたが、悔しさをバネにひたすら練習を重ねた成果が強烈なパンチに結実した。
 明日を夢見るファイターにとって、天心に敗れた過去は既に通り過ぎた。

<第12試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)>
●中村 寛(BK GYM/元DEEP☆KICK -60kg王者)
 判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
○YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISEライト級7位)

 1Rでダウンした中村がそこから驚異のリカバリーを見せ、3RではYA-MANと壮絶にやりあい観客を熱狂させた。
 現在勢いに乗ってきているYA-MANが判定で勝利したが、この試合に関してはこれきりで終わりでなく再戦が見てみたい。

<第11試合 61kg契約 3分3R>
●梅野源治(PHOENIX/BOMライト級王者、元ラジャダムナン同級王者、元WPMF世界&WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者)
 判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
○大雅(チームドラゴン/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)王者、元Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)

<第10試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)>
○海人(TEAM F.O.D/シュートボクシング日本ウェルター級(67.5kg)1位、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者、S-cup 2018 65kgトーナメント優勝、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(70kg)王者)
 判定3-0 (長瀬30-26/板坂30-26/大沢30-26)
●中島将志(新潟誠道館/RISEミドル級6位)

<第9試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)>
●植山征紀(龍生塾ファントム道場/シュートボクシング日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
 3R 負傷判定0-3 (吉田29-30/大沢29-30/小川29-30)
○京谷祐希(山口道場/RISEバンタム級7位)

<第8試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)>
○憂也(魁塾/RISEミドル級2位、元DEEP☆KICK -65kg王者)
 判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
●ねぎ魔神(ネイバーズキックボクシングジム/RISEミドル級9位)
 ねぎ魔人試合にはまたしても負けたが、憂也のありとあらゆるパンチ、キックをすべて受け切って倒れずフルラウンド粘り抜いた根性には憂也も敵ながら天晴と、試合終わってマイクで最後に「ねぎねぎ」と魔人にエールを送った。

<第7試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)>
○中野椋太(誠至会/RISEウェルター級4位、WBCムエタイ日本同級王者)
 2R 2分56秒 KO (パンチ連打)
●蛇鬼将矢(テツジム/NKBウェルター級王者)

<第6試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)>
●麻原将平(パウンドフォーパウンド/RISEライト級4位、元ホーストカップ日本スーパーライト級王者)
 判定0-3 (宮本29-30/板坂29-30/小川29-30)
○山畑雄摩(心将塾/DEEP☆KICK -63kg王者)

<第5試合 フェザー級( 57.5kg) 3分3R(延長1R)>
●宮崎就斗(TARGET/RISEフェザー級5位、DEEP☆KICK -57.5kg王者)
 1R 2分07秒 KO (パンチ連打)
○梅井泰成(TEAM TEPPEN/RISEフェザー級6位)

<第4試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)>
●知花デビット(エイワスポーツジム/RISEバンタム級2位、WMAF世界スーパーバンタム級王者)
 判定0-2 (長瀬29-30/大沢29-29/小川28-30)
○拳剛(誠剛館/RISEバンタム級4位、DEEP☆KICK -55kg王者)

<第3試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)>
●甲斐元太郎(理心塾/NJKFバンタム級暫定王者)
 2R 1分32秒 KO (左ハイキック)
○数島大陸(及川道場)
 急遽参戦したにも関わらず堂々のKO勝ちをやってのけた数島大陸は、花道を歩いてくるところから存在感が異彩を放っていた。
 
<第2試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)>
●田渕神太(拳聖塾/アクセル&ABWバンタム級王者)
 判定0-2 (29-29/29-30/29-30)
○大森隆之介(EX ARES/RISEバンタム級9位)

<第1試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R>
○KING剛[たけし](ROYAL KINGS/MA日本バンタム級王者)
 判定2-0 (30-29/29-29/30-29)
●溜田蒼馬(Crazy Wolf/CMA KAISERバンタム級王者)

取材記事詳細版は週刊ファイト11月25日号に収録します。