7・25 千葉キックボクシング興行出場主要選手インタビュー!

若原聖インタビュー

——今回の千葉キック興行、メインイベントの大抜擢となりました。

それを知ってから凄いプレッシャーがあります。

——心苦しい?

いえ、試合が始まったら、余計なことは考えずに戦いに集中するのみなので大丈夫です。ただ、メインを任せていただいたことに対する責任感は忘れずに頑張ります。

——そんな聖選手の来歴をお聞かせください。

子供の頃は、メチャ泣き虫でビビりの臆病だったそうです。それがあったから、母が武道の礼節を学ばせたいというのもあわせて3歳から極真空手を始めました。

——3歳からの入門とは極端に早いですが、最初から道場に馴染めるものでしょうか?

最初は、とにかく嫌でした。師範が怖くて、痛いのが嫌で、無理やり連れていかれたイメージです。けど、物心ついた頃には、そんなこともなくなって、道場通いが普通の日常になっていました。

——試合にはいつ頃から出られていたのでしょう?

5歳くらいからです。

——数々の入賞歴がおありだと思いますが、印象深いものは?

自分の師匠である田中規順師範が主催した国際大会で優勝したことです。中2の時、
トーナメントで1日5回戦いました。

——キックボクシングに転向するのは?

中1からマスターズピットに通い始めました。

——空手と両方の草鞋だった時代があるわけですね。キックを始めた理由は?

昔からブアカーオや魔裟斗の活躍するK-1が好きで動画をずっと見て憧れていたのと、華やかな大きな舞台に立ちたいという思いがあって、それを母が汲んでくれた形です。

——空手世界王者でありながらのキックは、いかがでしたか?

ウキウキでやっていたのですが、最初に出場したアマ試合でボコボコにされて負けて「キックって難しいな」と壁に当たりました。弟は、アマキックでWBCジュニア日本王者になりましたが、僕はジュニア(中学生以下)のアマキックではタイトルを獲っていないので、そこにはコンプレックスがあります。

——聖選手のプロとしての目標は?

やはり大きなイベントで注目されたいというのがあるので、輝いているリングに上がりたいです。

——そんな中、メインに登場するナカムランチャイ・ケンタ戦、どういう試合になるでしょう?

今回は、ガンガンいきます!

——これまでそうではなかった?

今までは、慎重に勝ちにいくスタイルで、試合内容のことなど考えていませんでした。ですが、今回はメインとして結果はもちろん、見ていただいた方の印象に残る試合をします。

——対戦相手のナカムランチャイ選手については?

特に印象はありません。今回、相手のことは一切気にせずに「自分がどれだけいくか」のみに集中します。

——具体的にはどんな戦い方を見せてくれるのでしょう?

パンチで勝負にいきたいなと。足技に自信があるので、一撃で効かせるキックを交えながらダメージを与えてパンチで決めます。

——今回の試合会場、ガーデンシティ千葉は、極真時代の師匠、田中師範が昨年急逝された際、「お別れの会」の会場だったとの奇縁があると聞いております。

はい、師範がしっかりと見てくれているので、気合十分で臨みます!

——最後に締めの意気込みを。

今回は、自分と弟の興行だと思っています。兄弟揃って最高の試合と勝利を見せて、コロナで大変な中、会場に来ていただいた方々の心を揺さぶらせます!

リングネーム(ふりがな):若原 聖(わかはら つばさ)
所属:マスターズピット/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:2003年12月30日
出身地:千葉県千葉市
身長:174cm
戦型:オーソドックス
戦績:4戦2勝2敗


ナカムランチャイ・ケンタ、インタビュー

——今回、この試合が千葉キック興行のメインイベントとなりました。

はいっ、日暮(良太郎 team AKATSUKI)代表にそう申し渡されまして、これは大チャンスだなと試合を受けさせていただきました! 最近、負けているので、ここは自分から積極的にイってKO勝ちします!

——逆のこの最近の試合は、消極的でイケていなかった?

そうですね。僕は、勝つ時は、KOですけど、負ける時は大体そんな感じです。

——また、ナカムランチャイ・ケンタ選手のリングネームがタイ人風で独特ですが、これは?

