長かったメキシコCMLLツアーもこれが最終戦。最後の大会は12日、アレナグアダラハラの火曜定期戦がその舞台となった。
新ドロップキッカーズを待ち構えていたのはシルエタ&ジュビア&ナウチカ。シルエタは女子版グランプリの決勝を藤本と争い、その覇者となった。藤本との因縁はそれ以来続いており、この日もまた入場してきた藤本とにらみ合い。そしてリングサイドにいた日本人カメラマンをも足蹴にするなど、完全に意識的な動きを見せる。
この日も日本対メキシコ対抗戦と銘打たれたが、ここに来て日本人選手にもメキシコ軍に負けないほどの声援が飛んでいた。CMLL参戦からちょうど2週間、これが8戦目の戦いでファンは完全に新ドロップキッカーズを認知している。キャプテンは藤本とシルエタ。
1本目、メキシコ軍は藤本、つくし、向後と代わる代わる3人で攻撃を仕掛けていく。藤本がエプロンからのプランチャでナウチカの動きを止めたが、その間にリング上ではシルエタがつくし、ジュビアが向後を仕留めて、まずは1本目、メキシコ軍が先取した。
2本目、つくしがティヘラでシルエタを投げると、その間に藤本と向後がジュビアとナウチカにダブルのドロップキック。そしてメキシコでおなじみとなったお参りのポーズを見せる。メキシコのファンからはは大歓声が起こった。続いて、3人はジュビアにエスカレーターキックを狙うがこれは向後の背中を蹴ったところで藤本がバランスを崩して未遂に。それでも藤本&向後のダブルドロップキックからつくしが低空の顔面キック。そして向後が弓矢固めに捕らえたところにつくしがフットスタンプと連携を見せる。そしてつくし&向後がダブルのマヒストラルを決めている間に、藤本がシルエタをたいようちゃんボムで抑え、1対1のイーブンに持ち込んだ。
3本目、つくしがシルエタにアームホイップからティヘラ、藤本もジュビアにコルバタを見せると、向後が振り返り式のボディアタックをナウチカへ。そして、藤本&つくしがダブルのウラカンラナをシルエタとジュビアに決める。怒りのシルエタ、ジュビアは藤本を捕まえるが、それぞれドロップキックが誤爆し、2度とも同士討ちに。これにはシルエタとジュビア、それぞれが怒りを見せて小競り合いに。ナウチカが止めに入るも、そのスキを付いて、つくしがジュビア、藤本がシルエタを丸めこんで決勝フォール。最後は日本陣営の勝利という結果でツアーを締めくくることができた。
「終わりよければすべてよし、勝ちましたー!ビバハポンだけど、ビバメヒコ!」(藤本)「3人の絆ができましたね。日本で試合するのが楽しみになりましたね」(つくし)「私たちのほうが声援、大きかったですよね。よかったです、私も一瞬、幻聴かなって思ったんですけど、ああ、自分たちのほうが大きいんだなって思いました」(向後)とコメントでも最後は勝って締めくくったことで、それぞれ笑顔があふれる。そして、3人は「グラシアス、メヒコー!(メキシコ、ありがとう)」と感謝の言葉でツアーを総括した。
これにて全日程が終了。メキシコで得たものをこれから日本でどのように発揮するか。帰国後の3選手の活躍を楽しみに待ちたい。
■10月12日 アレナグアダラハラ
<日本対メキシコ対抗戦>
○藤本つかさ&つくし&向後桃
(2-1)
●ダーク・シルエタ&ジュビア&ナウチカ
10月10日 メキシコ滞在13日目
女子版グランプリが終わって束の間の休息も終了。この日からまた3連戦が始まる。まずは先陣を切って日曜のアレナメヒコ大会。今ツアーで3選手はアレナメヒコ大会を3度にわたり、経験することができた。
試合が始まる前には二手に分かれての撮影。藤本は日本人ルチャドールであるOKUMURAとの対談。また、つくし&向後はメキシコシティ有数の大公園であるチャプルテペック公園へ。藤本は9年前、初めてメキシコの地へ訪れた時も、OKUMURAと交流しており、それ以来の再会。女子版グランプリの裏エピソードにはじまり、藤本が感じたCMLLのメジャー感やOKUMURAから見た日本人3選手など、幅広い対談となった。
この模様はCMLL遠征特集号にて。チャプルテペック公園では私服姿のつくしや向後のプライベートショットが満載。こちらも発売をお楽しみに!その後、アレナメヒコ大会へ出場したあと、3選手はメキシコ人の友人宅でタコスパーティー。藤本は「やっと、ちゃんとタコス食べられました」と超満足。次々と出てくる家庭のメキシコ料理を食べることができて、メキシコ料理のおいしさに気づいた3人でした。
10月11日 メキシコ滞在14日目
ついにこの日でメキシコ滞在14日が経過。すっかり時差ボケも取れた感じの3選手ではあるが、この日も朝から撮影と、試合前から仕事開始。この日はペンション周辺での撮影となり、一人づつの撮影に。「つっか
さん、筋肉すごいですねー」とつくしは藤本の腕周りの太さに突っ込み。「コスチュームを着たらあんまり目立たないんだけどなー」と藤本。ノースリーブでの撮影も多かったので、ぜひ仕上がりを写真集で見てください!
そして、撮影終了後は急いで近くの大型スーパーで買い物。この買い物時間も15分くらいしかなく、急いで店内を見て回り、慌てて買い物をする。大げさな話ではなく、試合、取材、撮影、メディア出演、練習…と続くため、ゆっくりしている時間がほとんど取れなかったのが実情だ。その分、本当に濃密な時間を過ごしていることは間違いなく、メキシコでの3人の認知度も本当に上がった。街で声を掛けられる頻度も増える度にそれを実感する。
買い物を終えた後、今度はCMLL事務所でのあいさつ。翌日からはグアダラハラ地区へ移動するため、CMLLスタッフやお世話になった方へ挨拶できるのはこの時間しかない。忙しいさなか、ルテロ社長をはじめ、スタッフの方々とあいさつができて、3人も「また必ずメキシコへ来ます」と約束していた。そしてもう一つ、アレナメヒコ付近で開いているベビーフェースさんのチャーハン店にもごあいさつ。ベビーさん、つくしを見るなり「オー!チャパリータ!」と完全に“チャパリータ”として認識されている。ベビーさんのチャーハンにもしばしの別れを告げた3選手はバスでアレナプエブラへと移動。そして試合を終えると、再びバスで深夜、メキシコシティへ戻り、3時間ほどの睡眠で今度は飛行機でグアダラハラへと出発のハードなスケジュール。女子版グランプリが終わってもまだまだツアーは盛りだくさんの行程となっており、日本の女子プロレスを広めるために3人はまだまだ頑張ります!
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