『Girls Bravo 2』風間ルミさんへ10カウント!  キューティー鈴木杯優勝はマドレーヌ!!

 風間ルミさんの訃報から一夜明けた9・23新宿FACE。『日本骨髄バンクチャリティ CHAKURIKI 12 〜Girls Bravo 2〜』のリングで、女子格闘技と女子プロレスのボーダーレスな先駆者への10カウントが献げられた。

 第1回キューティー鈴木杯トーナメント開始前、リングに立ったキューティー鈴木GMは、ジャパン女子プロレスでのデビュー前からの先輩である風間ルミさんとの想い出を語り、その恩返しとして女子プロレスと女子格闘技のさらなる発展に尽力する事を誓った。そして10カウントが鳴り響く中、風間さんの写真を手にしたキューティー鈴木GMを中心に黙祷が献げられた。


収益の一部が骨髄バンクへ贈呈された

 この日はかつて風間ルミさんも行った、女子プロレスラーvs.キックボクサーの異種格闘技戦が2試合マッチメーク。
 ミネルヴァライトフライ級2位というトップランカー真美に対したのは、バンビの代役として1週間前に急遽出場を決めた松本都。

プロレスの試合では見せた事のない緊張した面持ちでリングインした松本都は、ファーストコンタクトで強烈なローキックの洗礼を浴びていきなり劣勢に。

 スタンドでの攻防が無理と見た松本都はアリ戦の猪木を思わせる寝そべりの体制から必死の抵抗を見せるも防戦一方。脚をからめて転ばせ、背中へ得意のかかと落としを見舞う最大の見せ場も作ったが、真美のラッシュに危険と判断した和田良覚レフェリーが試合を止め、無念のTKO負けとなった。

 セミファイナルは、NJKFアトム級の亜美に、総合格闘技の経験もあるベテランオールラウンダー佐藤綾子が挑む一戦。総合のグローブを着けた佐藤綾子は、完全に格闘家モードで亜美の打撃に対応。

 再三キックをキャッチしてグラウンドに持ち込むも亜美は必死にロープへ逃れ、一進一退の攻防で最終3Rへ。ここで亜美の打撃に対し場外へ逃れた佐藤綾子が
「来いよ! 」
と挑発。誘いに乗った亜美が場外で乱闘を仕掛けると、何と佐藤綾子は持参したプレートで殴る暴挙に。

 亜美も反撃して揉み合いとなり、20カウントで両者リングアウトとなった。
 収まらない佐藤綾子は、
「ディアナのリングでもどこででもやってやるよ! 」
 とエキサイト、キューティー鈴木GMが
「私も続きが見たいので、次回興行で! 」
 と、速くも再戦が決定した。

 そして本興行の目玉である『第1回キューティー鈴木杯トーナメント』は、マドレーヌと杏ちゃむが準決勝を突破、メインイベントの決勝へ駒を進めた。肩を痛めており、奇襲で早期決着を狙った杏ちゃむに対し、
「柄にもなくオラついた」
 というマドレーヌが猛然と反撃。


「痛いのはこっちだね」
 と、確認しながらテーピングされた肩を捻り、打撃を叩き込む。最期は胴締めチョークスリーパーで杏ちゃむの執念を断ち切った。

 総合格闘技とプロレスのボーダーレスな選手として、それぞれのファンを越境させたいと今後の目標を語ったマドレーヌ。
「格闘技とプロレスを分けて考えた事がない」
 というアントニオ猪木の意志を継いだチャクリキと、プロレスにシュートボクシングの本格的打撃を持ち込んだパイオニア、風間ルミさんへの恩返しを願うキューティー鈴木さんによる〜Girls Bravo 2〜のメインを締めるに相応しい優勝だった。

大会の模様は、後日チャクリキYoutubeプレミアムにて配信予定。

■ 日本骨髄バンクチャリティ CHAKURIKI 12 〜Girls Bravo 2〜
日時:9月23日(木祝)  開始13:30
会場:東京・新宿FACE
観衆:未発表

<メインイベント 第1回キューティー鈴木杯トーナメント決勝 60分1本勝負>
第1試合の勝者
○マドレーヌ(ワールド女子プロレスディアナ)
9分27秒 胴締めチョークスリーパー
●杏ちゃむ(RIP)
第2試合の勝者

<第6試合 異種格闘技戦 2分3R(延長・判定無し)>
△亜美(OGUNI-GYM)
3R 1分23秒 両者リングアウト
△佐藤綾子(ワールド女子プロレスディアナ)

<第5試合 異種格闘技戦 2分3R(延長・判定無し)>
○真美(TeamImmortal)
2R 1分23秒 TKO
●松本都(フリー)

<第4試合 キックボクシングエキシビションマッチ 2分2R>
△寺西美緒(GET OVER WOMEN’S)
ドロー
△パインメーカー☆ウエダマオ(UBF)
※あんなざん負傷欠場で寺西美緒とのエキシビションマッチに変更

<第3試合 第1回キューティー鈴木杯トーナメント準決勝 30分1本勝負>
○杏ちゃむ(RIP)
7分18秒 スクールボーイ
●デボラK

<第2試合 第1回キューティー鈴木杯トーナメント準決勝 30分1本勝負>
○マドレーヌ(ワールド女子プロレスディアナ)
7分24秒 進垣直伝バタバタアームロック(仮)
●櫻井祐子(アクトレスガールズColor’s)

<第1試合志築杏里プロファイトデビュー戦10分1本勝負>
●志築杏里
5分32秒 アームロック
○藍川はるか

※全カード詳報は電子書籍版『週刊ファイト』10月7日号に掲載


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