プロデビューは、本名で出たくないというのがあったので、ジムの皆と決めました。そろそろ飽きてきたなーというのはあるんですけど、多少、覚えられてもきたし、まだしばらくナカムランチャイでいきます。

——そんなナカムランチャイ選手の来歴をお聞きします。生まれ育ちは?

東京生まれですが、幼稚園の頃から千葉に移りました。

——しゃべり口調が明るくキャラクター豊かなナカムランチャイ選手ですが、それは昔から?

はい、昔も今と変わらないと思います(笑)。

——ふざけている感じなのか? 天然なのか?

天然で頑張っています!

——キックボクシングとの出会いは?

高校1年生で友達に誘われてってパターンなんですけど、それまでキックボクシングの存在自体知らなくて、ボクシングと区別できていなかったんです。

——それまで運動などは?

中学サッカー部でしたけど、楽しんでやる部活って程度です。

——そんなキックを知らない高校生のナカムランチャイ選手が試合をするに至るには?

ノリで出たアマで1戦して、わちゃわちゃしながら勝って、それはそれで嬉しかったんですけど、そんな記憶に残ってもいなくて、そのうち佐藤レイナ(同門の女子プロ選手)が「春日部の小さな大会があるからプロでやってみない?」と誘われたので、これも軽いノリで。

——プロデビューというのは、人生の一大事だと思うのですが、どこかサークル的というか、終始ポップな感じがします。プロデビューは、いつ頃?

高卒からすぐです。

——高校卒業後は、就学? 就職?

フリーターで、今、ジムで働かせてもらっています。

——ジムの職員とは意外でした。

けど、ノリはあんま変わんないっす(笑)。

——team AKATSUKIというと、強面の現役王者、良太郎代表を筆頭に個性派集団の新進気鋭ジムといった印象が強いです。

安達浩平(J-NETWORK バンタム級王者)とか濱田巧とか代表と一緒にストイックに頑張っていて強いです。アマも平均的にフツーより強いくらいじゃないですかね。武闘派集団って感じです(笑)。

——そんな武闘派集団の中で軟派な感じのナカムランチャイ選手が更に異色です。

そーですねー。僕は、他人を追い込んで、自分を労わる感じですかね。他人に厳しく、自分に優しくって(笑)。

——Twitterでジムの小学生が日暮代表にコメントを撮られて「ちゃんと練習すれば強いのに」「ちゃんと練習しないと」と苦言を呈されている動画(※1)(※2)を拝見しました。

あー、それ僕、見てないっす。

——今回のメインイベントに際しても練習は根を詰めてされてはいない?

それは、ご想像にお任せします(笑)。

——対戦相手の若原聖選手のことはご存じですか?

全然知らないし印象もないです。ジムの会員さんからアマ時代から結構頑張っている選手だとは聞いています。

——しかし、ナカムランチャイ選手が頑張っている感があまり伝わってきません。

いや、メインだからアガってます! 僕は、勝つ時、だいたいKOなので、今回は自分から前に出てKO勝ちを狙います!

——そのKOする武器は?

倒せればなんでもいいです。これが得意というのは特にありませんがイケる時にはイケます!

——なんとも掴みどころがないキャラクターですが大丈夫でしょうか?

怪我しないように、練習もちょこちょこっとします(笑)。自分に優しく、相手はきっちり倒して勝ちますね!

※1 https://twitter.com/Ak_Bl_1221/status/1414533467308584961?s=20

※2 https://twitter.com/Ak_Bl_1221/status/1414538954016116739?s=20

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リングネーム:ナカムランチャイ・ケンタ
所属:team AKATSUKI
生年月日:2000年8月18日(20歳)
出身地:千葉県白井市
身長:173cm
戦型:サウスポー
戦績:6戦2勝(2KO)4敗


若原快インタビュー

——今回の千葉キック興行、マスターズピットから若原兄弟(兄:聖、弟:快)がメインイベントとセミファイナルの大役を任されることとなりました。

「勝つしかない!」って思っています。

——それはどのようにして?

全部、どんな局面でも勝てるように準備しています。

——お兄さんの聖(つばさ)選手と快(こころ)選手、ともに普通の読み仮名ではない名前となっていますが、どんな意味が込められているのでしょう?

