[週刊ファイト11月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼独占!独占!KOBEメリケンプロレス BADMAX藤永~入江茂弘戦・全貌
photo & text by 猫山文楽拳
・驚愕のXの登場に会場は興奮のるつぼ
・出オチか!?藤永危うし!場外でもボコボコ!
・愛の鞭「お前がもっといかへんからおもんないねん!」
・完膚なき負け試合なのになぜだか多幸感
・「勝てると思ったんやけど」「入江は和製ベイダーや」
・会場で息子を応援した母に感謝と苦言
・ジュニアのカリスマ金本浩二神戸で健在
■ KOBEメリケンプロレス ハーバーファイト2
日時:11月3日(水・祝) 16:00
会場:兵庫県・神戸ハーバースタジオ
9月、KOBEメリケンプロレスは、今年一大ビッグイベントを中止した。
もともとメリケンプロレスは屋外の興行を主軸に活動をすると宣言、2019年にメリケンパークで6500人の観衆を集めて旗揚げしたが、世は折悪しく新型コロナウィルスが猛烈に勢いを拡大、神戸も緊急事態宣言発令その後延長に伴い、藤永は9月25、26日2日間連続開催を予定していたメリケンパークプロレスフェスの中止を発表した。
11月3日、KOBEメリケンプロレスは2020年12月以来およそ1年ぶりに神戸ハーバースタジオでのプロレス興行を再開した。
この日は、主宰者でありプロレスラーBADMAX藤永51回目の誕生日にあたり、メインイベントはスペシャルマッチとして藤永の対戦相手は当日までシークレットとされた。
驚愕のXの登場に会場は興奮のるつぼ
BADMAX藤永の対戦相手、Xが姿を現した瞬間観客は騒然となった。
無理もない。
この日の3日前にも全日本プロレスでチャンピオンになり、ほうぼうの団体で引っ張りだこ。
いま乗りに乗っている実力派のプロレスラー、入江茂弘選手が神戸ハーバースタジオのリングに、ベルト3本引っ提げ登場して来たのだから。
藤永幸司が、自らの51回目の誕生日にシングルマッチの相手に選んだ相手が入江茂弘というのは、おそらく誰も予想できなかったろう。
なぜ入江を呼んだのか、その驚愕の理由は試合後本人の口から明かされる。
時間いっぱい、ゴングが乾いた音色を響かせて試合開始。
がっちりと組み打ち力比べで意地を見せる藤永。
入江の背中を蹴撃、得意の場外戦へと誘い込むまでは順調なすべり出しに思われた。
出オチか!?藤永危うし!場外でもボコボコ!
得意の場外戦とは言うものの過去に藤永が場外でイニシアチブを握っているのはリングから降りて5秒ほどで、その後は大抵引きずりまわされている。