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2015年2月28日にカリフォルニア州ロサンゼルスで『UFC 184 – Rousey vs. Zingano』が開催された。
メインイベントにロンダ・ラウジーとキャット・ジンガーノの全勝同士による女子バンタム級タイトルマッチ。王者ロンダは前回、アレクシス・デイビスを袈裟固めで抑えつつ顔面へパンチを浴びせ1ラウンド16秒で完勝した。一方、ジンガーノも半数以上がKO勝利という強打の持ち主。膝の負傷から1年半ぶりに復帰した前回の試合では、アマンダ・ヌニーズに投げ技からのパウンド畳み掛けで勝利し、復活を印象づけた。
試合は、なんとラウジーの秒殺一本勝ち。試合開始すぐに飛び膝でジンガーノが飛び込んでいき投げをうつも、揉み合ってラウジーが上になり、腕を掴んでアームバー。わずか14秒の一本勝ちで王座防衛を果たした。
また、元ボクシング世界チャンピオンのホーリー・ホルムがUFCデビューを飾る女子バンタム級戦も放送。ホルムは、複数の団体で王座に輝いた元ボクサーで、総合格闘技転向後も7戦全勝を誇る。FC181で、全勝だったアシュリー・エバンス=スミスを破ったラケル・ペニントンと対戦した。
試合はホルムが得意のスタンドでポイントを奪い判定勝ち。しかし、期待された圧倒的な打撃で豪快KOではなかったので、それは次回にお預けという感じだ。
アンダーカードには日本では注目マッチの頸椎ヘルニアの治療で2012年のUFCJAPAN以来休養に入っていた山本“KID”徳郁の3年ぶりの復活戦が組まれた。英語版含めてタトゥー(刺青)のことは禁止用語のようだったが、試合は、最初に山本、次にローマン・サラザールの目に指が入り、なんと3度目、山本の指が対戦相手に入ってアイポークによりノーコンテストとなってしまった。
また、会場がロスアンゼルスという事もあったのか、ミッキー・ロークなど大物俳優が多数来場したほか、あの現WWE世界ヘビー級王者で元UFCヘビー級王者、ブロック・レスナーも会場に姿を見せていた。週刊マット界舞台裏では、ここのところ毎週ネタばれ注意の『レッスルマニア』におけるケツ論議を掲載している。
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■ UFC 184 – Rousey vs. Zingano
日時:2015年2月28日
場所:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス
<女子バンタム級タイトルマッチ>
○ロンダ・ラウジー(王者)
1R 0分14秒、ストレートアームバー
●キャット・ジンガーノ(挑戦者)
<女子バンタム級>
○ホリー・ホルム
判定 2-1
●ラケル・ペニントン
<ウェルター級>
○ジェイク・エレンバーガー
2R 4分20秒 ノースサウスチョーク
●ジョシュ・コスチェック
<ウェルター級>
○アラン・ジョウバン
1R 2分19秒 TKO
●リチャード・ウォルシュ
<ライト級>
○トニー・ファーガソン(米国)
1R 2分37秒 リアネイキドチョーク
●グレイソン・チバウ(ブラジル)
プレミアムカード
<ミドル級>
○ホアン“ジュカォン”カルネイロ
1R 1分40秒 リアネイキドチョーク
●マーク・ムニョス
<バンタム級>
-ローマン・サラザール
ノーコンテスト
-山本“KID”徳郁
<ウェルター級>
○ティム・ミーンズ
1R 2分17秒 TKO
●ディエゴ・リマ
<ヘビー級>
○デリック・ルイス
2R 3分18秒
●ルアン・ポッツ
<ライト級>
○ヴァウミール・ラザロ (ブラジル)
判定 2-1
●ジェイムズ・クラウス (米国)
<フェザー級>
○マシオ・フレン
判定 2-1
●アレキサンンダー・トーレス
ジェフ・モンソン連勝『Octagon Fighting Sensation 3: Time of Champions』
2015年2月28日にロシア・ヤロスラヴリで『Octagon Fighting Sensation 3: Time of Champions』が開催された。この大会はロシアのローカル大会だが、メインイベントには、あのジェフ・モンソンが登場した。
UFCからPRIDEまで世界中で活躍したジェフ・モンソンだが、今年44歳という年齢もあり、衰えてはいる。しかし、最悪の6連敗を脱した後は、白星も戻り、現在は3連勝中だ。対戦相手はロシアの大会で活躍するウズベキスタン人ファイター、アレキサンダー・ストリャロフだ。試合は、自分よりはるかに大きい、ストリャロフを相手にテイクダウンに苦しむものの、最後はモンソンが3Rにテイクダウンに成功するとノースサウスチョークで一本勝ち。これで2週間で2連続ノースサウスチョークで一本勝ちという快挙を成し遂げ、完全に復活という感じだ。
■ Octagon Fighting Sensation 3: Time of Champions
日時:2015年2月28日
場所:ロシア・ヤロスラヴリ
<メインイベント ヘビー級>
○ジェフ・モンソン
3R ノースサウスチョーク
●アレキサンダー・ストリャロフ
電子書籍版はマット界舞台裏3月12日号巌流島旗揚げ世Ⅳ虎惡斗奈落新日ノアDEEP豊登肖像ZERO1船木鈴木に掲載されました。
今大会の見どころを稲垣收WOWOW実況解説が徹底的に解説!
マット界舞台裏3月5日号スターダム世Ⅳ虎惡斗ノアX東京マラソンIGF猪木72歳UFCロンダKID
▼UFC184展望:総合10戦全勝の女王ロンダvs.9戦全勝キャット by 稲垣 收
・2人の“全勝・完全決着女”が背負う悲しい過去
・父を失ったロンダ、夫を失ったキャット~共通した自殺の傷跡
・地獄を乗り越えて神の子・山本”KID”徳郁が3年ぶりに戦線復帰
・KIDの相手は金メダリストのチームメート ローマン・サラザール