両親が「快く(こころよく)」生きてほしいと願ったとか……。

——そんな快選手の来歴をお聞かせください。兄弟は、お兄さんとお二人?

3兄弟です。他に弟の光羅(あきら)がいます。

——小さな頃は、どんな子供だったのでしょう?

スポーツが好きで、なんでもやっていました。

——極真空手のご出身とのことですが、空手はいつから?

3歳です。

——先にお兄さんがされていたかとは思いますが、自分から望んで?

多分、やらされたんだと思います。最初は、蹴ったり殴ったりが怖かったのを覚えています。それも1、2年もすれば慣れました。

——試合はいつ頃から?

小学生のはじめからです。

——キックボクシングへの転向は?

小5でマスターズピットに通い始めました。

——きっかけは?

お兄ちゃんと母に薦められて。最初の1年ぐらいは(空手との違いに)慣れなかったですけれど、試合に勝っていくうちにやり甲斐がでてきて「チャンピオンになりたい」と思うようになりました。とにかくトップを狙っています。

——具体的な目標は?

勝ち続けて十代のうちにベルトを巻きたいです。

——そんな快選手、キックボクサーとしての注目点は?

攻撃の速さとカウンターです。特にパンチに自信があります。

——今回対戦する花澤一成選手のことはご存じでしたか?

はい、お兄ちゃんと対戦したことがありましたので。

——その結果は?

お兄ちゃんが勝ちました。

——それだけに負けられない?

もうブッ飛ばしてやろうかなって思っています!

——それはどのようにして?

花澤選手は、我武者羅に前に出てくるイメージなので、自分の蹴りで翻弄してからパンチで仕留めようかなと。

——ずばりKO勝ちを期待していい?

はい! (今年5月9日の)デビュー戦は、正直、相手を舐めて全然ダメな試合をしてしまいましたけれど、今回はそんなことはありません。その上で倒します。

——今回の試合会場、ガーデンシティ千葉は、極真時代の師匠、田中規順師範が昨年急逝された際、「お別れの会」の会場だったとの奇縁があると聞いております。

そうなんです。ですから、デビュー戦も師範に見ていただいていたと思いますし、今回もそうだと信じているので、余計に気合いが入ります。

——それは大切な想いです。

それともうひとつ。今回、4年前に亡くなったお父さんが大好きだった長渕剛の曲で入場するので、そこも注目していただきたいです!

——色々を背負ってのセミファイナルのリング、期待しております。

自分がバシッと倒して勝って、次のメインイベントでお兄ちゃんにしっかり繋げます!

リングネーム(ふりがな):若原 快(わかはら こころ)
所属:マスターズピット/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:2005年8月16日
出身地:千葉県千葉市
身長:165cm
戦型:オーソドックス
戦績:1戦1分


花澤一成インタビュー

——今回の千葉キック2021興行、プロデビュー戦でセミファイナル出場と異例の抜擢を受けました。

自分がまさかデビュー戦でセミファイナルだなんて凄いチャンス! ここは良い試合をして、絶対勝って、次に繋げます!

——その“次”とは?

市原ジムが所属するジャパンキックボクシング協会のフライ級チャンピオンになることです!

——ここで17歳とお若い花澤選手の来歴をお聞きしたいと思います。現在は学生?

はい、通信制の高校に行きながら午前中に練習して、夜にもトレーニングさせていただいています。

——生まれ育ちは?

千葉県市原市です。

——キックボクシングとの出会いは?

幼稚園の頃、ヤンチャでまわりの友達に手を出しまくっていて、すると皆、空手を習いだして、それで「自分もやりたい」と母に言ったら、看板を見かけていた市原ジムを薦めてくれて、小1になってすぐに入門しました。

——小1からというと17歳にして相当のキックボクシング歴です。

はい、10年目になります。

——市原ジムというと老舗の名門として名高いところですが、その分、厳ついイメージがあります。

自分に対しては本当に皆優しくて、(小泉猛)会長にもミットを持っていただいたり、楽しくここまでやってきました。

——目標のする先輩などおられますか?

プロを志した一番のきっかけは、蘇我英樹(※1)さんです。生まれて初めて蘇我さんの試合を見てプロになりたいと憧れました。あんな闘い方を自分にはできないかもしれませんが、将来、蘇我さんのような存在になりたいと目指しています!

