以前、とあるベテランプロレスラーに、率直に聞いたことがあった。
「リングに上がろうとする直前に手を合わせるとき、何を思うのですか?」
その人は言った。
「生きて帰って来れますようにに決まってるだろ!」
プロレスラーのプラム麻里子さんが、1997年8月16日に試合中の事故により亡くなられ24年が経過した。
今年も彼女のこと、事故のことを風化させまいとする選手らが想いを形に追悼興行を開催した。
おはピコ!
喉の調子、少し良くなってきました😊
歌えなくてもお喋りは出来るかな?
24年前の8.15
プラムさんとタッグを組ませて頂いた。
あの日までにあった何気ない会話、気に止めなかったシグナル
プラムさんが身を持って教えてくれた大切な事を伝えていきたい。#PUREJ pic.twitter.com/7oJtkZs9Lv— コマンドボリショイ (@piko3purej) August 13, 2021
プラム麻里子選手は事故当時当時29歳、存命であれば53歳。
記者はプロレスを撮る前は、古典芸能の役者にカメラを向けていた。
芝居の舞台に立つ人々もまた、出の直前に、必ず舞台袖で手を合わせる。
ある役者は芝居中舞台の上で大動脈瘤破裂した状態で演じきって、舞台袖に引っ込むやいなや倒れて病院へ。
手術は成功し、一時はベッドの上で笑顔を見せ復帰を語るほど快方の兆しを見せるもその後様態が急変んし還らぬ人となった。
聞けば、師匠の本番中弟子が舞台下に待機する理由は、師匠が舞台上でこと切れたとき即時交代し芝居を続行するためと聞いた。
ともすると忘れがちなことだが、どんなにしっかりと体を鍛えていたとしても、不測の事故が起きるときには起こってしまう。
プロレスを見るとき、プロレスラーと向き合うとき、命の重みを忘れるべきではない。
そのことを、プラムさんは身を以て示してくれた。
とても悲しい出来事だが決して風化させてはならない。
御霊よ降りて 汚れをきよめ
尊とうとき救いに 入らしめ給え
代々にいます 御霊の神よ
今しもこの身に 満ちさせ給え
(讃美歌499番・御霊よ降りてからの引用)
傷みと共に忘れてはならない人の死がある。
リングの上で身を削り命の輝き燃やすプロレスラー達のプレイから、私たちは明日を生きる希望をもらって、きょうも生きている。
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