9・19『NJKF 2021 3rd』後楽園大会ダブルメイン 鈴木翔也・健太インタビュー

 
『NJKF 2021 3rd』(9月19日、東京・後楽園ホール)ダブルメインⅠでは鈴木翔也(OGUNI/NJKFライト級王者)と健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)によるWBCムエタイライト級挑戦者決定戦(3分3R)が行われる。
 遂に100戦目となる健太に対し、翔也も44戦目と両者とものベテラン対決。この試合の先に翔也は昨年敗れた永澤サムエル聖光へのリベンジを見据え、健太はウェルターに続くWBCムエタイ2階級制覇を狙う。
 健太がメモリアルマッチを勝利で飾るのか、あるいは翔也がレジェンド超えを果たすのか。


 鈴木翔也「キャリアが変わる大一番。偉大な健太選手に勝ちたい」
――今回は遂に100戦到達となる強敵・健太選手との一戦を迎えます。
鈴木 そうですね、久しぶりに大一番というか。僕は20歳の時にデビューして、健太選手がその年にチャンピオンになっていたので、僕がデビューした時からチャンピオンを張ってる選手なんです。
 同い年ですけど大先輩というか、そういう見方をしてしまいますよね。
――フェザー級での試合もあった翔也選手に対し、健太選手は70㎏での王者時代もありましたから、まさかここで試合が実現するとはという感じです。
鈴木 さすがにライト級まで落としてくると来ると思ってなかったです(笑)。でもスーパーライト、63.5ぐらいまで来た時点で来るのかな?というのはちょっとありました。いや、でもいいですよ。
――最近の健太選手はどうご覧になっていますか?
鈴木 ライト級に落としてきて、でもライト級でやってる選手もトップどころの選手なので、いい試合はしてますけど戦績が振るわなかったりもしてますよね。
なので、やっぱり大きい体・大きい階級の人たちとやってる時とまたスピード感だったり違うんだろうな、
みたいなのがあります。でも老獪な感じは出てきてると思います。
――そんな健太選手を相手にどう戦いますか?
鈴木 全部できて、どこが弱点、何ができないということもないので、ただ強いて言うならやっぱり5Rで強いみたいなイメージはあって、逆に1Rからフルスロットルで動いている場面をあまり見たことがないので、今回は短いラウンドをしっかり動き切って勝ちたいと思っています。
――ここで健太選手を降して、再びWBC王座に挑むチャンスを得ると。
鈴木 そうですね、僕はWBCのチャンピオンより健太選手は強いと思ってます。それぐらいの手練れだと思っているので、ここを越えたらファイターとしても一皮剥けるんじゃないかなって。
ここを越える・越えないで僕のキャリアの充実具合というか、すごく大きいものになるか、一歩後退するかっていうところの試合だと思います。
――最初に大一番と言われた意味が分かりました。
鈴木 すごく強い選手ですし、偉大な選手ですけど僕も20歳でデビューして13~14年やってきているので、当時からトップだった選手に勝てないってなると、いま勝てなきゃ……っていう感じにはなってくると思います。僕もようやくトップどころのファイターとやれるようになってきて、 ここから何年かが 一番充実した時期になるんじゃないかなって。
全然老いは感じてないし、今がピーク、全盛期に入り掛けてるんじゃないかと思います。
――同世代の選手たちも少なくなってきましたね。
鈴木 ほとんどいないですよね。たくさん負けましたけど、負けた選手もみんないなくなってきてるので。
――ですが、その敗北を成長の糧としてきたところがあると思います。大一番へ向け、最後に改めての意気込み、ご覧になる方たちへのメッセージをお願いします。
鈴木 今回対戦相手が健太選手ということもあって、結構周りから声を掛けられて、周囲の期待を感じることもすごくあって、僕としても大一番だと思ってます。今回勝ってスパパンとチャンピオンも倒してっていう風に考えているので、今回は短いラウンドですけど、タイトルマッチぐらいの気持ちで、2021年の大一番として挑みたいと思っているので、
充実した3Rを楽しんで頂きたいです。