——そんな花澤選手のファイトスタイルは?

スピードとテクニックに自信があります。中卒から蘇我さんのジム(※2)でも練習させていただくようになってからスタイルの幅が広がって、(テクニカルな)ムエタイ式も(ファイタータイプの多い)キックボクシング式も使いこなせるようになったと思います。

——今回の対戦相手、若原快選手の印象は?

前の試合(2021年5月9日)を見たのですが、スピードがあって上手いです。パンチも良くって、全体的にバランスが取れている強敵だなと。

——そんな相手にどう戦いますか?

自分がこれまで積み重ねてきたことを出せれば必ず勝てます。そうやって自分を信じて頑張ります!

——最後にこの試合にかける意気込みをお聞かせください。

今回の試合に70名以上の応援団が来てくれますし、そんな皆の想いを背負って勝ち切ります! 気持ちと覚悟を見てください!

※1 蘇我英樹 2010年代のキックボクシング界を代表する名選手。元WKBA世界フェザー級王者。実績以上に凄まじい激闘を闘い抜いた「記録より記憶に残るファイター」の典型。

※2 蘇我さんのジム 蘇我英樹は、現在、千葉県千葉市中央区でパーソナルトレーニングを中心とする24時間営業のジム「M.A,D(https://mad-bodymake.work/)」を経営している。

リングネーム(ふりがな):花澤 一成(はなざわ いっせい)
所属:市原ジム/ジャパンキックボクシング協会
生年月日:2004年4月9日
出身地:千葉県市原市
身長:164cm
戦型:オーソドックス
戦績:2021年7月25日にプロデビュー戦

■ 千葉市政100周年記念大会 千葉キック2021
主催:千葉キック2021実行委員会
会場:TKPガーデンシティ千葉(千葉県千葉市中央区問屋町1-45千葉ポートスクエア内)
日時:2021年7月25日(日) 16:00開場 16:30試合開始
チケット前売り(税込):R席 12,000円(完売)、S席 8,000円(完売)、A席 6,000円(完売)、自由席 5,000円(残り稀少) ※当日券販売は500円アップ
チケット販売所:チケットぴあ、参加各ジム、各選手 
お問合せ(マスターズピット):043-247-0112
公式サイト:http://masterspit.com

<第5試合 メインイベント ジム対抗戦 54.5kg契約 3分3回戦>
若原 聖(マスターズピット/千葉市稲毛区)
vs.
ナカムランチャイ・ケンタ(team AKATSUKI/千葉県鎌ヶ谷市)

<第4試合 セミファイナル ジム対抗戦 50kg契約 3分3回戦>
若原 快(マスターズピット/千葉市稲毛区)
vs.
花澤 一成(市原ジム/千葉県市原市)

<第3試合 ジム対抗戦 49kg契約 3分3回戦>
鴇田 波琉(モリタキックボクシングジム/千葉市中央区)
vs.
高橋 稀涼(シリラックジャパン/茨城県日立市)

<第2試合 ジム対抗戦 スーパーライト級(63.5kg) 2分3回戦>
ダイラン(拳伸ジム/千葉市中央区)
vs.
梅沢 遼太郎(白山道場/東京都文京区)

<第1試合 ジム対抗戦 56kg契約 3分3回戦  ※首相撲・肘打ちなし>
磨生(YSSジム/千葉県四街道市)
vs.
蘭丸(team AKATSUKI/千葉県鎌ヶ谷市)

<オープニングファイト 第3試合 49kg契約 2分3回戦 アマチュア特別ルール>
裕次郎(拳伸ジム/千葉市中央区)
vs.
健心(AX-GYM/東京都足立区)

<オープニングファイト 第2試合 39kg契約 2分3回戦 アマチュア特別ルール>
翔力(拳伸ジム/千葉市中央区)
vs.
好健(治政館江戸川道場/東京都江戸川区)

<オープニングファイト 第1試合 56kg契約 2分3回戦 アマチュア特別ルール>
成田 煌(MIYABI/茨城県鉾田市)
vs.
秋山 任成(BRING IT ONパラエストラAKK/東京都足立区)


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