[鷹の爪大賞シュート活字年間総括③]アナログ座談会「猪木元気」:ローランド金田 寺内1/2兵衛 マール江畑

[週刊ファイト11月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼鷹の爪大賞シュート活字年間総括③
 アナログ座談会「猪木元気」:ローランド金田 寺内1/2兵衛 マール江畑
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・前田日明・新間寿トークショー!昼間からビール乾杯の寺内と金田
・温故知新!ゲーム世代がプロレスの作り手で必殺技の言葉が形骸化
・ラウンドごとに優劣付ける判定課題露呈もMSGビジネス爆破UFC268
・マカロニ映画『ハチェット無頼』と漢ジェフ・コブ:熱帯魚グラス・ハチェット
・TAM未奈「いつになったら並べるの」中野たむMVP次は白川未奈戦!
・『浪速のアントニオ猪木』連載-[Fightドキュメンタリー劇場]-猫山文楽拳
・最重要反省:マット界ますます外からは気楽に入り難いジャンルの印象
・読書の秋-冬!負のスパイラル連鎖解消リベンジ消費:週刊ファイト購読


※11月9日、広島の尾道からローランド金田さん、群馬の桐生から寺内1/2兵衛さん、自腹で定期購読を続けてくれているオリエンタルビデオや、大会終了後その会場でDVDを販売する「ほっかほっかビデオ」のマール江畑さんが集結する機会があり、ちょうど時期的に「鷹の爪大賞・年間総括」の時期なのでこの1年を振り返っていただいた。

金田 前田日明と新間寿さんのトークショー(トップ画像)がありまして、置いてある椅子を数えたら69脚あり満員の盛況でした。佐山聡先生が公園で練習している田中正吾に声をかけ、新間さんがご馳走したらステーキ3枚ペロリなどの大半は知られている話ではありましたが、いくつかのエピソードは興味深かったです。(長くなるので別の機会に譲り、本稿では割愛させていただく)

今週号の「プロレス爆笑アイランド」に出てくるかも・・・

江畑 今年1年? コロナ禍もあって会場行ったのはみちのくプロレスの『ザ・グレート・サスケ31周年記念大会〜サスケ例大祭〜』とか、(今回の座談会面子とは知古である)戸井ちゃん(克成)の出たシークレットベースの大会とか、数えるほどしかないからなぁ。

寺内 コロナ禍なんで自由にアチコチ行けなかった。金田さんとは昨年末に会う予定だったのに、急激に感染者数が増えだして中止すると連絡受けたから。延期が続いて今回、ようやくなんで・・・。

田中 いや、行った大会に限る必然はないよ。この一年気になったこととか、リアルタイム配信時代なんでTVやネットで見て印象に残った大会や選手、なんでもありなのが「鷹の爪大賞」の特徴やから。

江畑 長く見ている、業界内にいる立場からだとルチャの影響なのかなんなのか、みんなポーズに走っているだろ? あれがなんだかなぁという。今でもやってる人、船木でも鈴木でも、気にはなるけど仕事を除いてプロレスはあまり見に行きたくなくなっている。
あ、今年じゃなくてもう去年になるのか、桜庭和志がやってる寝技だけの大会QUINTETは面白かった。新鮮だったはあるかなぁ。

寺内 我々が直接知る選手の訃報として風間ルミ、保坂秀樹、BADBOY非道の逝去が相次いだことでしょう。


▼アントニオ猪木氏、腸捻転で緊急手術をしていた事を公表

アントニオ猪木氏、腸捻転で緊急手術をしていた事を公表

金田 ボクはやはり、年間総括と聞かれるなら「猪木さんが元気になったこと」、一番はそれに尽きる。そこまで回復してくれたかと。


※上記の3枚は、昭和55年4月、ローランド金田が高校3年時のもの。アントニオ猪木に憧れてレスラーになりたかった高校生は、身体が小さいことで諦めるものの、気持ちだけでも近付きたいとの思いでリングシューズやトランクス、さらには猪木選手の象徴であったNWFヘビー級選手権のベルトを手作りしたという熱狂馬鹿な学生プロレスラーだった。


※トレーニング風景は、今だから時効だが、昭和53年9月15日、倉敷市営体育館で新日本プロレスの生中継があった日。まだ選手が到着しない時間に控え室前で選手が練習で使用するダンベルを振り上げて練習模様を撮影したもの。この夜、猪木とタイガー・ジェット・シンがシングルで対戦。シリーズ最終戦、大阪でのシンvs上田馬之助を数日後に控えた日である。猪木に憧れているにもかかわらず、水色のタイツは、ボブ・バックランドも好きだったため。右は訃報が駆け巡ったマッハ隼人と昭和56年7月24日撮影。


▼井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル 第23回 95年の北朝鮮遠征で予期せぬ出来事

[ファイトクラブ]井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル 第23回 95年の北朝鮮遠征で予期せぬ出来事

補足:金田さんは熱狂的な猪木信者だけでなく、吉田万里子ファンクラブの会長でもあった。1995年の新聞広告に「アントニオ猪木と行く北朝鮮ツアー」が目に留まり、そこに吉田万里子の名前もあったから、これは行くしかないと記者陣や一般からの参加者は新潟から、選手らは名古屋から北朝鮮入り。総勢50名になったという。

▼吉田万里子引退!年配客で新宿Face超満員!デビー・マレンコ正式試合は24年ぶり

吉田万里子引退!年配客で新宿Face超満員!デビー・マレンコ正式試合は24年ぶり

寺内 ユニバが大会に全女のカードを挿入したら、それまで女性客が軸だった全女の会場に男性が増えるようになった。ユニバは母屋を盗られた格好になった。

※上記発言を切っ掛けに、一同は止まらない様々な全女話、生々しい北朝鮮の現場体験話に延々と突入してしまう。
そりゃ北斗-健介、豊田-飯塚、永島オヤジとブルの話は何度聞かされようが面白いんだが、本誌でも活字にしていることなので割愛。ただ、金田さんの高麗ホテルでのエピソードや、外国人に見せるために小学生が隊列を組んで唄を歌いながら通学なのに、実は同じ引率グループがクルクル回って待ち伏せして見せていたとか、綺麗なところだけを見せる「ショーウィンドウ国家」の秘話はまた別の機会でお願いします。いつまでたっても本稿の「年間総括」になりません。

金田 わかりました。まぁあらゆるイベントが中止や縮小されるなかで、コロナは1, 2年では正常に戻らない。新日ですら先が見えない悲観的な1年という総括しかないのでは?

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