 健太「メモリアルマッチを白星で飾って、今後に期待を抱かせる勝利にしたい」
――試合がもう間近に迫ってきましたが、調子はいかがですか?
健太 自分の体調はいつも通り順調なんですけど、ジムが遂にコロナに巻き込まれて大変になってしまいました。
 8月23日に発熱者が出まして、そこから2週間ジムを閉めて、新規感染者は確認されなかったので先日営業を再開しました。
――試合へ向け追い込まないといけない時期と重なり大変でしたね。
健太 コロナが早く落ち着いてもらいたいです。でもなかなか逆境ですけど、みんな大変ですから。
――そんな中ではありますが、健太選手は節目となる100戦目を迎えます。
健太 こういう状況なので、100戦目とかいう感じは全くないですね(苦笑)。でもこんなコロナ禍でも試合ができることが逆にありがたいですし、こんな中でも来てくださったお客さんのためにもいい試合をしたいです。
――どんどん階級を下げてきて今回はライト級での一戦ですが、戦ってきての手応えはいかがですか?
健太 相変わらずちょっと使い余してる感がありますね。自分の全て、スタミナを使い切れず、もどかしさがあったりします。今回は特に3Rなので、今回こそ最初からガンガン行
きたいです。前の方が出し切っていた感があったので出し切りたいです。
――たしかに敗戦でも余力を残してしまっている試合が見受けられます。
健太 そうなんですよ、なんか疲れ切る前にっていうのがあるので、今回は最初からもっと飛ばしていこうかなと思います。
――そういった中で今回は鈴木翔也選手が対戦相手となります。
健太 何度か一緒に食事をしたりもあったし、体重が違うからまさか試合をやるとは思っていなかったので面白いですね。
――選手としての印象をお願いします。
健太 翔也さんはキャリアの中で最近がいい気がします。ベテランの味が出てきて、ボロボロになりながらも最後の最後で逆転して自分の展開に持っていくっていう、ベテランな
らではの味が出てるなっていう印象です。
――ですが、そこを出させずに勝つ?
健太 そうですね、同い年だしベテラン対決ですよね。翔也さんはいろいろあっても最後自分のペース・展開に持っていくのが上手い選手なので、試合巧者対決ですね。
――今回勝てばタイトルマッチとなり、ウェルターに続くWBCムエタイ日本王座の2階級制覇が見えてきます。
健太 もう1回階級を落として獲って、それをまた足掛かりにいろいろチャンスを組んでもらえればと思ってますので、今回は落とせないです。
――偉業の100戦到達ですが、ここで止まらずまだまだ先を見ていますね。
健太 本当に1試合1試合の積み重ねですし、100戦目が何だって言われてもただの数字です。別に95戦目でも85戦目でも同じ1戦ですし、ただの数字ですね、100戦は。これだけやれたってことに関して、今までチケットを買ってくれたお客さん、応援してくれた方々には感謝ですけど、まだまだ、別に「切りのいいところで」っていうのは何もないので、普通に勝って、これは通過点として100勝を目指してやっていきます。
――それでは改めての意気込み、ご覧になる方たちへのメッセージを最後にお願いします。
健太 今「ただの数字だ」って言ったばかりですけど、100戦目のメモリアルマッチなので(笑)、ここは綺麗に白星で飾って、“まだまだこれから頑張っていけるな”っていう期待を抱かせる勝利にしたいと思ってますので、こんなコロナ禍ですがよろしくお願いします。

■ 『NJKF 2021 3rd』
日時:2021年9月19日(日)
会場:東京・後楽園ホール OPEN 16:45 START 17:30

料金
SRS席:前売 22,000円 / 当日 22,500円 完売
RS席:前売 16,000円 / 当日 16,500円 残僅か
S席:前売 11,000円 / 当日 11,500円
A席:前売 8,000円 / 当日 8,500円
B席:前売 5,000円 / 当日 5,500円 完売
チケット取り扱い
楽天チケット:https://ticket.rakuten.co.jp/
チケットぴあ:https://t.pia.jp
後楽園ホール:03-5800-9999 (営業時間:10:00〜19:00)
NJKF事務局:TEL 046-205-9350
出場選手所属ジム:各自、お問い合わせください!
お問い合わせ
ニュージャパンキックボクシング連盟 事務局 
TEL 046-205-9350
FAX 046-210-3083
E-Mail:njkf2019@gmail.com