「俺より先に逝きやがって」邪道大仁田の愛弟子プロレスラー保坂秀樹さん逝去


 訃報を重ねて書くにあたり。
 故人の功績を偲び死を悼む言葉を書くことなりと心得て、記者はプロレスラー保坂秀樹さん(49)の死に、謹んで哀悼を表したい。
 プロレスラーの保坂秀樹さん(49)が、2日午前3時32分、肝臓がんで亡くなった。
 師匠であった大仁田厚(63)は、
「俺より先に逝きやがってバカヤロー! 保坂選手は本当にいいパートナーだった。闘病生活をしていて、たまに電話で話していた。1ヵ月ほど前に入院して手術を受けたと聞いたけど、それから連絡はなかった」と、愛弟子の死を悼むコメントを発表した。
 大腸がんと肝臓がんを患い闘病生活を送っていた。
 1日まで意識はあったが、容態が急変したという。

 保坂さんは高校生の時アマチュアレスリングでインターハイなどに出場、高校卒業後、サブミッション・アーツ・レスリングで格闘技の修行を経て1991年8月7日WING★ING後楽園ホール大会で初マットを踏み、PWCでプロレスデビューを果たし、FMWに移籍した。
 フリーになってからも、全日本プロレス、ZERO1など様々な団体で活躍、近年では、大仁田のパートナーとして電流爆破マッチにレギュラー参戦し、メインイベンターとして活躍を続けていた。
 
 最後の舞台は、大日本プロレス大阪・すみのえ舞昆ホール大会だった。

 記者は新宿眼科画廊でプロレスの写真展を開催するにあたり、新木場1st.RINGの控室に保坂選手を訪ねたことがあった。
 その際、展示を終了したら作品を渡したいと願い出、保坂選手も「楽しみにしています」と快諾されたがその後病を得た保坂さんとプロレス会場で対面すること、叶わず。
 記者は約束を果たすことが叶わなかった。
 ご自身が苦しい闘病生活を送っていたにもかかわらず、こちらの心を気遣って労りの言葉をかけてくださる人だった。
 あのときの、控室でのご家族に囲まれた保坂さんの笑顔が忘れられない。
 謹んでご冥福をお祈り致します。
 もう1度リングの上で闘うあなたの姿を撮りたかった。


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